【7日目(8/14(木))ウトロ〜十勝清水】
◆本日のテーマ◆北方のあの島に、ベルクの叫びよ届け
<あの島はすぐそこに>
<湿原と大海原と>
<悲しい伝説の岬へ>
<広大な湿原に息を呑む>
<あの島はすぐそこに>
今日は、日本最東端の納沙布岬へ行き、霧多布湿原、釧路湿原を経て、十勝清水まで行く予定。
走行距離も560km以上になる予定で、かなりハードだ。
朝、ホテル前の海岸へ散歩に出る。天気は今日も薄曇りながら雨は大丈夫そうだ。
ウトロの海のパノラマ画像はこちら(142KB)
7:50、ホテルを早めに出発する。
まずは根室を目指すのだが、先を急ぐため時間的に最短距離を行くことにする。
国道334号をオホーツク海沿いに斜里方面に向かい、斜里の町の手前で国道244号に入る。
根北峠を越えて、標津まで一直線だ。
このルートは標津まで町らしい町が無く、非常にハイペース(!)で走行できるのだ。
8:57、標津を通過。さらに昨日訪れた野付半島への道道を左に分け、ずんずん南下する。
平日とはいえ夏休みなのに、ここら辺は車がほとんど走っていない。
快調に飛ばす。 。 。ひたすら飛ばす。 。 。 。ほとんど休憩もせずに飛ばす。 。 。 。 。
。 。 。まだ着かない(−o−;)
風蓮湖をぐるっと回り込んで国道44号にぶつかり左折。
この道は釧路〜根室間の幹線道路なので、交通量もそれなりにあり、ペースが落ちる。
(と言ってもかなりのハイペースなのだが)
走りっぱなしでさすがに疲れてきたので、道の駅「スワン44ねむろ」で休憩。10:03。
ベルクも大分シッコがたまっていたようだ。ウ○コも大量にした。ふ〜。
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風蓮湖をバックに。 よく見えないけど。 |
10:20、出発。国道44号は交通量が多く、それなりの(70km/Hくらい)スピードで走る。
風蓮湖を過ぎて根室半島に入ると、だんだん森が少なくなり、丘陵状の荒涼とした風景が広がってくる。
地元の方にとっては当たり前の景色なのだろうが、旅行者にとっては“東の果て”の旅情をそそられる光景だ。
10:34、根室市街を通過。想像していたよりも大きな街、という印象だ。
前回の旅行で稚内を通過した時も感じたのだが、街自体はどこの地方都市とも変わり映えしない眺めだ。
地元の方には大きなお世話なのだろうが。。。。
根室市街を過ぎ、道道35号で太平洋沿いを納沙布岬を目指して走る。
走るにつれ荒涼とした雰囲気が増してくる。
ただ、今日は天気がいいからだろうか“厳しい自然”という感じはせず、気持ちを解き放つような、
気持ちのいい景色だ。
その丘陵地帯の中をうねるように進んでいく。なかなかの道だなあ。
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納沙布岬への道 |
10:59、やっとこさ納沙布岬に到着。
3時間ほとんど走りっぱなしで疲れたなあ。
岬の周辺はカニを売る店やみやげ物屋が軒を連ねている。観光客も結構多い。
ん〜、まあ、いわゆる観光地だね。
それでも日本最東端の地の記念写真を撮り、辺りをうろうろする。
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納沙布岬の碑。 なんか素っ気無いなあ。 |
北方領土の歯舞諸島がすぐ近くなので、看板や碑が多い。
中でもどデカいオブジェが海を背にど〜んと鎮座していた。
北方四島を表現しているらしい。しかしデカいなあ。
全体を写真に入れようとしたら、ベルクが砂粒のようになってしまった。
また、その隣には“返せ北方領土”の碑が。
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どデカいオブジェ。 真ん中の小さい白い点がベルク。 |
ほっぽーりょーど? 行ってみたいなあ。 |
岬から沖を眺めると、歯舞諸島の水晶島がすぐそこに見えた。
納沙布岬からわずか7kmの距離にあるという。ホントに手が届きそうだ。
詳しくは書かないが、我が国固有の領土であるのだから、早く(平和的に)返還されることを望む。
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水晶島が見える。 わずか7km足らずだ。 |
お土産を買って11:46出発。
まだまだ先は長い。取りあえず霧多布湿原を目指す。
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<湿原と大海原と>
根室までは来た道と反対側(根室湾側)を通り、根室半島をぐるっと一回りする。
根室市街から道道142号に入り、太平洋沿いを西へと進む。
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太平洋を横に見て西へ |
国道と違い、こちらの道道は車が少なく、自分のペースで走れるのでよいなあ。
風景も、海岸沿いの丘陵地帯や原生林の中を走っていて、北海道らしい。
しかし、厚岸まで一本道というわけではなく、途中2ヶ所ほど迷いそうなポイントがあった。
1ヶ所目は、JR根室本線の落石駅付近。
駅を過ぎたところの交差点で、落石岬方面ではなく右折しなくてはならないのだが、道の形状から
どうしても直進して岬方面へ行ってしまうのである。
もう1ヶ所は別当賀駅付近。
駅の手前で左折して踏切を渡らなくてはならないのだが、ここも同じように道の形状からどうしても
そのまま直進してしまうのである。
