【2日目(4/30(金))函館〜ニセコ】


<函館到着だ>
<桜はまだ三分咲き>
<江差のかもめ島>
<ニセコの雪の壁>


<函館到着だ>

まだこの時期は空調が暖房になっているのか、暑くてしょうがない。
途中で何回か目が覚めた。
それでも、頭の上の窓のカーテンを開けると、少しは涼しい冷気が降りてくる。
ふ〜(−o−;
そして、到着予定時刻の15分前の「支度をして車に戻ってくれ」という
船内放送でやっと起きあがる。
あまり眠れなかったなあ。
窓から外を見てみると、ちょうど港に入って行くところだ。
急いで着替えて車に戻ってみると、ベルクがやはりぼ〜っとしてこっちを見ている。
少しは眠れたのかな。

下船は船首から。
今回はGWとはいえ、車が一杯に詰め込まれてはいない。
この上層階で半分くらいの入りだ。
下層階の方が重心の関係で車が多いのだろうか、しばらく待たされる。

サイレンが鳴って斜路が降り、先頭で上陸する。8ヶ月ぶりの北海道だ!
フェリーターミナルからは遠くに函館山のシルエットが見える。
とりあえずベルクのシッコをして、函館山に向かおう。

2:51、函館山の展望台着。
前回の旅行記にも書いたが、ここは17時〜22時はマイカー通行禁止である。
でも今の時間ならOKなのだ。
さっそく夜景をバックに写真を撮る。いつ見ても素晴らしい夜景だ。

しかし、寒い!
雪などは全然無いのだが、長袖のシャツの上にスキーウェアのジャケットを羽織った
だけじゃ寒くてふるえてしまう。
さすが北海道だ!?

函館山の夜景をバックに やっぱり素晴らしい夜景
函館山の夜景をバックに やっぱり素晴らしい夜景

真夜中なのに、夜景を見に来ている人達が結構いる。カップルで、友達同士で、といろいろだ。
さすがに家族連れはいなかったが。
みんな、こんな真夜中によく来るもんだ、っておまえ達も同じだろ、と言われそうだなあ。

例のごとく朝市で朝食を食べる予定なので、それまでまだ時間がある。
そこで、日の出を見る場所をいろいろ検討したのだが、いい場所があまり無い。
立待岬は去年確認したが、今の時間は通行止めで行けないし。
(途中から歩いていけばいいのだが、それほどの気力も体力も無いし(^。^;)

とりあえず海岸沿いまで降りていったのだが、公園などのいい場所が無く、
また、今日は雲が多そうなので、高い場所から見る方がいいかな、と。

ということで、また函館山に戻って来てしまった。
既に日の出の時刻は過ぎて、あたりはすっかり明るくなっているのだが、
水平線に雲がかかり太陽は見えない。
もう少し、ということで車の中で待っていると、雲の上から太陽が昇ってきた。
ん〜すがすがしいなあ。

太陽が昇ってきた 早朝の景色
太陽が昇ってきた 早朝の景色

早朝のパノラマ画像はこちら(143KB)

爽快な景色を堪能し函館山を5:00ちょうどに出発。朝市へ向かう。

5:16、駅前の駐車場に到着。
今回も事前に調べていおいた“天狗食堂”へ突撃!ベルクは今回も留守番だ。

天狗食堂に行ってみると、既に先客がいた。ちょっと出遅れたか。
私は生エビ、ウニ、いくらの天狗丼、ラビはいくら丼を注文。
あっという間に平らげる。ふ〜、うまいなあ。

天狗丼といくら丼
手前が天狗丼
向こう側がいくら丼

満腹になり外に出ると、朝市も活気が出てきたところだ。
GWということもあり、観光客もけっこう繰り出してきている。

車に戻るとベルクの食事。
そして、近くのみやげ物屋にサモエドがいるという情報を入手していたので、
こんな朝早くから会えるかなあ、と思いながらも寄ってみることにした。
5:57、駅前を出発。

近くの大きなホテルの前のお店に行ってみると、あ、いた!

レオ君 おう、おまえどこから来たんだ?
レオ君
背中のクマさんが粋だね
おう、おまえ
どこから来たんだ?

