【6日目(6/19(木))ウトロ〜稚内】

◆本日のテーマ◆最北の地を目指してひた走る車中でオホーツクの恵みに感謝を捧げる


<浜辺の可憐な花を愛でる>
<空と海と湖の溶け合うところ>
<なんだこりゃ>
<最北の地>


<浜辺の可憐な花を愛でる>
朝の散歩で宿の前の海岸をぶらぶらする。この時期のオホーツク海は静かでとても穏やかだ。
真冬にはここが一面の流氷で埋め尽くされるとは、とても思えないほどだ。

ねえ、行き止まりだよ しょっぱい水がいっぱいあるなあ
ねえ、行き止まりだよ しょっぱい水がいっぱいあるなあ


今日はオホーツクの海岸沿いを日本最北端の宗谷岬まで北上する予定。
行程表でも今回の旅行で一番の(東北道は除く)長距離移動なのだが、昨日までの経験で思ったよりも
時間がかかってしまうことから、日が暮れる前に到着できるのか、若干の不安を抱きつつ8:26、出発。
昨日行ったオシンコシンの滝を上から見ることができるということで、寄って行くことに。
いったん滝の前を通過し、少し行ったところから旧道に左折し、戻る形で裏山のほうに登っていく。
滝の上から見ると、さすがにすごい水量だ。吸い込まれそう。
上から見ると滝の全景が見え、そのすぐ向こうにはオホーツク海が広がっている。
滝自体の迫力という点では下から見上げたほうが凄いが、景色として見ると上からのほうが絵になるかなあ。

滝の上から
オシンコシンの滝の上から


オシンコシンの滝のパノラマ画像はこちら。(279KB)


写真を撮って出発。先を急がないと。
国道334号で海岸沿いを走り、斜里町で国道244号に。
海岸沿いを走っていると、反対側には放牧されている馬たちが。
この馬たちは柵を越えて逃げ出したりしないのだろうか。う〜ん、大したもんだ。ベルクも見習え。

馬たち
放牧の馬たち


9:34、小清水原生花園に到着。
ここは数ある原生花園の中でも最も有名で、大抵の観光コースにも組み込まれている所だ。
国道脇に駐車場ときれいなレストハウスがあるが、この時間でも観光バスがいっぱい。
レストハウス横から遊歩道に行く途中にJR釧網線の踏み切りを渡るのだが、そこに小さなかわいい駅があった。
臨時駅の“原生花園”駅だ。ラビが「ホントに汽車が走ってるの?」と疑うほど小さな駅。
夏の間だけ営業するのだが、駅員さんが記念入場券を売ったり、観光客の求めに応じてシャッターを切ったりしている。

原生花園駅
原生花園駅


原生花園自体はそんなに大きなものではなく、10分もあれば一周できてしまうものだ。
今年は花の時期が遅れているらしく、いまいちだったなあ。

原生花園 エゾキスゲ ハマナス
原生花園 エゾキスゲ ハマナス


今日も快晴というほどではないが、まあまあ天気が良くしかも暑い。
レストハウスで搾りたての牛乳というのを売っていたので、特別にベルクにご馳走する。特別だぞ。

うめー
うめーなあ。




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<空と海と湖の溶け合うところ>
10:07、原生花園を出発。先はまだまだ長いなあ。
網走市街に入る。昔の網走監獄の建物が保存されているので、見に行く。
10:36、博物館網走監獄に到着。しかし、建物の中には入れないという事であった。
それはしょうがないかなという感じだったのだが、入場料が大人1,050円!
建物の外側だけ見て写真を撮って二人で2,100円は高いなあ、ということでパス。時間も無いし。10:49、出発。

網走監獄正門
博物館網走監獄の正門前で


近くでガソリンを給油。給油したスタンドが“番外地”スタンドだった。網走番外地かあ。
いや、だから何ていうことは無いんだけど。。。。。

網走番外地
網走番外地?


網走市街を出て国道238号を北へ。北見への国道39号を左に分けると、車がぐんと少なくなる。気持ちいいなあ。快調に飛ばしていく。

能取湖を過ぎ、サロマ湖畔へ。
国道から展望台へ向かうため案内板に従って左折する。
最初は快調に田舎道を飛ばしていたが、しばらくして未舗装路になる。
展望台は幌岩山の上にあるため。そこまでは林道を通っていくのである。北海道にしてはカーブの多い、結構狭い道である。
所々にすれ違う為の待避所があるので心配は無いが、見通しの利かないカーブが多いので慎重に進む。結局すれ違う車はなかったけど。

展望台への林道
展望台への林道
結構せまい


11:54、展望台に到着。入れ違いに1台車が出て行った。
しかし、頂上の展望台への最後の500mほどだけ立派な舗装道路になっていて、何か変な感じがしたなあ。
展望台自体も立派だし、途中の林道と比較するとなんかちぐはぐだ。
でも、展望台からの眺めは絶景だ。
サロマ湖の全景が見渡せる。両側からはり出す砂州と、真ん中に開いている海との接点。全てが一望の下に見える。素晴らしい。

展望台への登り道 展望台から1 展望台から2
駐車場から展望台へ
うんしょ、うんしょ
展望台から宗谷岬方面を望む 展望台から網走方面を望む


サロマ湖のパノラマ画像はこちら。(94KB)


こんなに素晴らしい景色を独り占めできるとはもったいない気がした。
ここには団体観光客は来ないだろう。あの林道を観光バスは通れないからなあ。
我々のような気ままな旅行者にはいいが、逆に考えると頂上付近の立派な道路と立派な展望台への投資が活かされているとは言いがたい。
はっきり言って税金の無駄遣いのように思えるなあ。

