【7日目(9/29(木))十勝川〜十勝清水】

<大雪山中の滝>
<大雪山中の温泉>


<大雪山中の滝>
昨夜は十勝川温泉特有の真っ黒なお湯にどっぷり浸かり、のんびりしたなあ。
さて、今日は大雪山麓の原生林の奥深くに分け入り、滝と温泉巡りをするのだ。
8:34、出発。

十勝中央大橋を渡り、国道38号へ右折し帯広市街方面へ。
で、帯広まで来て、六花亭本店へ行かない手はない。
ということで、途中で帯広駅方面へ左折し、8:54、到着。
開店時間は9:00なので、裏の駐車場で少し待つ。

開店と同時に店内に入り、お目当てのサクサクパイのショーケースの前へ。
お〜、山積みになってるぞ。
ちなみに、サクサクパイとは本店だけで販売しているお菓子で、パイ生地の中に
カスタードクリームがたっぷり入ったもので、一個125円、賞味期限はなんと3時間!
というもの。
なので、買ったらすぐに、横にあるイートインコーナーで無料のコーヒーを飲みながら
食べるのが一番おいしい食べ方なのだ。
人気の商品なので、昨年の北海道旅行では夕方に来たらもう売り切れてしまっていたのだ。

山積みのサクサクパイ 無料のコーヒーもあるのだ
山積みのサクサクパイ。 無料のコーヒーもあるのだ。

ふ〜、なんか満足してしまったなあ。
いやいや、今日はこれからなのだ。
気を取り直して、9:20、出発。

国道38号まで戻り左折。
さらに芽室で十勝川の対岸の道道75号へ入る。
屈足の町で道道718号に右折、トムラウシ温泉方面を目指す。

十勝ダムの脇を過ぎ、大雪の原生林の中に分け入る。
大分走ったところで曙橋手前のT字路に到着。

曙橋の標識
曙橋の標識。

ここを右に13km行くと、山の中にポツンとある“ヌプントムラウシ温泉”に通じている。
あとでこっちにも行く予定なのだが、取りあえずまっすぐ進み“トムラウシ温泉”方面を目指す。
道はすぐにダートになり、森の中へ進んでいく。
ただ、道幅も十分あるし路面もそれほど悪くないので、走りにくいという程ではない。

トムラウシ温泉への道
トムラウシ温泉への道。

この先少し行ったところから左へ林道を入って行くと、その名も秘奥の滝という、
いかにも秘境に来たぞっ、という滝があるのだが。。。。。。
その林道入り口まで来ると、なんと案内版に通行止めの表示が。

秘奥の滝は通行止め
秘奥の滝は通行止め。

林道の工事で通行止めらしい。
しょうがない、この先の霧吹きの滝に向かうことにしよう。

大分長い距離を走り、11:20、トムラウシ温泉に到着。
ここには、東大雪荘という国民宿舎があるのだが、想像していたものより断然りっぱな建物だ。
けっこう新しそうだし。
周りに何もない山の中に、突然こんなにりっぱな建物があるなんて驚きだ。

国民宿舎・東大雪荘
国民宿舎・東大雪荘。
山の奥深くにこんなりっぱな建物が。

周辺の地図(202KB)

温泉にはあとで入ることにして、霧吹きの滝に向かうことにする。
東大雪荘の前からさらに奥に進むのだ。
同じダートでも今までは一応道道だったのだが、ここから先は林道になる。
道幅は狭くなり、路面もでこぼこで走りづらい道が続く。

10分ほどで霧吹きの滝入り口に到着。
と、なんと中型の観光バスが路肩の駐車場所を占領しているではないか。
え〜、このバスがあの林道を走ってきたのか?
よく来れたなあ。
柔らかいサスと長いホイールベースで、車内は大揺れで大変だったろうに。
バスの正面には「大雪山の秘境ツアー」みたいなツアー名が書いてあった。
バスで行けるような所が秘境のわけないのに。
しかし、どこでUターンして来たんだ?
かなり広い場所がないと方向転換できないぞ。
普通の林道だとエクストレイルだって苦労するのに。