背中のクマのぬいぐるみの、汚れ具合といい、斜に構えた背負い方といい、
なかなか渋い味を出している。
いろんなお客さんの相手をしているみたいで、とってもフレンドリーだ。

で、ベルクを降ろして挨拶させてみた。
お互い唸ることもなく、ドッグランとかでいい遊び相手になりそうだ。
でも、今日は先を急ぐので、挨拶もそこそこにさよならをする。またね。

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<桜はまだ三分咲き>

さて、今日は松前半島をぐるっと回って、ニセコまで行く予定だ。
途中でガソリンを給油して、国道228号を一路松前を目指す。
天気はイマイチだが、雨に降られることはなさそうだ。

海岸沿いを快走
海岸沿いを快走


7:40、福島町に到着。
ここは、横綱千代の山と千代の富士の出身地だ。
予定はしていなかったのだが、国道沿いに千代の山・千代の富士記念館、なる建物があり、
正面に両横綱の銅像があったので記念に写真を撮ってみた。

横綱像の前で
千代の山・千代の富士記念館


館内には入れないので、写真だけ撮って7:48出発。

国道228号は、海沿いをぐるっと回っている。
津軽海峡を右手に見ながら走り、北海道最南端の白神岬に8:00ちょうど到着。
しかし、国道の脇にちょっとした駐車スペースがあるだけで、味も素っ気もない所だ。
最南端と言っても北海道の中での話だから、まあしょうがないかな。
晴れていれば津軽半島の竜飛岬が見えるらしいが、今日は生憎の曇り空で見えなかった。

白神岬 海岸沿いを走ってきた
白神岬 走ってきた方向を振り返る

白神岬の位置関係はこちら(48KB)

ここは風が結構強く、寒い。
でも、GW中だということで観光客の車がちらほら来て記念写真を撮っていた。
8:06出発。ここからは日本海を見ながら走ることになる。

松前ではちょうど“さくら祭り”を開催中なので、松前城趾(公園)に続く道は
通行止めになっていた。
駐車場の案内板が分かりづらくうろうろしたが、結局、役場の方に曲がり、
役場を過ぎて公園の入り口近くの駐車場に停める。8:27到着。

さっそく公園の入り口を入り、お城の方に上る。
途中に松前城の案内板があった。
それによると、お城の正式名称は“福山城”というらしい。なるほど。

松前城の案内板はこちら(75.4KB)

大手門を入り、天守閣の方に行く。
ただ、天守閣は有料。
記念写真を撮るのにちょうどいいであろう前庭も、囲ってあるので入れない。
で、どうせ犬は不可だろうから、裏の広場の方に行く。
こちら側からは桜越しに天守閣が見えるのだ。
でも、早咲きの品種で八分咲き程度、その他はまだ三分咲きで、お花見には
まだ一週間ほど早いかな、という感じだった。

天守閣をバックに 八分咲きの桜もあった
天守閣をバックに 八分咲きの桜もあった


お城の裏手にある、菩提寺や武家屋敷の方まで足を伸ばし、約1時間程うろうろした。
今日はGWとはいえ平日なので、予想していたほど人出は多くなかったなあ。
少々、拍子抜けだったけど、逆に歩きやすくて楽だった。
駐車場に戻り、9:25出発。

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<江差のかもめ島>

再び国道228号を北上する。
10:34、江差のかもめ島に到着。
かもめ島という名前は、上から見るとかもめが羽を広げたような形をしているところ
から来たらしい。
江差がその昔ニシン漁や北前船交易で栄えたのも、この島があるおかげでここが天然の
良港となっていたからとのこと。なるほど。

しかし、島といっても砂州でつながっていて、現在ではちゃんと防波堤があって、そこに
車が停められるように広場になっている。

かもめ島の案内板はこちら(74.7KB)

車を停め、遊歩道を歩き出す。
島に向かって右手の湾の中に、チュッパ・チャプスキャンディを海に突き刺したような
瓶子岩という岩があり、遊歩道はそこを回り込むように磯の上を渡した橋になっている。

ベルクは足元の板の間から下が見えたり、脇から海が見えるのが怖いのか、えらく引っ張る。
まったく。

瓶子岩 磯の上を渡してある遊歩道で
瓶子岩
海に突き刺した
チュッパ・チャプスキャンディ
のようだ
ねえ、早く渡っちゃおうよ


橋を渡りきり、磯の岩の上に出る。
ここの岩は荒波で削られたのか、表面が尖ったような所が無い。
普通こういう磯辺では、肉球を切ってしまうような表面が尖った岩が多いので、ベルクを連れて
波打ち際まで行くのはためらわれるのだが、ここならそういうことも無い。

潮風が気持ちいいなあ。
潮風が気持ちいいね


階段を上って島の上に出ると、気持ちのいい広〜い牧草地の広場が。
昔は何か放牧でもしていたのだろうか。今は何もなくただ風の音が聞こえるだけ。
そこらの観光地のように、陳腐な歌や曲をかけるよりよっぽどいいな。

この階段を上ると。。。 広い牧草地の広場がある 水平線の向こうには何があるの?
やれやれ、
階段は疲れるなあ
広〜い牧草地の広場が広がる。 水平線の向こうには何があるの?


