【4日目(9/20(月))根室〜鶴居】

<春国岱で虫の襲撃に遭う>
<岬めぐり>
<尻羽岬はどこだ?>


<春国岱で虫の襲撃に遭う>

今日は、春国岱(しゅんくにたい)に行った後、落石岬、霧多布岬、アゼチ岬、
愛冠岬、尻羽岬、と太平洋沿いの岬めぐりをして、釧路の先の鶴居村まで行く
予定だ。

最初に行く春国岱とは、風蓮湖と根室海峡を隔てている全長8kmに及ぶ砂州のことで、
その上にはエゾマツの原生林と湿原が広がっている。
その中を遊歩道で回ることができるようになっているのである。

朝食を頼んでいないので、7:30に宿を出発する。
レストランの横を通り表の国道44号に出て、根室市街方面に数百m行き、春国岱
ネイチャーセンターの手前を左に入る。
さらに数百m先の、砂州の根元の広場の所まで車で行けるようになっている。
7:35、到着。ここから先は歩きだ。

春国岱
春国岱。ここから先は歩きだ。


春国岱の全体図。先端まで往復すると何時間もかかる。(90.6KB)


砂州の先端の方まで行くと何時間もかかるため、途中の展望台まで行き、エゾマツの
森の中を通って帰ってくるルートにする。
40〜50分くらいだろう。たぶん。(^。^;)
駐車場のすぐ横から、木道を歩き始める。

木道を歩き始める。
木道を歩き始める。


しかし虫がすごい。
たぶん蚊の一種だろうと思われるのだが、群になって襲ってくる。
水辺なので特に多いのだろうが、すごい数だ。
防虫スプレーを持ってきて良かった、と思ったのもつかの間である。
スプレーを体にかけても効果があるのはほんの一瞬だけで、またすぐにブワっと
群がってくる。
袖の中に手を引っ込め、襟を立てて首筋をかくし、頭から足までスプレーを
吹きかけながら歩いていく。
しかし、ベルクにはスプレーをかけるわけにいかないので、我慢してもらうしかない。
足早に進んでいく。

あの展望台まで行くのだ。
あの展望台まで行くのだ。


200m程で木道が終わり、草原のようになった所に道が続いている。
ますます虫が多くなってきた。
すぐ横が湿地帯のため多いのは仕方ないとしても、これは多すぎるぞ。
いい加減にしてくれぃ!(−_−メ)

やっとこさ展望台に着いた。ふ〜。
展望台の上に登ると、さすがにここまでは虫も来ない。
すこし霞んでいるがいい眺めだ。

ふ〜、ここは虫がいないよ。
ふ〜、ここは虫がいないよ。


展望台からのパノラマ画像(130KB)


少し休んで、出発する。
ここからは橋を渡って森の中に入り、ぐるっとまわって戻るのだ。
水辺を離れればあの虫もいないだろうから、早く森の中に入りたいな。

で、下におりて橋に向かう。
またブワッと襲ってきた虫の中を分岐点に向かうと、なんか変だぞ。
な、なんと、橋が無いではないか(・_・;)

橋が無い!
橋が無い!


この間の台風18号で流されたか、壊されたか。。。。
ショックだ。。。。
これではまたあの虫の群の中を戻るしかない。どうしようか。。。。
って、立ち止まって考えている間にも虫が襲ってくる。
ん〜しょうがない、戻ることにするか。

ラビがぶつぶつ文句を言っているが、橋が無いので通行止めなどという表示は
どこにも無かったので、私の責任では無い。
ちゃんと表示しておいて欲しいものだ。まったく。

戻る途中にも森の方へ向かう橋が架かっている。
予定では、帰りに渡ってくるのだったけれども、せっかくなので森の中の道を
歩いてみることにする。
少し斜めになった橋を渡り、湿地帯から枯れ木が並ぶ草原のようなところを抜け、
森の中へ。

湿地帯を森へ向かう。 枯れ木が並ぶ。
湿地帯を森へ向かう。 枯れ木が並ぶ。


森に入ると虫がいなくなった。ふ〜。
しかし、ここはほんとに“原始の森”という雰囲気だ。
エゾマツの大木が林立し、足元には苔むした倒木が横たわっている。
しかし、苔がとても綺麗なビロードのような感じで、周りは思ったよりも明るい。
しかも下草が密集していないので、遠くの方まで見渡せて怖い感じはしない。

