【3日目(9/21(木))稚内〜旭川】

<ダイナミックな丘陵を越えて>
<神秘的な沼めぐり>
<え〜、通行止め?>



<ダイナミックな丘陵を越えて>


今日は、宗谷丘陵を越えてオホーツク海側に出、猿払村近辺の沼を廻った後、林道が頂上まで
通じている函岳という山に行く予定。

8:33、宿を出発。
国道238号を宗谷岬方面に行き、途中から道道889号に右折し、宗谷丘陵を上っていく。
ここは、昔の氷河期の時代に氷河が台地を削り取ってできた地形だそうだ。
今は、広大な牧場になっている。
その中を、クネクネとアップダウンを繰り返しながら進んでいく。
大きな丘陵地帯で、雄大な風景が続く。
しばらく走ると、風力発電の風車がいくつも建っているのが見えた。
ここら辺は海からの風が強いので、好条件なのだろう。

雄大な丘陵地帯 風力発電の風車が建ち並んでいる
雄大な丘陵地帯。 風力発電の風車が建ち並んでいる。

ようやく丘陵地帯を抜け、原生林の中を走るようになる。
しばらく行くと、道道1077号にぶつかり左折。
道が砂利道になる。
とは言っても舗装化工事が進行中で、道幅も片側1車線ずつあり、あとはアスファルトを敷くだけになっている。

10分も行かないうちに海に出た。オホーツク海だ。
海岸沿いの国道238号を右折。
オホーツク海に沿って南下する。

9:18、猿払公園に到着。
しかし・・・・・なんともだだっ広いところだ。。。。。
道の駅が併設されているので、一応トイレとか売店とかは揃っている。
さらに、村営のりっぱな宿泊施設、立ち寄り温泉施設などもあって、普通ならごちゃごちゃとして
いるんだけれども、背後のキャンプ場やパークゴルフ場、牧場などがと〜〜っても広いので、
その隅っこに建物がちょこちょこっとかたまっている、という感じがしてしまう。
今日は平日でほとんど観光客がいないので、余計にがらんとした感じを強くさせるのかも。
乳牛感謝の碑とかいうのがあったので、その前で写真を撮る。
9:32、出発。

乳牛感謝の碑 猿払公園
乳牛感謝の碑。 猿払公園。広い。

猿払公園の案内板。(134KB)

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<神秘的な沼めぐり>


国道をしばし南下したところで、カムイト沼に向かって脇道を右に入る。
特に案内板などはないので、カーナビをよく見て行かないとならない。
牧場の横を通り、森の中に入って少し行くとカムイト沼に到着、9:49。
道路脇にあるので(というか沼に沿って道を作ってある)なんかあっけなく着いてしまった。

10台程度停められる駐車スペースがあり、そこから階段を4〜5m下りるともう岸辺だ。
岸辺に沿って木道が左右に延びているが、どちらも20〜30m行くと終わりになっている。
けっこう大きな沼なのだが、周りが森に囲まれているので名前の通り神秘的な感じがする沼だ。
今日はまだ風が強くて水面が波立っているのでそうでもないのだが、ひっそりと静まりかえった時には
いい雰囲気だろうなあ。

ベルクが落ちないように注意して木道を左右に往復し、写真を撮ったらすぐに出発。
9:58。
モケウニ沼に向かう。

カムイト沼 カムイト沼の岸辺
カムイト沼。 カムイト沼の岸辺。

カムイト沼のパノラマ画像。(590KB)

小さな集落の中を通り抜けて国道に戻り、すぐに左折して脇道に入る。
今度は案内板があるので安心だ。
広い牧場の中の道を行き、ちょっとした広場に到着。
ここが駐車場だ。10:08、到着。
ちょっと高台になっているので、手前の森の向こうに沼が広がっているのがよく見える。

モケウニ沼の看板
モケウニ沼の看板。

駐車場から階段を下りて森の中へ。
そして森の中のまっすぐな木道を抜けていく。
森を抜けると、水辺の草が生い茂る湿地帯が広がっている。
木道をさらに100m程進むと、岸辺に出た。
岸辺といっても、左右は湿地帯だし、すぐ目の前は沼で、歩けるところはほんの四畳半ほどの広さしかない。
それでもさっきのカムイト沼とは違って、湿地帯に囲まれているので開けて明るい感じだ。
聞こえるのは、風のザワザワという音だけでなかなかいい雰囲気だ。

