【7日目(5/5(水))鹿部〜函館】
<噴き上げる>
<再び噴煙に巻かれる>
<牧場はおいしいな>
<函館で仲間とお別れ>
<噴き上げる>
今日は北海道最後の日だ。早いなあ。
9:04、宿を出発。
国道278号を恵山方面に向かうが、ほんの数分で間歇泉公園だ。
9:07、鹿部間歇泉公園に到着。
ここは鹿部町がかなり力を入れているらしく、周りを塀で囲んできれいに整備してある。
しかも、なんと有料だ。
犬連れはどうかなあと思っていたら、窓口に“ペット不可”の張り紙が。
まあ、ここまできっぱりと“不可”!と書いてくれたら、すっきりするなあ。
ベルクには車で留守番していてもらい、人間だけ見に行くことにする。
中に入ると、間歇泉の石組みを中心に見物用のデッキや足湯が周りを取り囲み、
そして裏側にはすぐそばで見られるようにガラス張りの見学場所がある。
また、足湯は間歇泉に正対していて、噴き上がるのを見ながら浸かれるようになっている。
しかも、大きな玉砂利が底に敷いてあり、足裏を刺激して気持ちいい。
これはいいなあ。
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足湯 |
底には玉砂利 |
で、肝心の間歇泉である。
約10分間隔で噴き上がるらしい。つまり最大10分待たなければならないということ。
まあ、それはいいのだが、問題は噴きだし口の上にフタのようなものがあり、
ある程度以上の高さには噴き上がらないようにしてあることだ。
これはちょっとやりすぎでないかい?
上から頭を押さえつける間歇泉なんて、意味があるのか?
もうちょっと何とかできなかったのだろうか。
すぐ横を国道が走っていて、噴き上げられた熱水が風で飛び散る恐れがあるからか?
それならばもっと高い壁を作ればいいじゃないか。
頭を押さえつけるという発想が理解できない。
“噴き上げる高さは15m以上にもなる!”と町のHPでも宣伝してるのに。
どこにもフタをしてある画像なんて載ってなかったぞ。
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間歇泉 上にフタが。。。。 |
噴出した! 頭を抑えられていなければねえ。 |
豪快に青空に向かって噴き上げる姿を見たかったのになあ。
高くまで噴き上がると外から見えてしまうので、入場料を払わずに外の駐車場から眺めて
終わりにしてしまうからか?
外から見えないように押さえつけてあるのかい?
私が疑り深い人間だからか、勘ぐってしまう。
なんかなあ。
300円の入場料を払った価値はあったか?ん〜、難しいところだな。
少なくとも足湯の施設が無かったら、ここでメチャクチャにこきおろしていたことだろう。
いまいちすっきりしない気分で、9:49間歇泉公園を出発。
国道278号を恵山に向かう。
9:54、三味線滝に到着。
国道脇の崖を流れ落ちる滝だ。
中程度であまり大きくはないが、なかなか渋い滝だなあ。
横ののぼりと日の丸が邪魔だけど。
(日の丸がどうということではなく、この場所には必要ないでしょ、という意味です)
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三味線滝 なぜここに日の丸が? |
三味線滝の説明板 |
三味線滝の大きな画像はこちら(128KB)
先を急ぐので、取りあえず写真を撮り、9:58出発。
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<再び噴煙に巻かれる>
国道278号から椴法華(とどほっけ)村で道道231号に入り、海沿いの道を行く。
漁村の中の狭い道を通り抜け、案内標識に従い断崖に上る道を右折。
急な坂道を上り詰めると、パッと視界が開け芝生の公園と太平洋が広がっている。
思わずお〜、という声が漏れる。
10:41、恵山岬公園の駐車場に到着。
本当は大して期待していなかったのだが、今日は天気も良くて素晴らしい眺めだ。
ここは恵山岬灯台を中心にして芝生の広場や水遊び場がある、広くて気持ちのいい公園だ。
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恵山岬灯台 |
灯台前の芝生にて |
恵山岬公園の大きな画像はこちら(58.9KB)
GWだというのに人がほとんどいなくて、もったいないくらい。
水遊び場は子供達がバシャバシャやるのにちょうどいい深さのもの。
特に“犬を入れないでください”というような注意書きは無かった(ように思う)が、
子供達が遊んでいるのでベルクを入れるのはやめておいた。
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この海の向こうには 何があるのかな |
11:09、出発。恵山に向かう
道道231号はこの少し先で途切れているので、恵山町側に行くには元に戻って国道を
ぐるっと回らなければならないのだ。
と言うわけで、国道278号まで狭い道を戻り、峠を一つ越えて恵山町側から
今度は海を右手に見ながら道道635号を岬方面へ。
左手に噴煙を上げる恵山の山肌が見えた頃、標識に従い左折し坂道を上っていく。
かなり急な坂道で、途中からつづら折りになっている。
太平洋が間近に広がり、カーブでは怖いぐらいだ。
ちなみに、上っていく途中に、凱旋門を模したような、お金はかかっているがまったく
趣味の悪い建築物がある。
これは“恵山モンテローザ”というバブル時代に巨額を投じて建てられたリゾート施設
のなれの果てらしい。
話によると、中には巨大な黄金の涅槃像やゴージャスなプール、金閣寺を模した建物、
などがあったらしい。
現在は廃墟と化して立入禁止になっているのだが。
しかし周りの環境にまるでそぐわないこんなものを作って、採算が合うと本気で思って
いたのだろうか?