原始の森の中で。
原始の森の中で。


森の中を少し歩いて、元来た道を引き返す。

森を抜け、またあの虫の大群の道へ引き返す途中、国後島の山々が雲の上に
チョコッと顔を出しているのが見えた。

国後島の山が見えた。
国後島の山が見えた。


またまた襲ってくる虫を追い払いながら、駆け足で駐車場へ戻り、8:47、逃げるよう
に車を出す。
う〜、車の中にまで虫が入り込んでいるぞ。
国道44号まで戻り、春国岱ネイチャーセンターの駐車場で虫を追い出す。
はあ、大変だったなあ。
防虫スプレーで髪の毛がゴワゴワだ。
まるまる一本使い切ってしまった。
しかし、こんなに虫が多いのはこの時期だけなのかなあ。
もっとゆっくり周りたかったんだけど、ま、しょうがないか。


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<岬めぐり>

春国岱ネイチャーセンターから国道44号を釧路方面に少し行き、道の駅
「スワン44ねむろ」でちょっと休憩。8:52。
朝ごはん代わりのパンを購入し、9:01、出発。

国道44号から道道953号に左折。さらに道道142号を左折し、落石岬へ。
落石の集落の中を突っ切り、岬へ続く台地へ急坂を上っていく。
台地上は、何もない原野が広がっている。
車で行けるのは、その原野の途中まで。9:30、到着。
通行止めの柵があり、ここから先は徒歩で行かなくてはならない。

落石岬への道。
落石岬への道。ここから歩き。


さっきの春国岱でもけっこう歩いたのだが、ここでもまた歩きだ。
ベルクのぼやきが聞こえてきそうだが、しょうがない。
まだ、あの虫の大群がいないだけましでしょ。
ということで、歩き出す。

何もない原野を行く。
何もない原野を行く。


原野を4〜500mほど歩き、岬へ続く森の手前に来た。
ここからは、森の中を一直線に木道が延びている。
ただこの木道、自然を守るためなのだろうか、高さにして1.5m以上で、
幅が6〜70cmしかない。
しかも、細い丸太を横に並べた作りで、とても歩きづらい。
何より、幅が狭すぎて向こうから人が来たら困ってしまうというくらいだ。
もし犬連れの人が来たらどうしよう。戻るしかないかなあ。

森の中を岬へ一直線に伸びる木道。
森の中を岬へ
一直線に伸びる木道。
歩きづらい。


全長1kmくらいはある木道の途中、誰ともすれ違わずに済んだ。
良かった。
しかし、これは酒を飲んでたら絶対に足を踏み外すな。
これを読んでいる方は、落石岬には“しらふ”で来るようにしましょう。(^。^;)
しかし、途中ですれ違えるように幅を少し広くした所を、最低2〜3ヶ所は
作って欲しいぞ。

やっと森を抜けた。
やっと森を抜けた。


ふ〜、やっと灯台が見えてきた。
木道もここで終わりだ。

落石岬灯台。 灯台の裏は断崖
落石岬灯台。 灯台の裏は断崖になっている。


灯台の周辺は荒涼とした原野で、断崖からは下をのぞき込むと、波が砕け散る
のが見える。
ん〜、なかなかいい雰囲気だ。

落石岬のパノラマ画像(184KB)


しばらく辺りをぶらぶらし、車に戻る。
またあの木道を歩かなくてはならないが、しょうがない。
他に選択肢は無いし。
幸い復路も誰ともすれ違わないですんだ。

車に戻り、休む間もなく10、22出発。先を急ごう。

道道142号に戻り、霧多布方面へ。
対向車がほとんどいない、森の中の道を快調に進む。

森の中を行く道道142号。
森の中を行く道道142号。


さて、JR別当賀駅の手前で、道はいきなり左に直角に曲がり線路を渡る。
一応、標識は出ているのだが、知らずにそのまま直進すると別当賀の駅前
(といっても、何もない無人駅の、何もないただの広場なのだが)へ行ってしまう
のである。
以前この道を来たときは、勢い余って(けっこう飛ばしてたもんで(^。^;))
直進してしまったのを覚えている。
今回は標識に従ってちゃんと霧多布方面へ。
線路を渡りしばらく行くと、海岸沿いを走るようになる。

海沿いを走る道道142号。
海沿いを走る道道142号。


途中から道道123号になり、霧多布の町の手前で道道1039号に左折。
霧多布の町中を通り過ぎ、岬を目指す。

11:16、霧多布岬の駐車場に到着。
やはり、霧多布ということで知名度が高く観光客が多いのか、広い駐車場があって
周辺もよく整備されて公園のようになっている。
いわゆる観光地という雰囲気だ。
まあ、このぐらいなら許せる範囲かな、

