【4日目(6/17(火))十勝清水〜ウトロ】

◆本日のテーマ◆静かな森の湖にあの巨大生物は実在するのか?その時ベルクは?


<十勝平野を横断する>
<神秘の湖めぐり>
<自然の力に感嘆する>
<我々はついに目撃した!>
<野生生物との遭遇>


<十勝平野を横断する>
朝もやの中、宿の前の草原にベルクを連れ出す。
とっても広くて気持ちのよい牧草地が広がっているのだが、囲ってはいないため、
ベルクをノーリードにはできない。
草原の脇の道は道東自動車道や国道への抜け道になっているようで、地元の車がすごいスピードで
飛ばして行くのである。
でも10mのロングリードである程度走り回ることができ、楽しそうだったなあ。

広いなあ、何しようかなあ。 そんなに怒らなくたっていいじゃん。。。。 へへ、楽しいなあ。
広いなあ、何しようかなあ。 そんなに怒らなくたっていいじゃん。。。。 へへ、楽しいなあ。


今日は十勝平野を横断し、有名どころの湖をまわって一気に知床まで行く予定である。

8:06、今日も早めに宿を出発。
すぐ近くの十勝清水ICより道東自動車道に乗る。
音更帯広ICで降り、国道241号→道道133号を通り、8:40十勝牧場へ到着。
ここは、白樺並木が有名で、CMでもよく使われる場所だ。
本当はもっと山の中を想像していたのだが、帯広郊外の何の変哲もない道路脇から何気なく斜めに延びていて、
なんかあっけない感じがした。
さすがに両側の白樺並木は太くて堂々としたもので、4km程に渡ってず〜っと続いている。

はるかに続く白樺並木
はるかに続く白樺並木


8:56、出発。予定ではこの先の展望台まで行くことにしていたのだが、昨日までの経験から
北海道の広さはそんなに甘くないことを実感したので、パスをしてとりあえず先を急ぐことにする。

音更帯広ICまで戻り、道東自動車道をさらに東へ。
嬉しいことに9日前の6/8(日)に、池田ICの先の足寄ICまでが開通していた。時間が稼げる。

池田ICの本線料金所。 まだ真新しい道路が気持ちいい
池田ICの本線料金所。
この先が開通ホカホカの道だ
まだ真新しい道路が気持ちいい


9:40、足寄IC到着。国道241号を山の中へ。
さらに道道664号に入り、オンネトーへ向かう。

途中で、ラワンブキ鑑賞ほ場、というところに寄る。 “ラワン”(螺湾)というのは地名で“フキ”は山菜の“ふき”のことである。
普通は30cm〜70cmのものが、ここでは大きいものは2m近くの高さになるという。
まだ早いのかそこまで大きいものはなかったが、それでも1.5mはあったなあ。

実は記念写真用の作り物
実は記念写真用の作り物


さらに先を行くと、最後の5kmほどが未舗装のダートになる。
通常の観光コースとは逆方向から向かっているようだ。
こういうところで天の邪鬼な我々の性格をよく表しているのが今回の旅行だ。

オンネトーへ向かうダート木
オンネトーへ向かうダート


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<神秘の湖めぐり>
10:42、オンネトーへ到着。
当初は湖だけ見るつもりだったのだが、少し歩いたところにある滝がとてもいい、という情報を
入手したので、見に行くことにする。

すでにお疲れ気味のベルク
原生林の中を行く。
すでにお疲れ気味のベルク


原生林の中を15分ほど歩くと開けた場所に出る。目の前にオンネトー湯の滝がある。
水量はそれほど多くないが、秘めやかに流れ落ちる滝、という感じで雰囲気がとてもいい。
我々のほかに観光客はいなくて、静かな原生林の中のエメラルドグリーンの神秘的な池のほとりに、
ラビの「おすわり!」の声が響き渡る。。。。。

オンネトー湯の滝 上から見るとこんな感じ
オンネトー湯の滝と
滝壷のきれいな池
上から見るとこんな感じ


“湯の滝”という以上温泉が湧いているのだが、滝の脇をちょっと登ったところに湯船が作られていた。
温泉といっても、お湯はぬるくて入るのはちょっと無理なんじゃないかという感じ。

