【6日目(8/13(水))ウトロ〜ウトロ】

◆本日のテーマ◆オホーツクの海に遊ぶ。ベルク、船から落ちるなよ


<ベルク、クルーザーで海を満喫>
<ベルク、朽ち果てた倒木に世の無常を感じる>
<ベルク、かわいい娘と浜辺で遊んで天国>
<ベルク、縄張りを侵して地獄>


<ベルク、クルーザーで海を満喫>

今日は、こちらの知り合いに再会する予定だ。
まずその前に、昨日大変な思いをして行ったカムイワッカ湯の滝を、海から見てみようということで、
観光クルーザーに乗ることにする。

7:46、ホテルを出発。すぐ近くのウトロ港へ向かう。
ホテルに紹介&予約してもらった業者の店へ7:54到着。乗船手続きをする。
知床観光船として、大きな船を運航している会社もあるのだが、当然犬連れは不可のため、我々のような
犬連れ客は、どうしても小さいクルーザーになるのだ。
まあ、小さいクルーザーの方が小回りが効くし、速いけどね。値段も大して違わないし。
その店には看板犬が2頭いた。人なつっこいやつらだ。
そのうちの1頭には眉毛が書いてあった。だれが書いたんだ?悪いけど笑ってしまった。

店の看板犬
店の看板犬。笑える。


しばらくすると続々と観光客がやってくる。朝一(8:15出発)の観光クルーザーに乗ろうという人たちだ。
定員が少ないのですぐいっぱいになる。
前回は(6月なので)客引きが沢山いたのに、やっぱりこの時期は混むんだなあ。
事前にお願いして予約を入れておいてもらってよかった。

ほどなく店の人に連れられて、道路を渡ってすぐ目の前の港に移動。
何隻ものクルーザーが重なるように停泊している。
釣り舟やボートダイビングをしたことのある人なら判るだろうが、港の岸壁には限りがあるので、多数の船を
停泊させるときは、3重、4重駐車状態になって停泊しているのだ。
なので、乗船するのは1番外側の船の人から、しかも内側の船を伝って乗り込むのである。

ベルクに犬用の救命胴衣を着けさせ、さあ、行くぞ、っというところでハタと立ち止まる。
岸壁からハシゴで降りて、3隻の船を横切っていくのは、ベルクにはムリだあ。
なので、抱きかかえて乗り込む。世話が焼けるなあ。

同乗したのは他に2家族8人で、総勢10人+1頭+船長だ。
我々はキャビンには入らず、デッキにしつらえたベンチに陣取った。ベルクはそわそわして落ち着かない様子。
ゴジラ岩を横目で見ながら、さあ、出発!

ゴジラ岩 港を後に
港のすぐ脇にある“ゴジラ岩”。 港を後に。


港を出るとグンと加速していく。天気は雲が多いものの雨の心配は無いだろう。
8月だというのに海の上で風を切っていると、長袖が欲しくなる。ふ〜、寒い。
大型観光船と違い、クルーザーなので船首を上げ斜めになりながら、波の上を跳ねるように進んでいく。
ベルクはエンジンの音と振動が怖いらしく、這いつくばってジタバタしている。
そこをラビが押さえつける。前回の旅行のトロッコよりはいいだろうに。我慢しなさい!

ジタバタするベルク
ジタバタするベルク


しばらくいくとフレペの滝が見えてくる。
地下水が崖から染み出して、そのまま滝となり直接海に注いでいるのだ。
別名、乙女の涙とも言うらしい。

フレペの滝
フレペの滝


途中、絶壁の所に近寄ったり、湾の中のほうに入ったりして進んでいく。

30分ほどで前方にカムイワッカの滝が見えてきた。
昨日登った川がそのまま滝となって海に流れ落ちている。結構大きいなあ。
この頃になるとベルクも慣れたのかジタバタしなくなった。
でも、なんだか緊張しているのか、固まっている。

カムイワッカの滝 ベルク、あれがカムイワッカの滝だよ
カムイワッカの滝 ベルク、あれがカムイワッカの滝だよ。
見てみなよ。


少し沖合いに出ると、昨日の登り口が見える。あそこから登ったのかあ。結構上のほうだ。
上流の、湯の滝自体は良く見えなかったが、昨日の悪戦苦闘の情景が思い浮かんでくる。

沖合いから見たカムイワッカの滝
沖合いから見た
カムイワッカの滝


ここで転進し、港を目指す。帰りは港まで直行だ。
出発から約1時間ほどで港に到着した。
港の岸壁に上がると、ベルクは緊張が解けたのか、大量のウ○コをした。
ずいぶん我慢してたんだねえ。