また、こんな顔ハメも置いてあったぞ。

霧多布岬の顔ハメ。
霧多布岬の顔ハメ。


で、岬の先端(と灯台)はどこかなあ、と見渡してみると、まだだいぶ先だ。
今いる所(大きな駐車場と広場(とカニの顔ハメ)のある公園)からは少し遠い。
歩くと何十分もかかりそうだ。
それより何より、車で行けてしまうのだ。道が通じている。なんだよう。

ということで、灯台の近くまで車で移動する。
ここからなら灯台まで300mくらいかな。
最初からこっちに来ればよかった。
カニの顔ハメに惑わされてしまったなあ。(^_^ゞ

岬の先端に向かう道。 先端にて。
岬の先端に向かう道。 先端にて。


先端は風が強い。
先端は風が強い。
気持ちいいね。


灯台から岬の先端にかけての遊歩道をウロウロする。
やっぱり、さっきの落石岬とは違い、観光客が多い。
駐車場に泊まっている車のナンバーを見ると、レンタカーが多いので、北海道外から
の観光客だろう。

一通り歩いたら、近くのアゼチ岬へ移動だ。
11:57、出発。
霧多布岬とは同じ台地上の、反対側にある岬だ。
なので、12:03、すぐに到着。

ここも広い駐車場があるのだが、やはり知名度が低いのかガラガラだ。
駐車場からはほんの100m程で展望所へ。
目の前には琵琶瀬湾に浮かぶ小島と、その向こうには嶮暮帰(けんぼっき)島が
見える。
嶮暮帰島は、その昔、ムツゴロウ氏が横浜から移り住んだ無人島だ。
また、有名などうぶつ王国も、さっき通過してきた海岸沿いにある。
(見学不可です。念のため。)

アゼチ岬の駐車場から展望所へ。 アゼチ岬。
アゼチ岬の駐車場から展望所へ。 アゼチ岬。
向こうは小島と嶮暮帰島。


駐車場に戻り、12:16、出発。

来た道を戻り、霧多布の町を抜けて道道123号を少し行くと、有名な霧多布湿原だ。
昨年このルートを通ったときは、時間が無くて通過しただけだが、今回は湿原の
中を歩きたいと思い、霧多布湿原センターという所に行くことにした。
湿原の真ん中を突っ切る2kmほどのMGロード(‘Marshy Grassland Road’の略で、
湿原の道、という意味らしい)を走り、小高い丘の上にある湿原センターへ。
12:29、到着。
センターの建物の裏庭からは、湿原の眺めが素晴らしい。
ん〜、気持ちいいなあ。

霧多布湿原センターから湿原を望む。
霧多布湿原センターから湿原を望む。


霧多布湿原のパノラマ画像。(132KB)


しかし、湿原の中を行く木道は周辺には無いようだ。
たしか、旅行前にどっかのHPで霧多布湿原の木道のことを読んだ覚えがあるので、
海岸沿いの方に行ってみることにする。
12:37、湿原センターを出発。

MGロードを戻り、道道123号を厚岸方面へ右折する。
しばらく行くと、右側にちょっとした駐車場があり、その脇から木道が湿原の中に
伸びているのが見えた。
あったあった。

12:44、駐車場に車を停める。
行ってみると、霧多布湿原トラストというNPOの所有地らしい。
事務所(?)の横から木道が伸びている。
犬連れ不可とはどこにも書いてないので、いいのだろう。
さっそく、木道を歩き出す。

霧多布湿原トラストの場所。(87.6KB)


霧多布湿原トラスト横の木道。
霧多布湿原トラスト横の木道。


湿原の中を一直線に、琵琶瀬川のほとりまで数百m伸びていて、所々に休憩用の
ベンチも置かれている。
この時期だと、特に花が咲いているわけではなくて、ただ原野が広がっているだけだ。
でも、そこがいいんだよなあ。

何にもないよ。
何にもないよ。
そこがいいんだよ、ベルク。


昨年のサロベツ原生花園などの例もあり、公共の施設として設置されるものは、
(特に“自然”に関するものは)明確な理由も、判断データもなく、ただの感情論と
苦情処理の言い逃れのために、すぐに犬連れ不可にする所が多いのだが、ここは、
NPOとして真剣に、自然を守るためにはどうしたらいいか、ということに取り組んで
いる組織らしく、特に何も制限がなかった。