島の中央部分には灯台があった。
ここなら海の上からでもいい目印になるだろうなあ。

かもめ島灯台
かもめ島灯台

さらに、反対側の突端まで行き、ぐるっと島を一周して車まで戻る。
ふ〜、疲れた。結構汗をかいたぞ。

一休みして、11:35。出発。


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<ニセコの雪の壁>

江差から国道229号を海沿いに北上。
大成町に入り、12:30、親子熊岩に到着。
ここは国道脇に数台が停まれる駐車場があるだけで、注意していないと通り過ぎてしまう。
(我々もいったん通り過ぎて引き返した。(^。^;)
岩の形が、親熊が海に落ちた子熊を助けようとしているところらしい。
下の子熊が非常にリアルである。

親子熊岩
親子熊岩
下が子熊、上が親熊

親子熊岩の詳しい説明はこちら(105KB)

特に他にやることもなく、写真だけ撮って12:33、出発。

13:48、島牧に到着。
予定では、賀老高原にある賀老の滝に行くつもりである。
北海道だけでなく全国でも有数の大きさの滝で、滝壺に埋蔵金が隠されているという
竜神伝説のある滝である。
しかし、かなり山の中であり、今の季節は冬季通行止めの恐れがあった。

国道から賀老高原方面に右折すると、“賀老高原方面はこっち”の看板に
“積雪のため5月下旬まで通行止め”の表示が。
あ〜、やっぱりねえ。しょうがないか。

ということで国道に引き返し、さらに北上する。

14:11、弁慶岬に到着。
この頃になるとぽつぽつと雨が降り出してきた。

ここは、広い公園のようになっていて、高台にあるので晴れていればとても
眺めがいいだろう場所である。
駐車場も広く、観光客の車がひっきりなしにやってくる。
が、今日は水平線さえもよく見えない。ふ〜。

ここがなんで弁慶岬なのかというと、奥州を逃れた義経・弁慶がこの地で援軍の
到着を待ちわびて毎日沖を見つめていた、との伝説が残る場所なのである。

弁慶の像 弁慶岬の灯台
弁慶の像 弁慶岬の灯台
雨と風でさぶい!


たいした雨ではないが散歩するにはちときついので、写真を撮って14:26、出発。

この後は岩内からニセコパノラマライン(道道66号)を通り、ニセコ連峰の中を
横断していく予定。
冬季通行止めが解除されていればいいが。。。。。

15:14、岩内を通過。
国道229号から道道66号に曲がると、道路状況表示板に“ニセコまで通行可。
峠付近凍結に注意”との表示が出ている。
なんとか通行できるようだ。良かった。
また路面凍結の方は、ノーマルタイヤだが4WDだし、この時間ならまだ大丈夫だろう。
ということで気が楽になり、道道66号を山に向かっていく。

雪のニセコ連峰
雪のニセコ連峰
これからあそこを越えて行く


しばらく上って行くと、道の両側に雪が多くなってくる。
これならスキー場はまだまだ滑れるなあ。などと考えながら運転して行く。
が、単調であんまり面白くない。
やっぱり雪の無い季節の方がいいなと思う。

ニセコパノラマライン 周りはまだ雪がいっぱい
ニセコパノラマライン 周りはまだ雪がいっぱい


この先、峠の手前にある神仙沼に、ひょっとしたら行けるかな、と期待していたのだが。。。。
駐車場は雪で埋まっていて、神仙沼こっちの矢印は雪の壁を指していたし。。。。。
残念だが、通り過ぎた。今度の機会にしよう。

しばらく行くと次第に道が下りになる。無事に峠を通過したようだ。
途中、羊蹄山がちらりと見えた。晴れていれば真っ正面にその雄姿が眺められるのだが。
今日の天気ではしょうがないか。

雨に煙る羊蹄山
雨に煙る羊蹄山


ニセコモイワスキー場、アンヌプリスキー場、東山スキー場、ひらふスキー場、とニセコの
名だたるスキー場の麓を通過し、16:17に今日の宿泊先であるペンションに到着。

ふ〜、今日もよく走ったなあ。



【本日の走行距離:446.9km】
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