南東北旅行(7/19(土))

  ベルクと旅行に行くようになり、しばらくしてから突然目覚めた滝巡り。
  「『日本の滝百選』を制覇しよう!」と全国の滝をまわりはじめ、やっとゴールが見えてきた。
  今回の山形の2滝に行けば、東北以北で、素人の我が家が行ける百選は制覇することになる。
  2滝のうち1滝は楽勝、もう1つは行けるかどうか、その場になってみないとわからないと思っていた。
  計画を立てた時点では、梅雨が明けているかどうかなんてわからない。
  雨だったら×、明けて猛暑でも×。。。ちょうどいい具合に曇っていればいいのだが、そんなにうまくいくとは思えない。
  半々の確率だと思っていた。

  我が家にしては珍しく8時過ぎの出発。
  夏休み&3連休でどこの高速も渋滞していたのだが、東北道だけは渋滞がない。
  ラッキーだな、と思って東北道に乗ったら。。。
  「事故渋滞12km」だって。なんだよぉ、渋滞なしだと思っていたのに。。。
  ベルクパパは二本松城や山形城に行くことも考えていたようだが、
  この暑さではベルクを車から降ろすなんてことはできない。(肉球が火傷する)
  車で待たせることもできないので、いきなりメインイベントの「滑川大滝」へ向かうことにした。

  米沢ICで東北道を下り、14時前に滑川温泉に到着。幸運なことに天気は曇り。涼しい位。これだったらベルクも連れていける。
  準備をして出発だ。ここから徒歩20分で展望台に到着した。
  ただ、ここからの滝は上半分しか見えない。
  こりゃ、やっぱり下まで行くしかないね、と覚悟を決めた。

  滑川温泉 吊り橋 いきなり岩がゴロゴロ
  滑川温泉。脇を通っていく。 ベルクの苦手な吊り橋。 いきなり岩がゴロゴロ。
歩きにくいなぁ。
  展望台からの滑川大滝 看板
  展望台からの滑川大滝。
全貌は見えない。
看板。ここから40分だって。

  遊歩道は手入れがまったくされておらず、草の丈が身の程の高さまであり、歩きづらい。
  (ベルクには関係なかったけれどね)
  行きはずっと下りだが、急勾配のところもあり、足の置き場を考えるところもあった。
  ベルクも「どこを歩けばいいでしゅか」と止まって私を見たっけ。
  しばらく歩くとよく滝が見えるところがあった。
  ここからの眺めのほうが、展望台よりずっといい。
  一応写真を撮って更に進んだ。

  遊歩道。草が生い茂っていて歩きにくい 遊歩道途中からの滑川大滝 難所
  遊歩道。
草が生い茂っていて歩きにくい。
遊歩道途中からの滑川大滝。
展望台より眺めがいい。
難所。
人間は枝をまたいだけれど
ベルクは斜面を歩いて枝を通過。

  20分ほど歩き、大滝沢に出た。
  ここからが問題の場所。
  事前にネットで調べていたので、沢を歩かなければならないことは知っていたが、
  長靴だと遊歩道が歩きにくい。
  長靴を持ってくるとなると、リードとステッキを持っているためすごい荷物になる。
  ネットで、靴の上からスーパーのビニール袋をかぶせて通った、という人がいて、
  迷ったけれどこの方法をとることにした。
  水量が多ければビニール袋では太刀打ちできないが、水量は行ってみないことにはわからない。
  とにかく沢までは行くことにしたのだ。

  沢は曲がっていて先が見えなかったのだが、ちょうど戻ってきた方がいて様子を聞いて、
  たまたま一枚岩で素足で歩けそうだったので、靴・靴下を脱いでジャブジャブ歩いていくことにした。
  これがね、すごく気持ちがいいの!
  体温も下がり、ベルクもはぁはぁせず歩いていた。
  たまたま素足で歩いていくことはできたが、
  水量が多いときは、膝位まで水があるらしいので、やぱりそれ相応の準備が必要だと思う。

  大滝沢 沢を上る 気持ちがいいね
  大滝沢。 沢を上る。 気持ちがいいね。

  しばらく歩くと、沢は狭くなり、岩がごろごろしてきたので、陸に上がった。
  しかしここからが一番の難関だったなぁ。
  人間なら、岩の上をひょいひょいと飛んで進むことができるが、ベルクにはちょっと無理。
  場所によっては水深が結構深くて、ベルクは絶対入らないことは明白。(泳げるけど泳がない)
  どうやってベルクを連れていくか、逡巡した。
  ほんと、滝の姿は見えてきているのに、立ち往生する場面があり、時間も随分かかった。
  それでもベルクを励まし、なんとか道を切り開いて「滑川大滝」に到着。
  すごいスケール!人間なんて寄せ付けないほどの迫力。
  苦労して行ってよかった。

  岩場を歩くのが大変 これが滑川大滝
  岩場を歩くのが大変。 これが滑川大滝。
滝が大きすぎて写真に入らず。

  変わりやすい山の天気だが、雲が怪しくなってきたし、道の様子もわかっていたので、
  帰りはたいして時間もかからず戻ることができた。
  ベルクも観念したのか開き直ったのか、ジャブジャブ沢を歩いていたしね。
  上りの遊歩道も、ベルクは迷うこともなく、どんどん進んだ。

  滑川温泉には福島屋さんという一軒宿があり、入浴だけも可。
  この福島屋さんの建物の脇を通るのだが、結構自然というか、見えてしまうんだな。(^_^ゞ
  私は目をそらして通り過ぎようとしたのに、ベルクは内風呂に入っているおじいさんに挨拶に行くし。
  まったく、フレンドリーにもほどがあります。

  滑川温泉から少し足を伸ばし、奥羽本線の峠駅へ寄った。
  昔は急勾配なため、ここでスイッチバックをしていたそうだ。
  今では廃止になり、それに伴って旧駅舎も解体され一部が残っているのみ。
  ところで、峠の茶屋で販売している「峠の力餅」は有名だそうで、我が家も購入した。
  (一緒にずんだ餅も。。。父が山形出身で、小さい頃はよくずんだ餅を食べていたのだ)

  現在の峠駅 新幹線通過
  現在の峠駅。 新幹線通過。
  峠の茶屋 名物『峠の力餅』 こんなです
  峠の茶屋。 名物『峠の力餅』。 こんなです。

  これにて今日のイベントは終了し、旅籠屋・仙台亘理店へ向かった。
  18:30頃チェックインし、近くの温泉「わたり温泉 鳥の海」で汗を流し、
  「爆2」(bakubaku)という中華料理店で夕食。
  結構おいしくて、「今度亘理店に来たときもここに来ようか」というほどベルクパパは気に入ったらしい。
  (ベルクパパは中華はちょっとうるさい)

  そして、旅籠屋へ。
  結構遅くなったなぁ。

  夏の滝巡りは、暑さだけでなく、蜂や虻も問題なのだが、
  今日はすべてがOKだった。
  今思い出しても、あの素足の沢上りは気持ちがよかった。
  【1日目9,509歩】

(2008/07/19)



前のページへ戻るよ 次のページヘ行くよ