しかし、小さな駐車場所をバスが占領しているので、停めるところがない。
どうしようかねえ。
見てみると、霧吹きの滝の見学を終えて、乗客がぽつぽつ戻ってきているようだ。
少し待てば出発するのだろう。
ということで、このちょっと先にある望岳台に先に行ってみることにする。

11:31到着。
駐車場所は、けっこう広い広場のようになっている。
そうか、ここならあのバスもUターンできるなあ。
看板から遊歩道をほんの少し上がったところが展望台だ。

望岳台はこの上
望岳台はこの上。

トムラウシ山が正面にドンと見える。
ん〜、紅葉はまだイマイチだが、天気がそこそこいいので素晴らしい眺めだ。

望岳台からの眺め
望岳台からの眺め。
トムラウシ山が目の前だ。

望岳台からのパノラマ画像(517KB)

素晴らしい景色を堪能して、11:40、出発。
ほんの百数十m。
カーブを一つ曲がれば霧吹きの滝の入り口だ。
11:41、到着。
あのバスもいなくなっている。
あたりは静まりかえって、それこそ秘境の趣だ。

霧吹きの滝入り口
霧吹きの滝入り口。

さて、ここからは森の中の山道をずっと下っていく事になる。
ヒグマの生息地なので、ベルクは車で留守番だ。
狭い道を行くと、すぐにつづら折りの細い下り道になる。

こんな細い山道を下っていく
こんな細い山道を下っていく。

下りといえども歩きづらいこと。
ちゃんと階段状になっていないのだ。
その上先ほどのバスの団体さんが歩いたので、路肩が崩れているところもあったりして
非常に気を遣う。
下りること30分。
やっと霧吹きの滝が見えてきた。
“霧吹き”の名前に似合わない、豪快な滝だ。
飛沫もいっぱい飛んできて、とっても気持ちいい。

      
 霧吹きの滝。
(画像をクリックすると大きな画像が開きます)

しばし飛沫を浴びて、リフレッシュ。
ん〜、気持ちいいなあ。
しばらくうろうろして、戻ることにする。
帰りは当たり前だが上りだ。(ーー;)
ひーこら言いながら、1時間近くかけてやっとのことで車まで戻ってきた。
疲れたあ。

しばらく休憩して、13:05、出発。
トムラウシ温泉で汗を流していくことにする。

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<大雪山中の温泉>

13:14、国民宿舎・東大雪荘の前に到着。
さっきのバスが入れ違いに出ていった。
ここで昼食を取ったのだろうか。

建物前の広い駐車場の脇に、ボコボコ湯煙を上げる源泉があった。
この源泉のお湯をたった1軒で使っているのだから、贅沢なもんだなあ。

トムラウシ温泉の源泉
トムラウシ温泉の源泉。

ベルクはまたも車で留守番だ。
幸い天気も曇りだし、鬱蒼とした原生林に囲まれているので思ったより涼しいから大丈夫でしょ。
ロビーの受付で料金を払って大浴場へ。
お風呂だけの日帰り利用は大人500円。
安いもんだ。

お風呂は、想像していたより広い。
内湯と露天風呂にそれぞれ湯船が2つあり、もちろんどちらも温泉だ。
平日の昼間なので、他にはお客さんは誰もおらず貸し切り状態。
ん〜、贅沢だ。
露天風呂はユートムラウシ川の渓流に沿って作ってある。
広〜い露天風呂で、川の水音を聞きながらぼ〜っと温泉に浸かっていると、とっても極楽だ。

東大雪荘の露天風呂
東大雪荘の露天風呂。

のんびり・ゆっくりして、14:17、出発。
もっともっと山奥の秘湯、ヌプントムラウシ温泉に向かう。

道道718号を帯広方面に戻る。
途中、白雲台という看板を見つけたので寄ってみることにする。
14:25、到着。

この展望台は十勝連峰の眺めがいいらしい。
路肩の広場に車を停め、道の脇にある階段を上っていくとすぐ展望台に出た。
原生林の向こうに十勝連峰が眺められる。
ん〜、眺めは素晴らしいのだが、今の時間は逆光になってしまっているのがおしい。
午前中ならもっと素晴らしい眺めなんだろうなあ。