何?この水たまりは 気持ち悪いよ。
何?この水たまりは なんか黒くて気持ち悪いなあ


また来た道を駐車場まで戻り、今度はオンネトーの湖畔へ。
晴れていれば阿寒富士、雌阿寒岳が湖の向こう側に見えるはずなのだが。。。。
山には雲がかかっていて見えなかった。麓は晴れているのになあ。
でも、陽が差すと湖面が何とも言えないブルーに輝き、さすがに素晴らしい眺めだ。

新しくできた展望デッキ きれいだなあ。
新しくできた展望デッキ きれいだなあ。
見とれちゃうね


11:55、オンネトーを出発。20分で阿寒湖に到着。
やっぱり観光地だ。箱根の芦ノ湖あたりと変わんないなあ。

阿寒湖。普通の湖。。 これがまりもになるのかな?
阿寒湖。普通の湖。 これがまりもになるのかな?


写真を撮っただけですぐに出発。摩周湖に向かう。
途中、双湖台に寄る。阿寒湖のすぐ隣にある、ペンケトウとパンケトウという2つの湖を眺められるところだ。
なんとか両方とも見えたが写真ではよく判らないかなあ。

双湖台
双湖台


弟子屈町の街を通過して摩周湖に向かう。
予定では少し釧路寄りの900草原という牧場に行き、ソフトクリームでも食べるはずだったのだが、
すでにこの時点で予定より1時間遅れだったのでパス。
代わりに国道沿いにある“摩周湖のアイス”というアイスクリーム屋さんに寄った。

摩周湖のアイス。 もの欲しそうなベルク
摩周湖のアイス もの欲しそうなベルク


いよいよ摩周湖への登り道だ。しかし、道道52号を上り始めると「この先濃霧通行注意」の表示が。。。。
そのうち視界が数mになってしまう。

この先濃霧通行注意 お先真っ白。
この先濃霧通行注意 お先真っ白。


13:35、摩周湖第一展望台に到着。歌のとおり、霧の摩周湖である。
結構観光客も来ていたが皆同じことを言う。
「あれ〜、歌と同じだねえ、♪霧ぃに〜抱かれてぇ〜。。。。」

霧の摩周湖。 何も見えない
霧の摩周湖だ 何も見えない


歌の世界を満喫し(負け惜しみ)、13:46出発。


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<自然の力に感嘆する>
摩周湖第一展望台の駐車場は有料で410円だったが、チケットをよく見ると、近くの硫黄山の駐車場と共通
(つまり片方は無料になる)と書いてある。
無料という言葉に弱いラビと私は、予定外だったが硫黄山に寄ることにした。
「どうせ屈斜路湖に行く途中だしね」という言い訳の会話を車内で交わしつつ、14:05、硫黄山に到着。

硫黄山 うぇっ!変な臭い!
硫黄山。
山肌から蒸気を噴き上げている
うぇっ!変な臭い!


さすがにこの硫黄臭はきついだろうと、ベルクを車に残して人間だけ噴気孔の近くへ。
自然の力はすごいものだ。地球は生きているんだなと実感。
噴気孔近くから逆方向を望むと、緑の樹海と荒涼とした山肌のコントラストが素晴らしい。
また、すぐそこまで緑が迫っていて、違う意味での自然の逞しさに関心する。

蒸気を噴出している。 噴気孔近くから逆方向を望む。
蒸気を噴出している 噴気孔近くから逆方向を望む。
緑の樹海と荒涼とした山肌のコントラスト


硫黄山のパノラマ画像はこちら(125KB)


ここでも、こういった所で定番のゆで卵を売っていたので即ゲット!
噴出する蒸気でゆでた卵で、美味しかったなあ。

これが硫黄山のゆで卵
これが硫黄山のゆで卵。色がついている
(このおいしさを伝えるために大きな画像にしてみました)


ゆで卵を食べ満足した我々(ベルクも含む)は、次のポイント屈斜路湖へ向かい14:25、出発。

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<我々はついに目撃した!>
屈斜路湖といえば、巨大生物クッシーが目撃された湖である。
こんな内陸部の湖に、太古の恐竜のような巨大生物が現在まで生息していられるものなのであろうか。
半信半疑の我々はこの後、愕然とすることになるのである。

14:36、屈斜路湖畔の砂湯に到着。
ここは、水辺の砂を掘ると、お湯が湧いてくるという所である。
皆同じ事をやるのだろう、水辺にはほじくり返した跡がいっぱいあった。

屈斜路湖。穏やかな湖面だ なんか足元が温かいなあ 一応、湯船もあった
屈斜路湖。穏やかな湖面だ なんか足元が温かいなあ 一応、湯船もあった。
入る勇気はないけど


そんなこんなで、お決まりの看板の前での記念写真を撮り終えた我々の前に、ついにあのクッシーが姿を現したのである!!

