【5日目(6/18(水))ウトロ〜ウトロ】

◆本日のテーマ◆雄大な大地と神秘の湖にベルクは何を想うのか?


<知床の自然に圧倒される>
<浜辺で波とたわむれる>
<雄大な大地を実感>
<ひっそりとたたずむ神秘の湖>


<知床の自然に圧倒される>
今日は、知床五湖に寄ってからこちらの知り合いと会う予定なので、8:07、早めに宿を出る。
とりあえず、宿からも見えたオロンコ岩に登ろうとウトロ漁港へ。
知床のイメージとはちょいと違う立派な漁港の脇に、でん!と岩山が。
特に駐車場はないので、漁師さん達が網の手入れをしている道端に車を止める。
道のすぐ脇に上り口があるのだが、このときになってちょっと後悔が。
急で狭い階段が続いているのだ。頂上が見えない。ふ〜。

オロンコ岩の上り口 よいしょ、よいしょ
オロンコ岩の上り口
うへ、この階段を上るの?
よいしょ、よいしょ


しかし、頂上につくと素晴らしい眺めが待っていた。
海側の岩壁にはウミネコの巣がいっぱいあり、そこら中を飛び交っている。
霞むオホーツクの景色とウミネコの鳴き声が知床のイメージにピッタリだなあ。

ふ〜、頂上は気持ちいいなあ ウミネコも一休み 知床岬方面を望む
ふ〜、頂上は気持ちいいなあ ウミネコも一休み 知床岬方面を望む


8:35、出発。知床五湖を目指す。
国道334号を知床峠方面へ。知床自然センターの横を左折し道道93号に入る。
8:55、知床五湖の駐車場に到着。

駐車場の料金を払う時に、係員に「犬は遊歩道へは行けません」と言われる。
ハイハイ、分かってますよ。とりあえず看板の前で写真を撮り、ベルクは車で留守番だ。

やっぱり観光ポイントだけあって、観光客が多いなあ。
観光バスで来た団体さんに道をふさがれないうちに、遊歩道を回ってこないと。

駐車場脇の看板で 1湖 木の遊歩道が続く 2湖
駐車場脇の看板で
ここからは何も見えない
1湖。
結構開けた感じ
木の遊歩道が続く 2湖。
知床連山をバックに幻想的な眺め


快調に遊歩道を突き進む我々の前に、何やら目立つ表示が。“ヒグマ出没中、立ち入り禁止”だって!!
3湖以降は立ち入り禁止だ。素直に従おう。
ヒグマ出没中の表示
ヒグマ出没中の表示。
そそくさと引き返した


団体さんをかき分けて駐車場に戻り、9:26、知床五湖を出発。
先に出て行った観光バスを途中でぶっちぎり、国道334号まで戻り知床峠方面へ左折。快調に峠道を登っていく。

9:47、知床峠に到着。峠はよく晴れ渡って、残雪の残る羅臼岳がくっきりと見えた。
峠の駐車場にしばらくいたのだが、知床五湖と比べると観光客が全然少ない。
観光バスもほとんど来なかったし。何でだろう?
せっかく近くまで来たのにこの素晴らしい景色を見ないで帰るなんてもったいないなあ。

羅臼岳をバックに
羅臼岳をバックに。
景色よりおやつに目が行くベルク


9:59、峠を出発。羅臼側へ下っていく。
羅臼の町を少し知床岬方面に行き、10:29、マッカウス洞窟に到着。
ここはひかり苔が有名なのだが、行ってみると“洞窟”というよりは、道端に“窪み”があるなあ、という感じである。
また保護のためか柵で奥まで行けないようになっているので、過度な期待はしないほうがいいかも。
ひかり苔も見る角度や位置によりなかなか期待したほどには見えない。
柵越しにいろんな体勢で試してみて、やっとこさ写真を撮ることができた。

マッカウス洞窟 ひかり苔
マッカウス洞窟。
ひんやりとした感じ。
ひかり苔。ぼんやりと光っている。


10:36、洞窟を出発。待ち合わせした場所へ。


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<浜辺で波とたわむれる>
10:58、待ち合わせの峰浜地区に到着。しばらくして、知床すみれさんが到着。
この後は、ウブさんと3家族で浜辺で犬達を遊ばせる予定。
少し移動して標津町の海岸へ。晴れていれば国後島が正面に見えるのだろうが、あいにく霧に隠れてしまっている。
海岸線を少し車で移動し、後は犬達と人間の浜辺の散歩タイム。
アラルとその子供のオビ、レヴン。それにレオンベルガーのベルク。初対面だが、全然大丈夫。
しかし、オビとレヴン兄妹はまだ5か月のやんちゃざかり。転げまわって遊ぶ二匹の間にベルクはとても入れない。
おじさんになったねえ。。。。。。

霧の海岸を移動 やあ、初めまして こりゃ、たまらん。
霧の海岸を移動 やあ、初めまして。。。。。
元気なちび達だなあ
こりゃ、たまらん。


海岸を散歩していると、エゾシカの骨やら海鳥の足やら、いろいろな物が落ちている。
(一応)都会育ちのベルクにはすべてが珍しいらしく、におい嗅ぎや探検に夢中で、呼んでも振り返りもしない。まったく。
まあ、我々の集団が見えるくらいの距離にはいたけど。

みんなで浜辺を散歩 びしょびしょ レオンベルガーの“ベルク”
みんなで浜辺を散歩 びしょびしょ。
でも楽しいなあ。
レオンベルガーの“ベルク”。
こう見えてもやさしい女の子です。