白雲台展望台はこちら 十勝連峰の眺めがいい
白雲台展望台はこちら。 十勝連峰の眺めがいい。

14:30、出発。

さらに進み、曙橋の所まで戻ってきた。
ヌプントムラウシ温泉は、ここを左折して林道を13km行かなくてはならない。

ヌプントムラウシ温泉への林道入り口 ポントムラウシ林道というらしい
ヌプントムラウシ温泉への林道入り口。
ここからダート林道を13km。
ポントムラウシ林道というらしい。

左折すると、とたんに路面状況が悪くなる。
道幅はそれほど狭くないのだが、穴ぼこがあちこちに。
ヌプントムラウシ温泉は秘湯として有名なので、林道にしては通行量が多いからなのかなあ。
この時も2台ほど車とすれ違った。

途中2、3km行ったところで、木にくくりつけてある案内に従い、別の林道に左折。

途中にある案内
途中にある案内。
木にくくりつけてある。

ますます路面が悪くなり、延々とでこぼこ道を走り続ける。
路面はでこぼこだし、ブラインドコーナーの連続だし、もういいかげんにしてくれい、
と言いそうになった頃、いきなり広い河原に出た。
駐車場(というか路肩の広場)に車が2台停まっていて、奥の方を見ると小さな小屋が
ぽつんと建っている。
ここがヌプントムラウシ温泉かな。
15:13、到着。

河原に脱衣小屋がぽつんとある
河原に脱衣小屋がぽつんとある。

周りには何もない(267KB)

車を降り、小屋の方に行ってみる。
丸太橋で川を渡るのだ。
ホントに何もない所だなあ。
近くに行くと、小屋の向こう側の崖のふもとから源泉が噴き出していた。
ボコボコ、バシャバシャ音を立てている。
もちろん囲いなど無く、自然のままだ。
熱湯なので、手や体にかかると危ない。

丸太橋を渡って行く 源泉
丸太橋を渡って行く。 源泉。
熱湯が噴き出している。

小さな小屋は脱衣所で、向こう側(川に面した側)に湯船が作ってあった。
トムラウシ温泉に入ってきたばかりだし、湯船に浸かるつもりは無かったので、足だけ入れてみた。
ところが、熱くて熱くてとても無理!
脱衣所にあった木の棒でかき回して、やっと足を入れることができた。
そりゃそうだよなあ。
あの源泉から直接お湯を引いてるんだもんなあ。
20mくらいしか離れてないのに、そんなすぐに冷めるわけないよなあ。

脱衣所の向こう側に湯船がある 足湯にしてみた
脱衣所の向こう側に湯船がある。 足湯にしてみた。
かなり熱い!

熱いお湯がどんどん入ってくるので、数分間も足を入れていられない。
早々に退散だ。
車に戻り、ベルクのシッコをさせ、15:30、出発。

帰りは、次第に薄暗くなる原生林の中をひたすらガタガタ言わせながら走る。
驚いたことに、この時間でもこれから向かおうとする車と2台ほどすれ違った。
この時間からだと、到着する頃には夕方で、ヒグマが活動を始める頃になってしまうし、
帰りも夕闇の森の中を帰ってこなくてはならなくなる。
やめた方がいいのになあ。
しかも、往復ともすれ違ったのが全て道外ナンバー(相模とか品川とか)だったので、
そこら辺の感覚が鈍いのかも。

なんてことを考えながら、何とか曙橋のT字路まで戻ってきた。
ここからは舗装路だ。ふ〜。

道道718号をまっすぐ戻り、十勝清水で国道274へ右折。
十勝清水の町を通り抜け、今日の宿のラーダニーヴァに、17:05、到着。

今日の宿
今日の宿。
ラーダニーヴァの前で。


明日は、苫小牧まで戻り秘境の滝を見に行くのだ。
楽しみだなあ。

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【本日の走行距離:213.2km】


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