【2日目(9/20(水))旭川〜稚内】
<ひたすら北へ>
<強風のサロベツ原野>
<再び最北端へ>
<ひたすら北へ>
昨日はすぐに寝てしまった。
朝起きてみると、外は曇り空。風も強い。
ニュースによると、台風は北海道の日本海側に上陸し、旭川方面に向かっているらしい。
でも、予想していたほどの暴風雨とはなっていない。
これなら途中で観光もできるかな。
一年ぶりなので朝食後ママさんと話し込んでしまい、予定より1時間以上遅い9:57、出発。
取りあえず道央道を目指す。
道道1180号を旭川方面へ。
中心部の混雑を避けて、道道37号へ右折。
途中でガソリンを給油して、10:27、旭川北ICから道央道に乗る。
士別剣淵ICで下りる。10:50。
道央道はここが終点なのだ。
あとは国道40号をひたすら稚内方面へ進む。
交通量もそれなりに多いなあ。
しかし、名寄市街をバイパスで通過すると車の数も大分少なくなってきた。
順調に進み、11:45、道の駅・びふかで休憩。
相変わらず風は強いが雨はほとんど降っていない。
ベルクのシッコも済ませて、11:50、出発。
音威子府を過ぎて天塩川に沿って行くようになると、いきなり雨が降ってきた。
かなりの豪雨で、道路がたちまち川のようになり、運転に非常に気をつかう。
しかし、それも30分程度。
幌延町に入る頃にはすっかりやんで、青空も出てきた。
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<強風のサロベツ原野>
13:03、名山台展望公園に到着。
ここはサロベツ原野の入り口にあたり、展望所からはサロベツ原野と利尻島が見えるはずなのだ。
駐車場の横の階段を上って行くとすぐに展望所に出た。
眺めはというと。。。。。。良くない。(ーー;)
本来は素晴らしい眺めなのだろうが、木が育ちすぎて視界を奪っている。
残念だなあ。
むやみに木を伐採はできないのだろうから、さらに見晴台のようなものを建てるしかないのかも。
今のままだと完全に名前負けしてるぞ。
また、駐車場のすぐ上にレストハウスがあって軽食ぐらいは食べられるようだ。
13:12、出発。
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名山台展望公園。 駐車場の上にレストハウス。 |
展望所への階段。 |
天気も良くなりましたでしゅね。 |
サロベツ原野の向こうに利尻島。(116KB)
国道を少し戻り、パンケ沼の看板に従い横道に入っていく。
JR宗谷本線の踏切を越えるとすぐに林を抜け、広々とした原野の中の一本道に。
途中から舗装が途切れ砂利道になるが、幅も広くて走りやすい。
沼の手前に7〜8台停められる駐車場があった。
13:19、到着。
他には誰もいない。
相変わらず風は強いが、青空が広がってきた。
もう台風は行ってしまったのだろうか。
駐車場の前の広場に、東屋風の展望台と案内板があった。
案内板によると、ちょっとした木道が沼まで続いていてぐるっと1周300mくらいの
遊歩道になっているらしい。
それにペット禁止の掲示もない。
もう少し北のサロベツ原生花園では、木道の入り口にでっかくペット禁止の看板が立って
いるのに、同じサロベツ原野のあっちとこっちで何が違うんだろう。
※ちなみに家に戻ってから幌延ビジターセンターのHPを見たら、
「◇◆マナーを守って美しい自然を楽しもう◆◇」という文の下に、
・植物や動物をとったり、いためたりしない。
・木道からおりない。
・タバコは吸わない。投げ捨てない。
・ゴミは自分で持ち帰る。
という注意事項の次に、
・ペットを連れ込まない。
とあった。
何でペット連れが“マナー”に反するのか、タバコの投げ捨てと同列になるのか、
まったく合理的な理由が無い不可解かつ不愉快な表示だが、そんなにペット連れを排除
したいのなら、原生花園と同じように入り口に目立つように看板を設置すべきだろう。
ここに来る前に全員がHPを見ろ、というのはちょっと無理があると思うけど。
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広場の東屋。 |
パンケ沼園地の案内板。ペット連れ禁止の一言も無い。(182KB)
ということで、現地には掲示が一言もなかったので、喜んで木道を歩き始める。
この時期はもう花もほとんど無く、草と笹がどこまでも広がっているだけだ。
北側のサロベツ原生花園は観光バスが乗り付けるような完全な観光地と化しているけど、
こっちのこういう雰囲気が“サロベツ原野”のイメージに合うんだよねえ。
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こっちでしゅよ。 |
原野の中のまっすぐな道。 |
何にも無いでしゅね。 |
しばらく歩くとパンケ沼のほとりに出た。
風が強いので水面が波立っていて海のようだ。
それに水が茶褐色なのがちょっと不気味な感じがする。
説明板によると、この色は泥炭の鉄分が溶け出しているかららしい。
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この奥がパンケ沼。 |
これがパンケ沼。 湖面が波立っている。 |
パンケ沼の説明板。(211KB)
しばらくブラブラして駐車場に戻り、13:41、出発。
幌延ビジターセンターに向かう。
パンケ沼からも木道が通じているのだが、片道3kmもあるので断念。
往復で6kmになっちゃうしね。
13:49、幌延ビジターセンターに到着。
