【5日目(9/21(火))鶴居〜十勝清水】

<釧路湿原一周>
<黄金の滝を探して>
<この木何の木?>


<釧路湿原一周>
天気予報によると、今日は雨のち曇りとのこと。
外を見るとまだ降り出してはいないようだ。
せめて、朝一で行く予定の釧路湿原の木道を歩く時までは持って欲しいなあ。
ちなみに今日は、午前中に釧路湿原の周りにいっぱいある展望台を回って、そのあと
太平洋沿いを南下し、十勝清水まで行く予定だ。

8:31、宿を出発。雨がぽつぽつ降り出してしまった。
道道53号を釧路方面に南下し、取りあえず一番近い木道のある、温根内へ。
8:38、温根内ビジターセンター近くの駐車場に到着。
しかし、雨は本降りになってきた。あ〜あ。

温根内遊歩道の案内図(75.2KB)

結構距離がある。
ぐるっと回って3.1km程度もあるとなると、ベルクにはレインコートを着せないと
後が大変だ。
面倒くさいんで、ベルクに「雨が降り出したから行くの止める?」と聞いたのだが、
そんなことはお構いなしで鼻をフンフンさせて、もう行くつもりだ。
しょうがない、レインコートを着せるか。

ボクも準備OKでしゅ
ボクも準備OKでしゅ。


人間も雨合羽を着て準備万端だ。
駐車場からビジターセンターに向かって階段を降りていく。
200m程でビジターセンターに着く。
ここにも案内板があったので眺めていると、なんと、ペット持ち込み禁止の表示が!

ビジターセンターの案内図 ペット持ち込み禁止だとさ
ビジターセンターの案内図。 ペット持ち込み禁止だとさ。


霧多布湿原の木道は特に制限が無かったのに。
なんでだ?って、もう聞く気にもならない。アホらしい。

しかし、禁止にしたいなら、駐車場に“この先ペット連れはご遠慮下さい”という
お願い看板を立てるべきだろう。
ここまで歩かせておいて、この先は行くなっていうのか。
まったく、お役所仕事とはこういうことを言うのだろう。

で、どうするか。
迷ったのだが、せっかくここまで来たので、かわいそうだがベルクには車で留守番
していてもらい、人間だけで一回りして来ることにする。
許してくれや。

駐車場まで戻り、ベルクを車に乗せ、再び木道の方へ。
早足で木道を回る。

温根内の木道
温根内の木道。


3.1kmはけっこう長い。
早足でも、結局1時間近くかかってしまった。
車に戻ってみると、ベルクはぐーすか寝ていたようだ。
ドアを開けると、大きなあくびをしたもんなあ。

9:57、出発。
再び道道53号を今度は北に行き、コッタロ展望台に向かう。

昨日の宿の前を通過し、道道243号へ右折。
さらに道道1060号へ右折する。
しばらく行くと、道路わきにちょっとした駐車スペースのような所が。
コッタロ第二展望台だ。
ん〜、なんかよく見えない。イマイチだなあ。
車から出るのもメンドくさい。次行こ。

コッタロ第二展望台
コッタロ第二展望台。


すぐにコッタロ第一展望台の駐車場に到着。
10:25。
駐車場の脇にトイレがあり、その横に展望はこちらの立て札が。
立て札が示す方に行くと、長〜い階段があった。
ふう、これを上るのか。

コッタロ第一展望台はこちら 長〜い階段
コッタロ第一展望台はこちら。 長〜い階段。


えっちらおっちら上りきると、さらに森の中を道が上に続いている。

もうすぐ展望台だ
もうすぐ展望台だ。


やっとこさ展望台に到着。
ん〜、さすがにいい眺めだ。
ここからは、釧路湿原に隣接したコッタロ湿原の全体が見渡せる。
コッタロ湿原は、釧路湿原ほどの広さはないものの、湿原独特の蛇行するコッタロ川や
三日月湖の名残などを間近に見ることができる。

ふ〜、いい眺めだね
ふ〜、いい眺めだね。


コッタロ第一展望台からのパノラマ画像(206KB)

来た道を戻り、階段を下りて駐車場に戻る。
先は長いぞ、すぐに出発だ。
10:49、出発。

次はガイドブックに載っていた二本松展望台へ向かう。
道路地図には出ていないのだが、まあ、大体場所はわかるから、大丈夫だろう。
道道1065号は、コッタロ第一展望台から先はダートになっている。
しかし、観光客が多いので、よく整備されていて走りやすい。
観光バスも通るしね。