しばらく風に吹かれて、駐車場に戻る。
10:25、出発。

森の中の一本道 モケウニ沼
森の中の一本道。 モケウニ沼。

モケウニ沼のパノラマ画像。(426KB)

今度はクッチャロ湖に行く予定なのだが、前回(2003年6月)来た時に行こうとして、
どうしても場所が分からなかったクローバーの丘に寄ることにする。

国道に戻り、少し南下して道道710号を右折。
案内板に従ってさらに脇道へ。
そうそう、この道を逆方向に走ってきたんだよなあ、なんて思いながら進む。
畑や牧場の中の道をクネクネと進みながら、だいぶ丘の上の方に来たなあと思ったら、道の左側に
ちょっとした駐車帯と展望広場のような所が。。。。。
なんとここがクローバーの丘であった。
10:40、あっけなく到着。

しかし、前回はなんで判らなかったんだろう?
もう夕方だったし、先を急いでいたから見落としたのかなあ。
この広場には芝生ではなく名前のとおりクローバーの絨毯が広がっている。
春には白い花がいっぱい咲いて見事なのだろう。
また、クッチャロ湖の向こうにオホーツク海が広がり、さすがに素晴らしい風景だ。
写真を撮って、10:46、出発。

クローバーの丘
クローバーの丘。

クローバーの丘からのパノラマ画像。(432KB)

さらに先に進み、再び道道710号に出て、クッチャロ湖畔へ。
湖畔のキャンプ場に10:58、到着。
クッチャロ湖という碑の前で写真を撮り、辺りをぶらぶら。
駐車場の看板によると、ハクチョウの飛来する時期(10月〜5月くらい)は湖畔は犬連れ不可とのこと。
まあ、クッチャロ湖といえばハクチョウだし、その大切な観光資源のハクチョウに逃げられては大変だしね。

今は何もいないので大丈夫だ。
でも、何もいないということは、たいしたことのないただの湖だってこと。
で、写真も撮ったことだし、さっさと出発。11:05。

クッチャロ湖 湖畔のキャンプ場
クッチャロ湖。 湖畔のキャンプ場。

クッチャロ湖のパノラマ画像。(403KB)

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<え〜、通行止め?>


近くの浜頓別市街でガソリンを給油し、海沿いの国道238号をさらに南下。
しばらく走ると、北見神威岬が見えてきた。
宗谷岬から南下してくると最初に出会う岬で、山塊がオホーツク海に突き出てそのまま落ち込んでいる岬だ。
国道はそのままトンネルでまっすぐに抜けてしまうのだが、旧道がぐるりと岬の先端を回っている。

北見神威岬
北見神威岬。

で、その旧道を通ってみたのだが。。。。
なんか、す〜っと回り込んで反対側に出てきてしまった。
どこが先端なんだ?
灯台が崖の上に建っているので、その下あたりが岬の先端なのだろうか。
しかし、何も無い。
看板も無いし。
しょうがないので灯台の写真だけでも撮っておくか。11:28。

北見神威岬の灯台
北見神威岬の灯台。

国道に戻り、さらに南下。
枝幸の町のバイパスを通過。11:45。
そして道道12号に右折。
オホーツク海とお別れして内陸部に入って行く。
さあ、今日のメインの函岳に向かうぞ。

歌登の町で道道120号に左折。
さらに山の中に入っていく。
天の川トンネルというなんとも粋な名前のトンネルの手前で、右側に林道が別れている。
加須美峠を経由して美深町に抜ける林道だ。
昔は道北スーパー林道と言ったらしい。
で、函岳へは、その加須美峠から林道支線に入り尾根筋を行くのである。

ということで、道道から林道に入ったところに、なにやら看板が。
なんと!この先工事で通行止めだと。

通行止めの看板
通行止めの看板。

工事場所が峠付近ということだけなので、こちら側から函岳の方に行けるかどうかはこの看板からは判らない。
峠までダートで20km以上あるので、行ってみてダメだったらまた戻ってこなくてはならない。
それも大変だしなあ。
しょうがない、今回は諦めるしかない。
また次回に期待しよう。

時間が余ってしまうので、近くにある滝をいくつか回ることにする。
取りあえず一番近い高広の滝へ向かう。
天の川トンネルを通り(別に普通のトンネルだった)、仁宇布の集落で美深町に向かう道道49号へそのまま直進。