木道から戻ってきたら、居合わせた地元の人たち(?)から、おとなしいねえ、と
撫でてもらった。よかったね、ベルク。

13:04、出発。愛冠岬へ向かう。
道道123号を厚岸方面へ。
途中の琵琶瀬展望台と涙岬は、昨年来た時に寄ったので今回はパスするとしよう。

13:40、愛冠岬の駐車場に到着。
森の中を抜けていく道に、愛冠岬まで550mという表示があったので、それに従い
森の中へ入っていく。
少し行くと森が開け、モニュメントのようなものが遠くに見えた。

愛冠岬の入り口。 道が開けたところが岬だ。
愛冠岬の入り口。この先は歩きだ。 道が開けたところが岬だ。


けっこう明るい感じでよく整備されている。人気の無い公園みたいな感じだ。
厚岸湾に浮かぶ大黒島がよく見える。

愛冠岬。
愛冠岬。


愛冠岬という名前に誘われるのか、カップルで来る人達が多いらしく、2人で鳴らすと
どーのこーの、という、鐘のモニュメントが横にあった。

愛冠岬の説明版。(84.8KB)


モニュメント
モニュメント。


こういうものは何処にでもあるんだな、ということで、そういうことに興味の無い我々は
写真だけ撮って引き返す。
駐車場に戻り、14:05、出発。

さあ、あとは最後の尻羽岬だけだ。
この時はラビと、今日は時間的にも余裕だね、と話していたのだが、最後に向かった
尻羽岬が実はとんでもない所だったのである。(^。^;)


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<尻羽岬はどこだ?>

道道123号で厚岸の町を抜け、国道44号を左折する。
そして、釧路方面にしばらく行き、JR尾幌駅の前で道道142号へ左折する。
このとき、普通なら「←尻羽岬・↑釧路」というような標識があるべきなのだが、
尻羽岬の尻の字も無い。
先のほうの集落の「←昆布森」となっている。
何でだろう?
地図で見ると結構大きな岬だし、カーナビで確認しているので、道を間違えている
わけでもないし。
今までの岬は標識が整備されていて、それに従っていけば良かったのになあ、と
不思議に思いながら進んでいく。

道道142号から岬への分かれ道(のはずのところ)でも、「尻羽岬」の文字は無く
その手前の「知方学」(ちっぽまない)の標識だけ。

知方学の方向だと思うけど。
知方学の方向だと思うけど。


地図で確認すると、知方学の先の方に行けば尻羽岬があるはずなので、とりあえず
進んでみる。
少し行くと二又の分かれ道になっていて、ここでやっと「←尻羽岬‥」と出ていた。

やっと尻羽岬の文字が。
やっと尻羽岬の文字が。


なんだやっぱりこっちで良かったんじゃないか、と素直に喜んだのだが、まだ我々は
ここまで案内表示が無い本当の理由を知る由も無かったのである。

標識に従い左折すると、道はすぐに砂利道になった。
砂利道といっても、幅は広くてきれいに整地してあり、舗装工事の直前のような感じで
けっこう走りやすい。

砂利道を行く。
砂利道を行く。
明日にでも舗装工事ができそうだ。


14:48、柵で囲ってある駐車場に到着。
車はここまでだ。ここから先は歩くしかない。

駐車スペース。
駐車スペース。ここから歩き。


さて歩いていこうか、と周りを見渡すが、岬はこっちとかの案内板が見あたらない。
ちゃんとした標識や案内図のようなものじゃなくても、手書きの立て札でも道標でも、
何かあるべきなのだが、何もない。
この時になって、とんでも無い所なんじゃないかという不安が胸をよぎる。
が、もうここまで来てしまったんだし、道らしきものもあるし、取りあえず歩き出す
ことにした。

岬の方(と思われる方向)に車のわだちの跡が残る道が続いているので、それに沿って
丘のように高くなった所を目指して行く。
上に着くと、まだその先に道が続いている。まだまだ先があるぞ、ベルク。

まだまだ先がある。
まだまだ先がある。。。


500mは歩いただろうか、最後の丘を越えると目の前に熊笹の茂る台地が広がった。
その中に、人が通った後が細く伸びている。まるでけもの道のようだ。
ん〜?岬はどこだあ?
それほど立派なものでは無くとも“尻羽岬”と書いてある標識とか立て札とか、きっと
何かがあるだろう、、、、、、たぶん。。。。。。(・_・;