しばらく進み、釧路川に架かる橋を渡った左側に、その二本松展望台がある。。。。。。
はずなのだが。。。。
いくら走ってもそれらしい案内板も、道路も無い。
そのうち、開けた所に出てきて、路面も舗装路になって、遠くに国道が見えてきた。
こりゃ行き過ぎたなあ。
ガイドブックの地図には、橋を渡ってすぐの所にあるはずなのだが。。。。
Uターンして橋まで戻る。
が、やっぱりそれらしい道が見つからない。
ただ、車1台がやっと行けるような林道風の道が2つあったのは確認した。
もしかして、あそこか?
尻羽岬の件もあるし、案内板も何もなくても行ってみるかなあ。

再度Uターンし、1つ目のその林道風の道を左に入って行く。
左右の木で見通しの利かない道を200mほど進むと、左に鋭角に戻るような形で
丘の上に続いている道が分かれている。
たぶんこれだな。

元の道は緩やかに右に曲がって、さっきの道道に戻っているようだ。
これは2つ目の入口につながっているのだろう。
ということで、丘の上に続いている道へ左折し、急坂を上っていく。

二本松展望台への道
二本松展望台への道。
超悪路だ。


しかし、急坂の上にすごい悪路だ。
雨水が流れた後がえぐれて深い溝になっていて、それが道の幅一杯に蛇行しているので、
車体が左右に大きく振れてしまうのである。
普通の乗用車タイプの車だと、腹を擦ってしまい上れないだろう。

むお〜!、と言いながら上っていく。
(そんなに力を入れても関係無いのに。。。。。。(^。^;))
後ろではベルクがドタバタしながら必死に踏ん張っている。
ガンバレ。

100mほどで平らな所に出た。
ふ〜、っと一息つく。
でも、ここからは何も見えないなあ。
左側に、もう一段高くなった所があり、道がそちらにも続いている。
どうやらあっちらしい。
せ〜の、っと最後の上りを越えると、釧路湿原が見えた。

最後の急坂
最後の急坂。


ちょっとした広場に車を停め、さらにもう一段高いところに(丘のようになっている)
上ると、釧路湿原の絶景が広がった。
案内板や立て札も何もないが、ここが二本松展望台だろう。
11:04、到着。
丘の上には、手すりも柵も何もない。
気をつけないと下の釧路川に転げ落ちてしまいそうだ。
でも、その分遮るものが何もない絶景だ。

二本松展望台
二本松展望台。
遮るものが何も無い。


二本松展望台からのパノラマ画像(165KB)

しかし、素晴らしい景色だ。
今日は生憎の雨模様なので、遠くの方が霞んでしまいよく見通せないが、
天気のいい日はもの凄くいい景色なんだろうなあ。
昨年行った、細岡展望台よりも素晴らしいんじゃないだろうか。
こりゃ、穴場中の穴場だなあ。
ま、途中の坂道が地上高のある4WDじゃないと無理だけどね。
でも、下に車を置いて歩いて上っても、せいぜい200mくらいの距離だから
大したこと無いし、場所さえ判ればぜひ来るべきだと思うなあ。

雨も小降りになってきたので、しばらくの間この絶景を堪能する。
11:12、出発だ。さあ、先を急ぐぞ。

あの悪路の急坂を、今度は下って行く。
まあ、先がどうなっているか知っているので、下りは気が楽だ。

道道1065号に出て左折。
さっきUターンした場所を過ぎて、JR釧網本線の踏切を渡り国道391号に出る。
左折してすぐの左側にある、サルボ展望台の駐車場に到着。
11:20。
この展望台は有名なので、観光客の車が3台ほど停まっている。
大抵のガイドブックには出てるもんね。

さっそく、駐車場の奥にある展望台への山道を登り出す。
台風の影響か、倒木が道を跨いで倒れているところもあった。

サルボ展望台への山道 途中、倒木をまたいで行く
サルボ展望台への山道。 途中、倒木をまたいで行く。


けっこう、急な階段や坂道が続く。
雨模様で湿気が多いので、汗だらけだ。ふ〜。
と、左右に道が分かれているT字路の所に、道標があった。
あと350mかあ。

分かれ道
サルボ展望台と
サルルン展望台の分かれ道。


サルボ展望台の他にサルルン展望台というのもあるらしい。
後で行ってみようかね。

取りあえずサルボ展望台に向かい、ふ〜ふ〜言いながら、やっと到着した。
高さ5mくらいの木の展望台が設置してあるのだが、ん〜〜、イマイチだ。

サルボ展望台
サルボ展望台。


塘路湖と釧路川に挟まれた細い土地に国道391号とJR釧網本線が伸びている。
この部分だけを切り取ると、絵になる景色と言えなくはないが、あの二本松展望台と
比べると、周りの木が邪魔をして見晴らしが良くないのである。
肝心の釧路湿原方面が見えないのだ。
期待していた分、ちょっとがっかりだなあ。