クルーザーをバックに
へへ、あれに乗ったんだよ。


ベルクに水を飲ませ、シッコをさせ、9:40出発。

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<ベルク、朽ち果てた倒木に世の無常を感じる>

野付半島で待ち合わせをしているので、知床峠を越え、羅臼経由で標津方面へ行くことにする。
9:58、知床峠に到着。
前回は羅臼岳がきれいに見えたのに、今回は雲がかかり、全然見えない。
まあ、しょうがないかな。
しかし、羅臼側は晴れているようだ。国後島が見えるかなあ。
すぐに出発し、九十九折りの道を下りていく。

羅臼岳は雲の中
羅臼岳は雲の中


途中、羅臼の町の手前に、間欠泉があるというので、行ってみることにする。
10:23、工事現場のような広場の奥に車を停める。
さらに50mほど山の中に入っていくと、ちょっとした広場になっている。
そして、何やら古い温泉採掘跡が。脇にある案内板を読むと、ここがその間欠泉らしい。
しかし、誰もいないぞ。

この道の奥にあるらしい 間欠泉
この道の奥にあるらしい。。。 ここが間欠泉。。。らしい


案内板には「30分〜2時間間隔で15mほどの高さに吹き上げる」と書かれている。
ということは、1分後かもしれないし、2時間後かもしれないのかあ。
さすがにそこまでのんびりできないので、5分ほどで引き返すことにする。
この時期に人が誰もいないのもうなずけるなあ。
10:37、出発。

羅臼の町を通過し、標津方面へ海沿いを走る。
水平線にうっすらと島影のようなものが。あれが国後島なのかなあ。

海沿いの国道335号をひたすら走り、11:34標津町を通過。
標津で道道950号へ左折し、野付半島に入る。
野付半島は長さ28kmにおよぶ砂州であり、トドマツ林が立ち枯れて出来たトドワラで有名だ。
少し行くと人家も途切れ、ところどころに番屋が建っているだけの道が続く。
右に野付湾、左に根室海峡が見える狭い砂州の上の道だ。
途中に、展望公園があったので、一休みする。
このころになると雲が切れ、陽が差してきた。暑いぐらいだ(って8月だから当たり前か?!)。

野付半島の道 展望公園
野付半島の道。
青空が見えてきた。
展望公園にて。
かっこつけベルク


展望公園のパノラマ画像はこちら(288KB)


次に、すぐ先のナラワラに行く。
ここは、ミズナラの林が立ち枯れてできたものだ。
残念ながら遊歩道等は無く、少し遠くから全体像を眺めるだけだが、荒涼とした雰囲気がなかなか良い。

ナラワラ
遠くに見えるのがナラワラ


ナラワラのパノラマ画像はこちら(374KB)


写真だけ撮って先を急ぐ。
12:09、トドワラのレストハウスに到着。さすがに観光客の車で一杯だ。
トドワラ自体は、ここから遊歩道を30分ほど行った先にある。
観光馬車もあるのだが、ベルク連れなので歩いて行くことにする。空も晴れ渡り、いい天気だ。
しかし、遊歩道は一人分の幅しかなく、原生花園のような植物の群落の中を通っていくので、
ベルクの位置では風が通らず暑いだろうが、がんばってくれ。
約30分でトドワラの入り口に到着した。

トドワラへの遊歩道 やっとトドワラへ着いた
トドワラへの遊歩道。
暑いなあ。
やっとついたの?
ふ〜。


ここから先は湿地帯になるため、木の道が作ってありその上を行くことになる。
トドワラの朽ち木もその数を減らしているそうだ。
朽ちた木は腐って土に還るのが自然の摂理というものだが、そのうちこの林も無くなってしまうのかと思うと、
寂しいなあ。
おいベルク、この世の無常を感じるか?