そのうち、けもの道のようになり。 笹の台地が広がるばかり
そのうち、けもの道のようになり。。。。。 笹の台地が広がるばかりで、
ほとんど道が無い。。。。。


熊笹の茂る台地に降りていく。
途中の断崖から海を見ると、帆かけ岩(と思われる)が海から突き出ているのが見える。
なんとも茫洋とした景色だ。

途中の断崖からの景色は素晴らしい。
途中の断崖からの景色は素晴らしい。


進むに連れて道はどんどん幅が狭くなり、熊笹をかき分けないと進めなくなる。
この先には本当に何もない。
熊笹の中に立ち枯れた木が一本もの悲しく立っているだけだ。
そして、ついには道がどこだかも分からなくなった。

やっぱり、立て札も何も無い。
でも、遠くに見える島や半島の位置関係からも、ここが尻羽岬に違いない。
やっと着いたぞ、ベルク。

もう駐車場から1km以上は歩いているし、この辺で引き返そうか。
しかし、この寂寞たる雰囲気は今日の岬の中で一番だなあ。

もう、これ以上は先に進めない。
もう、これ以上は先に進めない。


尻羽岬からのパノラマ画像(207KB)


でも、これで途中の道々に案内表示が無い理由が分かった。
崖には手すりも何も無いし、ちょっとワイルドすぎる。
普通の観光客に来てもらっても、天気の良い日ならいいが、霧などの悪天候の時は、
最悪、事故が起きてしまうかも知れない。
駐車場までの道が舗装寸前なのを考えると、近い将来は観光地の一つとしてきちんと
整備しするのだろう。
ま、そうなったら「昔はいい雰囲気だったんだけどなあ」なんて文句の一つも
出てしまうのだろうか。

もう一度周りの景色を目に焼き付けて、戻ることにする。

来た道をとぼとぼと車まで戻る。ふ〜、やっと着いたよ。
けっこうアップダウンがあるし、地面が土で滑りやすいので、距離の割には疲れた。
さて、今日最後の目的地の、鶴居のドッグカフェ向かって、15:33、出発だ。

あ、ちなみに尻羽岬は「しりっぱみさき」と読みます。

道道142号まで戻り、釧路方面へ左折。
そして、昆布森の集落を過ぎたところで道道1128号に右折し、国道44号、道道
1003号と行き、遠矢の町で左折して釧路湿原道路に入る。
この道路は、釧路市郊外の湿原の中を真っ直ぐに横切っている道で、20km以上に
渡って信号機が一つも無い真っ直ぐな道が続いている。
まことに北海道らしい、気持ちのいい道路だ。

釧路湿原をどこまでも真っ直ぐに突っ切る道路。
釧路湿原をどこまでも
真っ直ぐに突っ切る道路。


この道路で釧路市街をバイパスし、道道53号に出て右折し、鶴居村へ。
16:52、鶴居村のカフェレスト・ジプシーに到着した。

カフェレスト・ジプシー。
カフェレスト・ジプシー。


ここで、白糠町に住んでいるシロ君と待ち合わせをしているのだ。
初めて会ったシロ君は、とっても元気だった。
まだ1歳にもなっていないので、元気が有り余っている感じだ。
ベルクは、今のうちにガツンとやっとくか、という感じで負けずにやり返していた。

シロ君。
シロ君。


1時間半ほどシロママさんとお話しをした後、すぐ近くのお家にサモがいる、とのことで
お邪魔することに。
車で2、3分の、静かな林の中の素敵なお家にレオナルド君がいた。
レオナルド君はもう12歳で、白内障で目が見えないらしいが、とても元気だ。
成犬になってから横浜からここ鶴居に来たそうだが、元気でここでの暮らしを満喫して
いるようだ。
サモだから寒さは平気だもんね。

レオナルド君と。
レオナルド君と。


20分ほどお話しをした後、サヨナラをする。
今日の宿の、プチペンション&キッチンつるべ、に向かって、道道53号を鶴居町の
中心街方面へ10分ほど行く。
18:57、到着。
宿の1階のレストランで、シロママさんと夕食をいただく。
8時過ぎまで話し込んでしまった。

ベルクは今日もいろいろあったので、疲れ切って眠くてしょうがないらしい。
思う存分寝ていいぞ。
明日は釧路湿原を一周して、十勝まで行く予定だ。
雨が降らないといいけどなあ。

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【本日の走行距離:253.3km】


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