サルボ展望台からのパノラマ画像(196KB)

なので、写真だけ撮って、さっきの標識にあったサルルン展望台に行ってみる事にする。

道標の所まで戻り、サルルン展望台方面へ。
ここから640mだ。ふ〜(^。^;)
森の中を上って下って、また上って、ひ〜ひ〜言いながらやっと着いた。

山道の脇がちょっとしたデッキのようになっている。
ん〜、こっちの方が眺めはいいなあ。
でも、目の前に釧路湿原が広がると言うわけではないので、“釧路湿原の展望台”
としてはやっぱり期待はずれだ。

サルルン展望台
サルルン展望台。


サルルン展望台からのパノラマ画像(139KB)

釧路湿原の展望台として初めて来たのがここならば、それなりに素晴らしい景色だと
思うのだろうが、この前の二本松展望台があまりにも絶景だったので、イマイチ
感激できない。

汗が引くのを待って、戻ることにする。
また山道を延々と戻り、やっとの事で駐車場へ。
ふ〜、疲れたなあ。

雨がまた降ってきた。
これで釧路湿原の展望台めぐりは終わりかな。
さあ、次は黄金の滝を目指すぞ。
12:09、出発。


TOPへ



<黄金の滝を探して>

国道391号を釧路方面へ。
釧路市街をバイパスするために、遠矢の町で右折して昨日も通った釧路湿原道路へ。
そして、昨日は右折した道道53号を通り過ぎて、国道38号まで出て太平洋沿いを
西へ向かって行く。

この先、浦幌町に“黄金の滝”と言う名前の滝があるという。
黄金の滝。。。。なんと魅惑的な名前ではないか。
滝の水が黄金色に輝いているのか?それとも、砂金がいっぱいで滝壺が黄金に輝いて
いるのだろうか?
期待でワクワクしながら海沿いを行く。

途中、道の駅しらぬか恋問で休憩。12:52。
ここでは、ソフトクリームがおいしいらしい。

道の駅しらぬか恋問のソフトクリーム
道の駅しらぬか恋問の
ソフトクリーム。


9月だというのに、寒さに震えながらソフトクリームを食べる。
ふ〜、寒いけどおいしいなあ。
13:15、出発。

国道38号を西に。
白糠町、音別町を過ぎて浦幌町に入ると、国道は山のほうに曲がっていくので、
海沿いの道道1038号に入ろうとしたところ、通行止めの看板が。
この間の台風18号で道路が決壊してしまったらしい。

通行止めの看板(83.1KB)

しょうがないので、看板に従い迂回する。
で、やっと道道1038号に出て、荒涼とした海岸沿いを行く。

道道1038号 厚内トンネル
太平洋沿いの
道道1038号を行く。
途中の厚内トンネル。
車1台分の幅しかない。


トンネルを過ぎて少し行くと、道道1038号も山のほうに曲がってしまうので、
直進してダートの道を行く。
ここからは丘が海まで迫り、断崖絶壁になっているので、道は丘の上に上っていく。
その、丘を上ったところに昆布刈石展望台があった。
14:18、到着。
展望台といってもきちんとした場所があるわけではなく、道路沿いに駐車スペースと
看板があるだけである。
まあ、看板があるだけいいかな。
この頃になると雨も上がってきたが、まだ霞んでいて見通しはイマイチだ。
でも、気持ちがいいなあ。

昆布刈石展望台
昆布刈石展望台。


昆布刈石展望台からのパノラマ画像(240KB)

14:26、出発。
昆布刈石展望台からほんの1kmほど行ったところに、黄金の滝の駐車場があった。
14:29、到着。
駐車場(というより車7〜8台分の広場)に車を停め、案内板に従い奥の方へ。
10mほど歩いていくと、脇をちょろちょろと小川が流れている。
えっ、もしかしてこれが黄金の滝になるのか?

黄金の滝はこっち 小川が流れている
黄金の滝はこっち。 小川が流れている。


海沿いの崖の上に出た。
さっきのちょろちょろがそのまま崖を流れ落ち、海に注いでいる。
これだろうなあ、やっぱり。。。。。。(・_・;)
想像していたのとは、まったく違う。
どこが黄金なんだあ?
しかも、落ち口から下へ行く道がないではないか。
左右は崖だし、どうやって下りろと言うんじゃい。
周りを探したのだが、結局、下の海岸に下りられるような道は見つからなかった。
しょうがないので、落ち口から下を覗き込んで写真を撮って戻ることにする。