けっこうこぢんまりとした所だ。
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幌延ビジターセンター。 |
ビジターセンター周辺の案合板。(167KB)
ビジターセンターの内部はサロベツ原野に関する展示館らしい。
(入らなかったもんで。。。。。。)
ビジターセンター横から木道が延びていて、すぐそばの長沼のほとりを通ってさっきの
パンケ沼までつながっているのだ。
ここにもペット禁止の掲示は無いので、長沼まで行ってみることにする。
途中、“やちまなこ”というものがあったり、けっこう面白かったなあ。
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長沼。 |
やちまなこの説明板。(198KB)
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これが“やちまなこ”。。。。らしい。 |
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<再び最北端へ>
14:09、出発。
東へ進み、海沿いの道道106号に出て北上する。
この道はサロベツ原野と日本海の間を何十キロも延びている道だ。
相変わらず台風くずれの東風が強く、高い波が押し寄せている。
その荒れた海の向こうに利尻島が浮かんでいる。
3年前に始めてこの道を走った時は、天気がイマイチで利尻島が見えなかったのだが、今回は見ることができた。
利尻島・礼文島にも行ってみたいなあ。
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海の向こうに利尻島が見えた。 |
まっすぐ延びる道道106号。 |
電柱も人家も無い原野の中の道を走り、14:42、浜勇知園地に到着。
ここのレストハウスは“こうほねの家”と言うらしい。
“こうほね”とは、この園地の小さな沼に生えている植物のことで、初夏から夏にかけて
スイレンに似た黄色い花が咲くのだそうだ。
もちろん今は咲いておらず、その他の花もほとんど咲いていなかった。
ハマナスの真っ赤な実が見られるだけだ。
遊歩道を一周し、14:56、出発。
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浜勇知園地。 |
遊歩道から海岸に出られる。 |
浜勇知園地の説明板。(135KB)
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利尻島が正面に見える。 |
さらに北上し、一つ峠を越えて稚内市内に入る。
市内を北に向かい、市街地の背後にそびえる丘の上にある稚内公園へ。
案内板に従って急な坂道を上り、見晴らしの良い駐車場に到着。15:22。
観光バスが数台停まっていて、けっこう観光客もいる。
一番見晴らしのいいところに氷雪の門の彫刻があった。
団体さんが写真を撮り終わるのを待って、我が家も1枚。
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氷雪の門。 |
氷雪の門の説明板。(269KB)
辺りをうろうろしていると、犬のような銅像を発見。
説明板を読むと、昭和31年に第1次南極観測隊に帯同した樺太犬達の訓練記念碑とのことだ。
あの有名なタロとジロもここで訓練をしたんだろうか。
ベルクも少しは見習って欲しいもんだ。
15:37、出発。稚内市内を抜けて宗谷岬に向かう。
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樺太犬訓練記念碑。 |
樺太犬訓練記念碑の説明板。(221KB)
稚内市内を抜け、国道238号を東へ進む。
16:13、宗谷岬に到着。
3年振りだ。なんか懐かしいなあ。
しかし地形の影響なのか、他の所に増して風が強い。
車から出るのも一苦労だ。
お約束の、日本最北端の地の碑で写真を撮ったら、すぐ後ろの丘の上にある宗谷公園に行ってみる。
丘の上に出ると、広〜い駐車場と芝生の広場が広がっている。
この先は宗谷丘陵といって、氷河期の名残のうねうねとした丘陵地形が続いているのだ。
また、海側の崖の上には、旧海軍望楼が建っている。
見張り台?に上ってみると、すぐ下の宗谷岬はもちろんのこと、宗谷海峡が一望できる。
写真にはよく写っていないのだが、水平線に薄く島影が見えた。
宗谷海峡の向こう、樺太(サハリン)だろう。
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宗谷岬。 風が強いでしゅ。 |
宗谷公園の旧海軍望楼。 |
下に宗谷岬の園地が見える。 飛ばされちゃいましゅ! |
もう少しのんびりしていたかったが、なにせ風が強くて寒くてしょうがない。
16:30、出発。
稚内方面に少し戻り、16:47、宿に到着。
チェックインして、冷えた体を温めるため風呂に入って戻ると、ちょうど日没の時間だった。
風が強い分、すばらしい夕日を見ることができた。
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宿から見る夕焼けの利尻島。 |
利尻の夕景のパノラマ画像。(129KB)
明日は車で頂上まで行ける函岳に行く予定。
風は収まるのかなあ。
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【本日の走行距離:331.9km】