ついに我々は目撃した!(140KB)

その時ベルクは!?(81KB)


驚愕の体験をした我々は、逃げるようにその場を立ち去ったのである。あな、恐ろしや。

その後、美幌峠へ向かう。晴れていれば屈斜路湖が一望でき、絶景なのであるが、摩周湖での体験が我々の心に暗い影を落としていた。
「どうせガスってて見えないよねえ。。。」
しかしここまで来たからには行くしかない。

峠へ登る途中の国道243号からは、僅かに湖面が望めたのだが。。。。
15:12、峠に到着。しかし、やっぱりガスで何も見えなかった。

峠の手前から。少しだけ湖面が見える やっぱり何も見えない 晴れていればこんな絶景なのになあ
峠の手前から。
少しだけ湖面が見える
やっぱり何も見えない 晴れていればこんな絶景なのになあ


15:19、トイレだけ済ませて美幌峠を出発。後は今日の宿泊地の知床・ウトロまで一直線(ただし林道を含む)だ。

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<野生生物との遭遇>
美幌峠を下る途中の小梅集落付近で小梅ダム方面へ右折、少し走って日並林道に入る。
入り口の標識の横に“クマ出没注意”の看板が。。。。。
とりあえずベルクの吠え声でクマを招き寄せないように、車の窓を全部閉めて進む。

日並林道の標識 ク、クマ出没注意!?
日並林道の標識 ク、クマ出没注意!?


最初の数kmの区間では木材の伐採をやっているらしく、所々開けた場所があり丸太が積まれている。
しかし、この丸太を積むトラックに出くわしたらどうしよう。すれ違いはとても無理だぞ。
しばらくびくびくしながら走っていたが無事に伐採地帯を通過。原生林の中へ分け入っていく

こんな感じの道が続く 森が少し開けてきた
こんな感じの道が続く 森が少し開けてきた


大分走って少し森が開けてきたなあ、と思ったとき、前方の道路脇に何やらうごめく物体が。かなり大きい。
も、もしかしてクマ?車内に緊張が走る。

しかし恐る恐る近寄るとエゾシカだった。ホッとした。
こちらを認めて顔を上げたが、逃げる気配が無い。どうしよう。
ベルクが気が付いたようだ。ふんすかふんすか、鼻息が荒くなり、その内ヒンヒン言い出した。うるさい。
クラクションを軽く鳴らしたところ、シカは悠々と森の中へ去っていった。

エゾシカだ! 悠々と去っていった
エゾシカだ! 悠々と去っていった


シカとの遭遇の興奮がさめやらぬうちに、いきなり森を抜け出して広々とした丘の上に出た。
たぶん牧場だと思うのだが大草原が広がり、その向こうにはオホーツク海が霞んで見える。素晴らしい景色だ。
感嘆の声を上げながらさらに進むと、なんと目の前にゲートが立ちはだかった。
ええ!?ここまで来て通行止め?

草原の向こうにオホーツク海が! ゲートが立ちはだかる
草原の向こうにオホーツク海が! ゲートが立ちはだかる。
びっくりしたなあ


しかし、これはシカよけのゲートで、写真では読めないが「通行は自由ですが、きちんと閉めておいて下さい」とちゃんと書いてある。
よかったあ。

その後、牧場を抜け、道道102号に出る。もう陽が傾いてきた。急がないと。
東藻琴村で国道334号に出て斜里町へ。

国道334号から斜里岳を望む
国道334号から斜里岳を望む


斜里でガソリンを給油し、国道334号を一路知床半島へ。
オホーツク海を染める夕陽を見ながら、17:50、今夜の宿泊先いるかホテルに到着。

ここは海辺に建つホテルで、オホーツク海とウトロの町を目の前に望む露天風呂がある。

ホテルからの眺め 露天風呂 露天風呂からの眺め
ホテルからの眺め。
明日行くオロンコ岩が左端に見える
露天風呂 露天風呂からの眺め


明日はこちらの知り合いと会う予定。楽しみだ。



【本日の走行距離:392.9km】
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