朽ち木もほとんど残っていない 暑くてやってられない
朽ち木もほとんど残っていない ムジョーだかなんだか知らないけど、
暑くてやってられないよ。


木の遊歩道を一周し、帰路に着く。
途中、観光馬車とすれ違う。馬も暑そうだったが、それも仕事だ、がんばってくれや。

馬車
馬車を引く馬も暑そう


13:16、レストハウスまで戻ってきた。ふ〜、結構時間がかかったなあ。


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<ベルク、かわいい娘と浜辺で遊んで天国>

レストハウス横では、待ち合わせをしていた知床すみれさんとレヴンがすでに到着して、待っていてくれた。
2ヶ月振りの再会だ。ベルクはもうヒンヒン・ふがふが言い出してうるさい。
さっきまでダルそうに歩いていたのが嘘のようだ。まったく。
浜辺で遊ばせるため、もう少し半島の先端の方に移動。
その前に、竜神崎灯台の手前の駐車場で人間のトイレタイム。しかし、変な形のトイレだ。

トイレ
なんかシェルターのようなトイレ


駐車場手前の浜辺へと車を乗り入れる。
お盆なので番屋も使われておらず、漁師さん達のじゃまになることもない。

さっそく浜辺に連れて行き、タップリと遊ばせた。
レヴンはさすがに元気いっぱいで、そろりそろりと海に足を入れる軟弱ベルクと違い、バシャバシャと
飛び込んでいく。
ベルクも楽しそうだ。暑いので、海につかるのが気持ちいいのだろうか。

お〜い遊ぼうぜ 待ってよう
お〜い遊ぼうぜ 待ってよう


しかし、台風の影響なのか、浜辺に海藻のようなものがびっちりこびり付き、海自体も波打ち際から2mほど
まで泥で濁っている。
それより沖はきれいなのだが、ちょうどベルクの足がつくぐらいの所はだめだ。
なので、海から上がってきたベルクは、泥だらけ!あ〜あ。

もう疲れちゃった
もう休むの?
疲れちゃったの!


タップリ遊んだところで、ウブさん宅へ向かうため、14:05、出発。

標津へ向かう途中、ナラワラの手前で、丹頂ヅルを発見。
遠くの浅瀬につがいがいる。デジカメじゃあ撮れないなあ。
一眼レフを300mmの望遠レンズに交換し、やっと撮れた。

丹頂ヅル
丹頂ヅルだあ


ということで、しばし優雅な姿に見とれた後は、国道244号〜272号で中標津のウブさん宅を目指す。


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<ベルク、縄張りを侵して地獄>

14:55、ウブさん宅に到着。
野付半島は青空が広がり、気持ちよかったのだが、標津町から内陸部に入ってくるほど雲が
多くなり、この頃には雨がパラついてきた。

早速ウブ家の犬達に挨拶する。みんなフレンドリーで、大歓迎してくれた。

大歓迎してくれた
大歓迎してくれた


前回は、ベルクは車の中にいたのだが、今回は、外に連れ出してみることにした。
ベルクにとっては、他の犬の群れの縄張りの中にいきなり放り込まれる状況なので、どのような
反応を示すのか興味がある。
シッコをちびるかな?

ただ、我々がベルクを引っ張って行っても、よそ者連中が来た、としか見てくれないであろうから、
ここは、この群れのボスであるウブさんにお任せした。

車から降ろしてみると意外にもしっぽを下げることもなく、逆に、吠えかけられて唸り返す
こともなく、またパニックになることもなく、ただじっとしている。
肝が据わっているのか、それとも、ただ単にどうしたらいいか判らなくて固まっているだけか?

しかし、ウブさんが犬のボスのマロに挨拶させようとすると、踏ん張って頑として拒否するので、
やっぱり怖かったのだろうか。
でも猫は匂いを嗅ぎに行くし、女の子には特に大丈夫だったし、都合のいいやつだ。

絶対ヤダ!
絶対ヤダよ!



これは何? こんにちは
これは何? こんにちは。
君なら好きさ。


人間が家に入りお茶をご馳走になっている間、ベルクを子犬のサークルの中に入れておいたのだが、
雨の中、柵越しにずっとこちらを見ていた。
しかし、帰る時間になり迎えに行っても、大喜びするわけでもなく「やっと迎えに来たのかよ」
といった感じでそそくさと出てきた。
忠実なのか(まさかね)、それとも意気地無しなだけなのか。
ま、いつもの事だけどね。

子犬のサークルの中で
子犬のサークルの中で


16:38、ウブさん宅を出発。
途中の中標津の町のはずれでガソリンを給油した後、道道774号を通り国道244号に出る。
帰りはそのまま国道244号を北上し、根北峠を越え、斜里から国道334号に入る。
そして、走り慣れた知床半島のオホーツク海沿いを行き、ウトロに18:15到着。
帰りは結構飛ばしたなあ。


明日は納沙布岬と釧路湿原を回って十勝清水まで行く予定。
走って走って走りまくらないとならない。
ふ〜、大変だなあ。


【本日の走行距離:256.0km】


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