上から見た黄金の滝
上から見た黄金の滝。


東京に帰ってきてからHPでよく調べたら、黄金の滝という名前は、流れ落ちる崖の
地層が陽に照らされると黄金のように輝いて見えるから付いたのだということだ。
なんだあ。砂金が取れるんじゃないのか。。。。。。。(^^ゞ
それに、下の海岸に下りられる道が(急斜面のジグザグの道だけど)あるとのこと。
ん〜、心残りだ。再度訪問しなくては。。。。。

14:43、出発。
豊頃町の“はるにれの木”を目指す。


TOPへ



<この木何の木?>

ダートの道をそのまま十勝川方面に向かう。
ほどなく、途中まで完成している国道336号に入った。
立派な舗装路で快適ではあるのだが、この国道が完成してしまうといままで走って
きたダートの道は無くなってしまうのだろうか。
なんか惜しいなあ。

十勝川の手前で右折し、池田町方面へ。
すぐに国道38号に合流する。
そして、はるにれの木があるはずの十勝川の河川敷の方向へ脇道を入る。

豊頃町のはるにれの木は、某電気メーカの♪この〜木何の木、〜♪のCMの初代の
木だ。。。。。という話があるのだが、実は、それはまったくの嘘である(某電気
メーカのHPを見れば分かります)。
でも、いろんな雑誌や何かで北海道の風景として紹介されている木で、そういう作り
話もありかな、と思わせるような、草原に枝を大きく広げて立っている大木だ。

河川敷へ向かう道の途中にちゃんと案内板まであった。

はるにれの木の案内図 こんな道を行く
はるにれの木の案内図。 こんな道を行く。


道は単純で、十勝川の土手の上の道路に出たら、帯広・池田方面に向かって行けば
広い河川敷の草原の中に、ポツンと木が見えてくる。
間違えようが無いだろう。

河川敷の広い草原に
河川敷の広い草原に
ポツンと見えた。


土手の脇にきちんとした駐車場と、小さな休息所の建物があった。
15:15、到着。
もう、すっかり雨もあがっている。よかった。
土手を下りた所から、草原の中を木に向かって細い踏み跡が続いている。

2本あるのだ
2本あるのだ。


はるにれの木の大きな画像(75.4KB)

たしかにCMのように葉っぱが繁っているわけではない。
あれはハワイの熱帯の木だそうだからねえ。
しかし、こっちだってそれなりに絵になる風景だなあ。
特に冬の雪景色は素晴らしいんじゃないだろうか。

遠くから見ているとそうでもないが、近くに寄るとずいぶん大きな木だということが判る。
樹齢も100年以上らしい。
木の周りをぐるっと一周して、しばしの休憩。

おっきいなあ へへ
おっきいなあ。 へへ。


今日は雨模様なのでそうでもないが、真夏にはこの木の木陰にいると気持よさそうだ。
また、冬の景色も見てみたい。
北海道の原生林の風景もいいが、この木のような景色もいいもんだ。

15:40、今日の宿に向かって出発だ。

国道38号に戻り、帯広方面へ。
さて、帯広といえば六花亭本店のサクサクパイである。(^^ゞ
ラビの強〜い要望により、寄り道していくことにする。

16:28、六花亭本店に到着。
本店裏の駐車場は、満車で駐車待ちの車が列を作っている。
しかし、北海道で駐車待ちの列ができる場所は、ここ以外に見たことがない。
やっぱり、人気があるんだなあ。
少し待ったら駐車できた。ベルクは少し留守番していてくれ。

で、勇んで店内へ乗り込むと、な、なんと!「売り切れ」の表示が!(T-T)

サクサクパイは売り切れ
サクサクパイは
売り切れ。


どっと疲れが出てきた。
しょうがないので、替わりに他のケーキを食べることにする。

替わりに食べたケーキ
替わりに食べた
ケーキ。


さすが六花亭、どのケーキもおいしい。(^Q^)
なんで2人なのに3個あるのかだって???
1個はベルクの分なのだが、犬は人間用のケーキを食べてはいけないので、ラビと
私で代わりに食べてあげたのである。
優しい飼い主である。(^^ゞ
で、16:54、出発。

国道38号に戻り、国道241号帯広北バイパスへ左折。
音更帯広ICから道東自動車道に乗り、終点の十勝清水ICで下りる。

17:41、今日の宿のラーダニーヴァに到着。
ここには、去年の旅行記にも書いたのだが、大草原を見渡す“究極の露天風呂”が
あるのだ。
しかし、今日は昼間けっこう雨が降っていたので、使用不可とのこと。
残念だ!(T-T)
サクサクパイも食べられなかったし、こりゃ、また来いということかな。

さて、明日は三国峠を越えて、大雪山の紅葉を見に行く予定。
楽しみだ。

TOPへ


【本日の走行距離:257.7km】


前のページへ戻るよ 次のページへ行くよ