どちらも案内標識はあるのだが、結構ハイスピードで走っているので、標識に気づいたときには
既に数十mも通り過ぎてしまっているのである。
途中の浜中から道は道道123号に名前が変わるが、周りの景色は変わり映えがしない。
それでも順調にカッ飛んで、霧多布の町を過ぎて丘を登ったところの、琵琶瀬展望台に13:10到着。
ここは、北側に霧多布湿原、南側に太平洋、の両方をいっぺんに見ることの出来る展望台だ。
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うわ〜眺めがいいねえ |
琵琶瀬展望台のパノラマ画像はこちら(291KB)
時間があれば霧多布湿原を散策でもしてみたかったのだが、まだまだ先は長いのだ。
また、今度の楽しみに(!)取っておく事にする。
雄大な眺めを堪能した後、13:29出発。
道道123号を厚岸に向かう。
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<悲しい伝説の岬へ>
厚岸までの途中、涙岬という所に寄ることにする。13:40到着。
ここは、悲しい伝説の残る岬だ。
涙岬の伝説はこちら(80.4KB)
駐車場から細い遊歩道を海のほうへ進む。
一帯は原生花園のように樹木は無く、腰までの植物が生い茂り、波の音と風の音しか聞こえない。
7分ほどで見晴台に着く。ん〜気持ちいい。太平洋が丸く見える。
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駐車場から見晴台への道。 周りは原生花園のようだ。 |
岬の見晴台。 波の音と風の音しか聞こえない。 |
見晴台の右側の崖に女性の横顔のような岩がある。あれが、涙岩だ。
また、左側には遠くに海から突き出た立岩が見える。
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涙岩をバックに |
涙岩のアップ。 女性の横顔に見える。 |
遠くの海の中から 突き出ているのが立岩 |
今日は天気もまあまあなので、海風に吹かれていると、とても気持ちがいい。
涙岬のパノラマ画像はこちら(284KB)
しばらく風に吹かれて、駐車場に戻り、14:03出発。
また、ひたすら海沿いを西へ。そして15:04、厚岸を通過。
予定では、ここの道の駅「厚岸グルメパーク・コンキリエ」でたらふく牡蠣を食べることに
なっていたのだが、とてもそんな時間的余裕は無い。
泣く泣くパスして、先を急ぐ。
厚岸で国道44号に出、しばらく道なりに進む。
しかし交通量が多いなあ。特にトラックが多いので流れがトロい。
追い越し禁止だし、いままでのハイスピードに慣れた身には耐え難い。
しかし、しょうがない。我慢だ。
20kmほど我慢し、道道221号へ左折。塘路湖方面に向かう。
ふ〜、やっと元のペースで走れる。
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<広大な湿原に息を呑む>
ひたすら塘路湖、そして釧路湿原を目指して走る。
塘路湖の脇を過ぎ、国道391号を左折し、すぐに細岡展望台方面へ右折する。
細岡展望台までの道は、すぐ脇を川が流れ、木々の間から湿原が見える素晴らしい道だ。
観光客の車も結構いる。対向車が結構いるので、狭いところではすれ違いに気を使う。
15:19、細岡展望台下の駐車場に到着。
展望台までは、森の中の小径を登っていく。木漏れ日が差す気持ちのいい道だ。
そして5分ほどで展望台へ。
結構小さな展望台なので、観光客でいっぱいだ。
しかし、午後の陽に照らされた釧路湿原が目の前に広がる。さすがにいい眺めだ。
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展望台へ向かう小径 |
展望台からの湿原の眺め |
例のごとく、ベルクを看板に立たせて写真を撮る。すると周りから「カワイイッ」という声が。
撮り終わって“ヨシ”をかけてあげようとしたが、周りの人までベルクの写真を撮っているので、
そのままポーズを取らせていた。
今度からモデル料でも取ろうか。(とラビが言っている)
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でへ、このポーズ決まってる? |
広大な湿原の中を何本もの川が蛇行して流れていく。
そして、その川面が午後の陽を反射してまぶしいくらいに光っている。
う〜ん、すぐに出発してしまうのは惜しい!
釧路湿原のパノラマ画像はこちら(162KB)
しかし時間が無い!ので、15:48、そそくさと出発。
展望台からさらに山の中へ行く。
そして岩保木山の脇を通過し、国道391号に出て、釧路市街へ。
釧路市内でガソリンを給油。
16:28、今夜の宿のある十勝清水目指して出発。
国道38号を帯広方面へ。
最初は片側2車線あったのだが、町を過ぎると片側一車線の追い越し禁止になってしまう。
しょうがないので車の流れについて、トロトロ進んでいく。
白糠町で国道392号へ右折し、やっと飛ばせるようになった。
山の中をガンガン飛ばし、本別町へ。
そして、本別からは今年(2003年)6月に新しく延びた道東自動車道へ。
18:01、本別IC通過。
道東自動車道もそれなりに飛ばし、18:47、ラーダニーヴァ到着。
ふ〜しかし、今日は走ったなあ。
明日は帯広から襟裳岬を回って、函館まで行かなくてはならない。
ふ〜、大変だなあ。
【本日の走行距離:587.6km】
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