12:11、展望台を出発。林道を反対側に下りて行き国道に出る。
12:22、道の駅サロマ湖に到着。ここでは、ホタテ貝の網焼きを食べるのが目的である。本日のテーマなのだ。
貝柱2つで300円。熱いけど、んまい!朝食の量の多さに昼はどうしようか迷ったのだが、入るところには入るものだ。ウン。

道の駅サロマ湖 ホタテ貝柱焼き 何か食べてる
道の駅サロマ湖 ホタテ貝柱焼き 何か食べてんの?いいなあ。


休息もそこそこに12:42、出発。

サロマ湖と別れ、湧別町を過ぎた所にあるコムケ湖の手前で国道を離れ海沿いへ。
コムケ湖は海のすぐ横にある、小さな湖である。サロマ湖や能取湖のように一部が海と繋がっているということは無い。
なので、海と湖との間を走ることができる。もちろん未舗装で、地図にも載っていない道なのだが。
実はこの道のことは、あるHPから情報を仕入れたのであるが、なるほど気持ちのいい道だ。
左に湖、右にオホーツク海を同時に見渡すことができ、他に何も無い。
地図に載っていないので、地元の車もめったに通らない。いつまでもボーっとしていたくなるような道である。

コムケ湖畔道路 湖とオホーツク海が同時に こんなに細い砂州の道
コムケ湖畔道路 湖とオホーツク海が同時に こんなに細い砂州の道


はっ、いけない、まだまだ先は長いのである。急がないと。
国道に戻り、北へ。


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<なんだこりゃ>
紋別、興部と町を通り越していく。
いつまで経っても、どこまで行っても、右側のオホーツク海は変わり映えがしない。
さすがに飽きてきたぞ。

興部の先の日ノ出岬で休憩にする。
岬付近は大きな公園になっている。車がちらほらいるだけ。岬はどこだ?
公園の横を通り過ぎ少し行ったところに、逆三角形のガラス張りのヘンな建物が。ここかなあ。
車を停めて近づいてみると、やっぱりそうだ。ここが岬だ。14:20、日ノ出岬に到着。
周りから浮いている 岬はこんな感じ
周りから浮いている展望台 岬自体は荒涼としていい感じ


しかし、不釣り合いな建物だなあ。なんだこりゃあ。
我々旅行者にとっては、こんな建物がここにあってもちっとも嬉しくない。なんかこれも税金の無駄遣いに思えるなあ。
14:34、写真を撮るだけでそそくさと出発する。あ〜、時間がもったいない。

さらに北上し、枝幸の町を過ぎた所にある北見神威岬公園で休憩。15:44だ。
しかし、ここもきれいで広々とした、よく整備された公園になっているのだが、だ〜れもいない。
ここも金の無駄というか、なんというか。。。。。

北見神威岬を望む だ〜れもいない なんかちょうだい
北見神威岬を望む だ〜れもいない なんかちょうだい


ここでも写真を撮るだけで15:53、すぐに出発する。

さらにさらに北上を続け、クッチャロ湖へ。
クローバーの丘から見る景色が素晴らしいとのことなので、寄ることにする。
道道84号〜710号を進み“クローバーの丘4km”との案内板を発見。
それに従い、左折してクネクネとした牧場の中の道を進んで行くうちにまた元の道道710号に出てしまった。
脇をみると“クローバーの丘4km”の案内板が今来た方向を指している。なんじゃこりゃ。
途中で見落とすはずは無いし、分岐する道も有ったような無かったような。。。。。
しかし、もう戻る気力も時間も無かったので、先に進むことにする。ふ〜。


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<最北の地>
宗谷岬に近づくにつれ、景色が丘陵地帯のようになってくる。
この一帯は、約1万年前の氷河期の時にできた地形が開発をまぬがれ、今でも残っている貴重な場所だそうだ。

最果ての雰囲気十分
最果ての雰囲気十分


荒涼とした景色を楽しんでいるうちに、賑やかになってきたなと思ったらそこが宗谷岬であった。17:10、到着。
もう夕方だったので観光客もあまり多くない。
しかし、風が冷たい。気温は19℃であったが、風があるので体感温度はもっと寒い。函館山いらいのスキーウェアの出番だ。
そしてお決まりの「日本最北端の地」碑の前で記念写真を撮る。ベルクの前足掛けポーズが観光客にえらくウケていた。

宗谷岬到達! 日本最北の土産物屋 “さいほくたん”って何?
宗谷岬到達! 日本最北の土産物屋 “さいほくたん”って何?


すぐ横にある土産物屋で日本最北端到達証明書なるものを購入。100円。
こういうものはくだらないと思ってもつい買ってしまうものである。ねえ?

日本最北端到達証明書
日本最北端到達証明書


しばらくうろうろして、時間も無くなったので宿へ向かう。
しかし、その前にすぐ横のGSでガソリン給油。
ここで燃費の新記録を達成した。12.04km/L。実はこれが今回の旅行の最高記録になるのである。
そして、ここのGSでは「日本最北端給油証明書」なるものを貰える。それも一つの目的だったのだが。。。。。

日本最北端給油証明書
日本最北端給油証明書


宗谷岬を出て稚内方面へ国道を15分ほど走り、17:50、今日の宿に到着。
何も無い国道脇にポツンとある宿だ。

アルメリア
アルメリア


明日は南へ下ってトロッコに乗る予定。ベルクは大丈夫かな。


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【本日の走行距離:423.8km】
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