しばらく歩いたところで、犬達が集まって何かのにおいを一生懸命に嗅いでいる。
また何かの骨かと思ったら、エゾシカの死骸だ。しかも立派な角まで付いている。
この海岸の脇の崖からは水が湧き出していて、その湧き水の周辺では冬も雪があまり積らないそうだ。
そのため、少ない食料を求めてエゾシカが集まるのだが、やはり生存競争に敗れ、死んでしまうものがいるらしい。
で、春になると骨が(肉はクマや海鳥に食べられてしまうのだろう)たくさん散らばることになるということだ。

“探検”するベルク 立派な角付きのエゾシカの死骸 ベルクシカ
“探検”するベルク 立派な角付きのエゾシカの死骸 ベルクシカ
何するんだよう。


お土産に角を持って帰ることにする。
ウブさん達はこんなもの見慣れているのか「あ、シカの角だね」とそっけない反応だが、私達には最高のお土産になった。

その後、車の所まで戻りランチタイム。豪華なお弁当をいただく。
自然の中で食べる、道東の味覚がぎっしり詰まったお弁当は最高だった。ふ〜。

知床すみれさんとはここまででお別れし、中標津のウブさんの自宅へ。
サモエドのマロ、ダーチャ、カザフ、その他たくさんの犬達と挨拶をした。
ウブ家のサモエド達1 ウブ家のサモエド達2 ウブ家のサモエド達3 フレンチブルのたどん。
ウブ家のサモエド達。 大歓迎してくれた。 みんな明るくて人なつっこい! フレンチブルのたどん。

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<雄大な大地を実感>
15:03、名残惜しいけど、出発。
野付半島に行く予定だったが、時間が無いのでパスし、開陽台へ向かう。
道東のイメージそのものという感じの、真っ直ぐな道を通り、15:26開陽台へ到着。
ここからの眺めは、さすがという感じの雄大なものだ。
地平線、水平線が霞んでどこまでも続いている。快晴とまでいかないが、十分いい天気で雄大な景色を堪能した。

ホントに地球が丸く見える どこまでも続く大地
ホントに地球が丸く見える どこまでも続く大地


開陽台からのパノラマ画像はこちら。(197KB)


15:45、開陽台を出発。
開陽台のすぐ麓の道路(北十九号線)が、よくパンフレットやガイドブックに、“どこまでも続く道東の真っ直ぐな道”
として紹介される道である。
さすがにそんなイメージがぴったりだ。森の中を切り開いた道路が丘を越え谷を渡り、視界のはるか先まで続いている。

皆さんもどこかで見たことあるでしょ? どうでもいいけど、眠いよう。
皆さんもどこかで見たことあるでしょ? どうでもいいけど、眠いよう。


道道150号を通り、裏摩周へ。
昨日は“霧の摩周湖”だったが、今日はこの天気なら期待が持てそうだ。
16:20、裏摩周展望台へ到着。早速展望台へ上る。
やった、見えた。ん〜、素晴らしい眺めだ。静かな湖面と摩周岳がすぐ近くに見える。
対岸の第一展望台、第三展望台とこの裏摩周展望台とを行き来するには、ぐるっと大回りをしなくてはならず、
また、観光コースから外れているので、静かに摩周湖を眺めるにはこっちの方がいいように思えた。

裏摩周展望台 摩周岳がすぐ近くに見える
裏摩周展望台 摩周岳がすぐ近くに見える


そして16:32、今日のもう一つの大きな目的地である神の子池へ向けて出発。

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<ひっそりとたたずむ神秘の湖>
神の子池は、摩周湖の湖水が地下水となって湧き出ている、周囲200m余りの小さな池である。
その美しさは必見の価値があると言う。

裏摩周展望台から道道1115号を5kmほど下り、看板にしたがって左折。ダート道を2kmほど入った森の中にある。
16:45、到着。駐車場のすぐそばにある神の子池は、噂に違わず幻想的であった。

神の子池に向かうダート道 幻想的な神の子池
神の子池に向かうダート道。
道幅は広く、結構走りやすい
幻想的な神の子池


神の子池の大きな画像はこちら(160KB)


倒木が折り重なっている間を通して、湖底から水が湧き出ているのが見え、その色は光の具合でいろいろな“青”に変化する。
見る場所によっても微妙に色が変化する。
まあ、一番きれいなのは、やっぱり看板のある所から見る場合かな。

その後、近くの小川でちょこっと遊び、先を急ぐので慌しく出発。

小川で遊ぶベルク。
小川で遊ぶベルク。


16:56、神の子池を出発し、道道1115号〜国道334号を通りウトロを目指す。
昨日は団体のバス6台が前をふさぎ、時間切れで寄れなかったオシンコシンの滝にも今日は寄れるだろう。

18:10、オシンコシンの滝に到着。もう観光客もほとんどいない。
オホーツク海と国道を隔てた反対側にあり、かなりの水量で二筋三筋と分かれて落ちていく。
今回の旅行の中で一番迫力のある滝だったなあ。

オシンコシンの滝 かなりの迫力だ
オシンコシンの滝
ふ〜、今日も疲れたねえ。
かなりの迫力だ


18:29、昨日と同じウトロの宿に到着。今日も疲れたなあ。

明日はいよいよ日本最北端の宗谷岬へ爆走だ。


【本日の走行距離:274.9km】
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