ここ仁宇布の集落には、廃線になった旧国鉄・美幸線の線路をエンジン付きのトロッコで自分で運転できる、
トロッコ王国という施設があるのだ。
初めてベルク連れで北海道旅行に来た時に寄ったのである。
懐かしいなあ。
今もちゃんと営業しているようだ。良かった。

そのトロッコの線路に沿って道道を行く。
すぐに高広の滝の前にあるパーキングに到着。12:47。
川を隔てて対岸の崖に、高広の滝が落ちているのが見える。
そんなに大きな滝ではないなあ。
写真を撮りすぐに出発。12:49。

高広の滝
高広の滝。

次は近くにある激流の滝だ。
“激流”というくらいだからもの凄い滝に違いない。わくわく。
道道をさらに美深町方面へ少し走り、激流の滝の看板に従い脇道へ左折。
すぐにダートになる。
山の中をしばらく走ると、道幅が広くなった所に激流の滝の入り口があった。
12:59。

激流の滝へのダート道 激流の滝の看板
激流の滝へのダート道。 激流の滝の看板。

山の中なのでベルクは車で留守番。
いつものような滝の水音がしないので少し歩くのかと思ったら、すぐそこにあった。
しかし。。。。。。。
これが滝か?
しかも“激流”の滝?

これが激流の滝 すこし下流側
これが激流の滝。。。。だって。 すこし下流側。

川の流れが狭まって急流になっているところを、無理矢理“滝”と名付けたとしか思えない。
まあ、他にもこういう形態(渓流瀑という)の滝はあるが、もう少し規模が大きいぞ。
流れのすぐ近くまで下りられるし、雰囲気自体はなかなか悪くないのだが。
しかし、完全に名前負けだなあ。
13:08、出発。

次は比翼の滝だ。
道道まで戻り、美深町の市街へ。
国道40号を左折し旭川方面に少し戻り、智恵文の町で道道252号へ入る。

国道からは案内板が無いので、地図とカーナビを頼りに進んでいく。
道道から天塩川を渡る脇道に入り、さらに山の中に曲がる所には、ちゃんと案内板があった。
山の中に入りしばらくダートを進むと、滝の入り口駐車場(というか道が広くなっているところ)に着いた。
13:38。

比翼の滝へのダート道 駐車場 滝の看板
比翼の滝へのダート道。 駐車場、というか広場。 滝の看板。

ここも山の奥なのでベルクは車で留守番していてもらうことにする。
駐車場からほんの50mほど行ったところに比翼の滝があった。
そんなに大きくは無いが、さっきの激流の滝に比べたら、ずっと滝らしい滝だ。
しばらく滝つぼのあたりをうろうろし、13:52、出発。

滝へは下り道 比翼の滝
滝へは下り道。 比翼の滝。

比翼の滝の大きな画像。(115KB)

道道252号に戻り名寄市へ。 まっすぐ国道40号を旭川まで戻ってもいいのだが、時間もあることだし
山の中を走ってみることにする。
名寄市かた国道239号で下川町へ。
下川町で道道101号へ右折、岩尾内湖へ向かう。
しかし、ベルクは眠そうだ。
眠ければ横になればいいのに。

眠いでしゅ
眠いでしゅ。

15:13、岩尾内湖畔の展望台に到着。
ま、この湖はダム湖なので雰囲気がイマイチだなあ。

岩尾内湖展望台
岩尾内湖展望台。

岩尾内湖の説明板。(177KB)

写真だけ撮ってすぐ出発。
15:21。
道道101号を愛別町方面に向かう。

しかし、まだ時間があるので、立ち寄り温泉に寄っていくことにする。
愛別町の手前にある協和温泉に、15:49、到着。
田んぼや畑が広がる集落の端っこに、ちょこんと建っている。
地元の人が入りに来る村の温泉施設、という感じの所だ。
ま、のんびりしていていいな。
温泉にゆっくり浸かって、16:41、出発。

協和温泉
協和温泉。

愛別町から道道140号に入り、旭川市街を避け東川町へ。
一昨日泊まった東川町のミルキアンドサリハウスに17:29、到着。

明日は大雪山黒岳に登る予定。
紅葉が始まっているらしいので楽しみだ。
天気は大丈夫かなあ。

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【本日の走行距離:365.8km】



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