【雑記帳】

<北海道を走ってみて>
<犬連れ不可の怪>


<北海道を走ってみて>

●北海道は広い
事前に旅行行程表を作成し、走行距離や時間等を見積もっていたのだが、想像以上に北海道は広かった。
距離的に10%ほど見積もりをオーバーし、時間やガソリン代もそれに比例してオーバーした。
でも、燃費は東京じゃ考えられないほど良かったなあ。やっぱり道路が広くて、空いていて、カーブがゆるくて、
しかも信号が少なく、経済速度と言われる平均速度70〜80km/hで巡航できるからだろう。
北海道の広さは、頭では理解しているつもりでも、実際には走っても走っても目的地に着かない、という
状態になるので、地図を見ての“感覚”では無く、ちゃんと距離を計って計算することをお勧めする。

●速度取り締まりには注意
町や集落の入り口/出口でよくねずみ取りをやっているとのこと。
私は幸運にも捕まらなかったのだが、地元ナンバーの車がやけにノロノロ走っていたら要注意。

●道路工事にも注意
よく見かけたのが道路工事。片側交互通行にしての工事があちこちでやられている。
なんでこんな所で、というような、人家のほとんど無い山の中でも歩道の工事とかをしているので注意。
大抵、100〜200m手前で「徐行!」の旗を持って上下に振っている人がいるので、すぐに減速すること。
東京周辺ではこんな役目の人は見たことが無いが、みんな70〜80km/hで飛ばしているので、いきなり
道路工事現場に遭遇すると停まりきれずに突っ込む奴がいるのだろう。結構マジな顔で表示板を振っていた。

●道路は快適
“この先道幅狭い、走行注意”となっていても、センターラインこそ無いものの2台が楽にすれ違える道幅
だったり、“この先急カーブ注意”が60km/hで楽にクリアできるカーブだったり、やっぱり基準が違うんだなと感じた。

こんな道路が普通
こんな道路が普通

一般道がそんな感じなので高速道路はガラガラ。
札幌−千歳や札幌−旭川を除いて、自分の車の前後に1台ずつ車が見えればいいほうである。
特に帯広−足寄(池田−足寄間は2003.6.8に延伸したばかり)間の道東自動車道は、本線進入時にウインカーを
出すのが虚しくなるくらい車が走っていない。
空いていていいのだろうが、抜いた/抜かれたのバトルができないのはなんか寂しい。

道東自動車道
道東自動車道


また、道路の脇には車道の境界を示す矢印表示がずっと続いていて、最初は違和感があったがすぐに慣れた。
本州でも雪の多い地方の一部の道路には見られるものだが、どこまでもずっと続いているのを見ると、
やはり“北の国”を感じてしまう。

車道境界表示
車道境界表示

●ガソリン給油は早めに
ガソリンスタンドは町ごとにあるので、峠越えの山道や林道でない限りあまり神経質になることはない。
ただ、小さな集落のスタンドは営業時間が平日の昼間だけだったりするので、やっぱり早めの給油を心がける
ことは必要。
値段は、いわゆる地方の値段で東京より10円/Lほど高いかなあ。
ただ、函館から長万部までの国道5号沿いは異常に安く、ほとんど東京と同じくらいだった。

●所要時間について
旅行記には時間も書いてあるが、これを鵜呑みにはしないこと。
かなり(というかメチャクチャ)飛ばして走っていたので。。。。。。。
普通、混雑する幹線道路でも50〜60km、空いている道路で(つまりほとんどの道で)70〜80kmで
車が流れているのだが、私は空いている道路ではそれに+αでバンバン追い越しをかけて走っていた。
本当は、もっとゆっくりと景色を眺めながら走りたかったのだが、予定を消化するためには飛ばさざるを
得なかったのである。
それでも旅行記に書いてあるように、ひーこら言いながら運転していた。
出来れば、2割り増しくらいの時間で予定を立てることをお勧めする。

なお、詳しい実走行データ(走行距離、時間、給油ポイント、燃費)は別にまとめたので、こちら( 初夏編 真夏編 )を参照して下さい。

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<犬連れ不可の怪>

犬連れ不可の施設・場所はそれなりに理解できるものが多かったが、中にはなぜ不可なのか理解に苦しむ所もあった。
なお、施設別の犬連れ可否を一覧にまとめましたので、こちらを参照して下さい。

●京極ふきだし公園
湧き出し口付近のペット不可はなぜ?
富士山の麓の忍野八海の湧き水のように、池の底から水が湧き出している所なら、もし池に飛び込んだりしたら
メチャクチャになってしまう、ということでペット不可も理解できるのだが、ここは斜面から滝のように
噴き出していてそんな事もないし、ペット不可にする目的が理解不能。
もしかして、小型犬を抱き上げて樋の上部で飲ませたり、備え付けのコップを使ってワンコに飲ませるような
非常識な輩がいたのか?
でもあの備え付けのコップだって、観光バスでやってきた酔っぱらいが使ったかと思うと、ぞっとするぞ。
なんか苦情封じのための対策というのが見え見え。

●知床五湖の遊歩道
ここは、クマが出るためであり、当然の安全処置だと思う。

知床五湖の注意書き
知床五湖の注意書き

●博物館網走監獄
“建物の中は抱ける大きさの犬なら可”という例のよく見かける規則。
まったくあいまいな規準で、ベルクでも抱けばいいのか?
合理的な理由は何もなく、客は逃がしたくないが苦情はいやだ、他の所でもこうやってるらしいから、取りあえず
同じにしときゃいいだろう、っていう意識が見え見え。
“犬嫌いな人もいるから”なら、そもそもペットは全面入場禁止にすりゃいいいじゃん。
こういう施設は議論も何もする気にならずさっさとパス。

●トナカイ牧場
ここは、動物がメインの施設であり、まあ当然かと思う。

●サロベツ原生花園
遊歩道にペット不可はなぜ?

サロベツ原生花園の掲示
サロベツ原生花園の掲示

小清水原生花園はOKなのになあ。なぜなんだろう。
自然保護のためなら(そもそも犬連れがなぜ自然破壊になるのかがよく分からんが)、こんなビジターセンターを
サロベツ原野のど真ん中に作ること自体が自然破壊じゃん。
喫煙は火事、飲食はゴミの問題だと思うのだが、それなら“ここから先”じゃなくてビジターセンター全体を
禁煙、飲食不可にして、トイレも撤廃すべきじゃないのかね。
さらに言えば、人間は存在そのものが自然の破壊者なんだから、ここの自然を守るためなら、まず最初に
人間(観光客)をシャットアウトするために、ビジターセンターはどこか隅の方に作るべきだろう。

と、ここまで書いて思い当たった。
遊歩道で喫煙、ペット、飲食を禁止するのは、観光客同士のトラブルを回避するためなのだ。
せまい遊歩道を歩くので、タバコが触れたとか、アイスが付いたとか、犬が嫌いだとか、とにかくそういう
苦情を回避するためなのだ。
観光客(の落とす金)には来て欲しいがもめ事は欲しくない、ということだな。
そう考えれば納得がいくし、しょうがないのかなという気もする。

でも、少なくとも、観光バスのアイドリングは止めさせて欲しいぞ。大迷惑だ。