まったく人間というものは愚かしいものだ。
11:36、恵山公園に到着。
恵山の噴気口が間近にせまり、けっこう迫力がある。
しかし、観光客はちらほらいるぐらいで、駐車場も閑散としている。
まだあまり知られていないのだろうか。
さっそく遊歩道を火口の方に上っていく。
5分ほど上ったところに火口全体が見渡せる休息場所があった。
ん〜、なかなか迫力のある眺めだ。
恵山は活火山なので、現在も噴煙を上げているのだ。
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恵山の火口をバックに |
恵山の火口のパノラマ画像はこちら(192KB)
荒涼とした噴気口の方に遊歩道が伸びている。
ベルク連れではあるが、硫黄臭などはあまり感じられなかったので、
取りあえず行けるところまで行こうと歩き出す。
すると、川のような土砂が流れた跡のような所で道が無くなっている。
向こう側にはまた遊歩道が続いているので、“降雨時に土砂で流されました”
というのがありあり。
今日は天気もいいのでそんなことはないのだが、なぜか足早に通り過ぎる。
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道が流されている! |
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よいしょ、よいしょ |
まだ続くよ・・・・・・・ |
ずんずん行くと、15分ほどで小さな広場のような所に着いた。
これ以上は行けないみたいだ。
“みたいだ”というのは、横の噴気口の方には“危険”の立て札はあるが、遊歩道の
先の方は“ここから先は立入禁止”となっているわけでもないし、かといって人が
歩けるような道があるわけでもないし、まことにはっきりしないのだ。
しかし、ここまでで結構ばててきているので、あまり深追いはしないことにする。
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噴気口には危険の看板が |
ふ〜、なんか臭いよ |
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あそこから登って来たんだね |
今度は別の道を辿って駐車場まで引き返す。
ふ〜、けっこう歩いたなあ。でも、なかなか面白かった。
噴気口をこんなに間近に見られるなんて他にはないぞ。
噴気口の大きな画像はこちら(94.9KB)
まだあまり知られていないのか、観光客が少ない(ほとんどいない)のもいいな。
ガイドブックにもあまり出ていないしなあ。
函館周辺の観光となると大沼方面になってしまうからだろうか。もったいないなあ。
また、売店などは無く荒涼とした風景が広がるだけの、この雰囲気は壊して欲しくないな。
恵山公園の説明板はこちら(76.2KB)
どっかの有○山西○火口のみやげ物屋みたいに、某北海道出身アーティストの曲を
大音量で垂れ流すような事だけはやめてもらいたい。
12:15、恵山公園を出発。
国道278号まで戻り、函館方面へ。
12:30、道の駅「なとわ・えさん」でトイレ休憩。12:35出発。
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<牧場はおいしいな>
国道278号を函館方面へ。本州と北海道の最短の地である汐首岬に12:54到着。
しかし、何にも無いところだ。
白神岬などは地味だけれども、少なくとも駐車場とちゃんとした案内板があった。
しかしここは“岬”とは名ばかりで、駐車場は無くただの“通りすがりの曲がり角”だ。
また案内板も、町によくある“スクールゾーン”だとか“〜洋品店”だとかの古ぼけた
金属の立て看板のようなものがポツンとあるだけ。
通り過ぎる車に気を付けながら写真だけを撮り、13:08出発。
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汐首岬のタテ看板 |
国道278号から函館空港の脇で道道100号に左折し、函館新道を目指す。
さすがに市内に近くなると車で混雑している。渋滞するほどではないけどね。
函館新道に入り、七飯本町ICですぐに出て、城岱牧場スカイラインに右折する。
道はクネクネと曲がりながら、横津岳の中腹にある城岱牧場を横切っているのだ。
14:07、城岱牧場の展望所に到着。
景色を見に結構な数の車が来ている。
ここは、函館の街の向こうに函館山を望む夜景(裏夜景と言うそうだ)が有名な所である。
が、今はかすみがかかっていて見通しは良くない。かろうじて函館山が判るくらいだ。
でも、開放感は抜群で気持ちがいい。
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遠くに函館山が 霞んで見える |
時間もあまり無いので、14:15早々に出発する。
城岱牧場スカイラインをそのまま進み、大沼方面に抜ける。
途中からは、駒ヶ岳のきれいな姿を望みながら進んでいく。
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駒ケ岳がきれいに見える |
大沼公園自体は去年も行っているし、今日は散策する時間もないので、おいしいと評判の
山川牧場のソフトクリームを食べに行くことにする。
道道43号沿いの山川牧場・ミルクプラントに14:32到着。
なんと行列ができているぞ。
駐車場も満車だ。しかもあとから車がひっきりなしに入ってくる。
一つ空いていた場所に車を停め、さっそく列に並ぶ。
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山川牧場ミルクプラント 行列が、、、、、 |
で、食べた感想は、、、、、ん〜コクがあって確かにおいしい。
ただ、最近おいしいソフトクリームをあちこちで食べられるようになったせいか、
昔初めて清里の清泉寮のソフトクリームを食べたときのような感動が無くなったなあ。
贅沢になったもんだ。人間、贅沢に慣れちゃいけないなあ、と妙に納得するのであった。
長旅でお疲れベルクには、奮発して牛乳を買ってあげた。
新鮮でおいしい牛乳でも飲んで元気を出してくれ。
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早くフタとってよ |
んぐんぐ、おいしいなあ |
これも名物のローストビーフサンドを買い込み、もぐもぐ食べながら14:50出発。
今夜はフェリーなので、ちゃんとした風呂に入れない。
毎回、
そこで、この近くにJR北海道がやっている人気の立ち寄り温泉があるので、そこに行く
予定なのだ。
道道43号を鹿部方面に少し行き、15:05流山温泉に到着。
ここは、温泉施設の他にレストランやパークゴルフ場、キャンプ場などがある。
温泉施設は、駒ヶ岳を望む絶景の露天風呂や、大きな流木や石をあしらった作りの建物で、
ガイドブックでもよく紹介され、一度いってみたいと思っていたのである。
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広い敷地に建つ流山温泉 |
まだ時間的に早いせいか利用客は少なく、駒ヶ岳の雄大な姿を見ながら、のんびりと
湯に浸かることができた。ふ〜、極楽だ。
温泉からあがった後、ベルクの散歩を兼ねて周辺をぶらぶらする。
ちょっと離れたところには、“流山温泉”という駅まであるのだ。
小さな無人駅なのだが、それでもちゃんと列車も停まる立派なJRの駅なのである。
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JR流山温泉駅 列車が来ないかなあ |
駒ケ岳をバックに |
のんびり散歩をして体を冷ましたところで、函館へ向けて16:31出発。
函館ではサモ仲間と会う約束をしているのである。
さあ、函館だ!、、、と走り出したのだが、温泉にも入って小腹が空いたので、
大沼公園近くの食堂に入る。16:47。
で、結構迷ったのだが、結局豚丼を注文。
これが後で大きな後悔をする原因になるのである。ふ〜。
大沼を17:18出発。
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<函館で仲間とお別れ>
道道338号から国道5号に出て、函館新道へ。
函館新道は将来高速道路(道央道)になる道なのだが、現在は暫定的に無料で走れるのだ。
また、思ったほど車も多くなく、スムーズに函館市内へ。
17:49、待ち合わせ場所の函館駅近くの公園に到着。
しばらく待っていると、バルちゃんとシーサー君の登場!
ベルクが大興奮だ。
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こんにちは |
ねえ、遊ぼうよ |
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でへ、決まった? |
しばらく公園で遊ばせた後、ドッグカフェに移動。
元町のアジアンカフェ・TAO TAOというお店だ。
ん〜、エキゾチック。
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TAO TAO エキゾチックだ |
こんなおしゃれな店で犬連れOKなんていいなあ。
2階が全部犬連れOKフロアになっている。
広くてコンクリート打ちっ放しの床。夏でも犬が涼しそうだ。
で、料理は基本的に中華料理系。メニューにはおいしそうな写真が並んでいる。
ここで重大な事に気づく。お腹が空いていないのだ!なんたることだ!
大沼で大してうまくもない豚丼なんて食べるんじゃなかった。
ん〜〜〜〜っ!一生の不覚!(T-T)
しょうがないので、飲み物だけですます。あ〜あ。
犬達は疲れたのか足元でおとなしい。
いろいろな話をして楽しい時間を過ごした。
楽しい時間は早く過ぎてしまうもので、そろそろフェリーの時間が。
20:20、フェリーターミナルに向かって出発。
バル/シーサー家が先導してくれた。さすがに裏道を良く知っている。
するすると港沿いの道を行き、20:32にはフェリーターミナルに到着。
22:00函館発なので、すぐに乗船手続きをする。
見送りに来てくれたバル/シーサー家の皆さんどうもありがとう。m(__)m
バルちゃんとシーサー君は車の中でワンワン元気だ。それじゃ、またね。
ベルクはもう疲れたのかぼ〜っとしている。おいおい。(ーー;
21:00過ぎに今回我々の乗る“ほるす”が入港してきた。
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ほるす |
21:30過ぎに乗り込む。
例によって「ペット積載車」なので上層階のカーデッキに一番乗りだ。
そして、帰りも特等船室を取ったのだ。(^^ゞ
まだあまり眠くないが、明日(というか2時前には青森に着いちゃうんだけど。。。)は
長い運転になるので無理にでも寝ておかないと。
ふ〜、目が覚めたら青森だ。
【本日の走行距離:198.1km】
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