草津・菅平滝めぐり

  この週末は、夏休み中の土日だし、草津方面は午後から雨、という予報だったため、早めの6時過ぎに家を出発した。
  梅雨が明け、安定した晴天だろう、と深〜く考えて今日という日にセッティングしたというのに、雨だなんて。。。
  ぶつぶつ思いながら目的地へ車を飛ばした。
  途中、駒寄PAで休憩したとき、PAから直接車が出入りしているのを発見。
  ベルクパパによると、このPAからETC車に限り直接出入りできるそうだ。
  「うちもここで下りようかな」とベルクパパが言いだし、あっさり高速から下りてしまった。
  それからは草津にある「嫗仙(おうぜん)の滝」へ向かった。
  途中で、走行キロが99999キロに達し、100000キロのときと2回、ベルクパパは車をわざわざ停めて写真を撮っていた。
  5年でこの距離。週末しか利用していない割には、走ってきた方なのかな。

99999キロ   100000キロ
99999キロ。   記念すべき(?)
100000キロ!

  10時前にようやく駐車場に到着。
  ほかに人はいないだろう、と思っていたら、車が1台止まっていた。へぇ、ほかにも来る人がいるんだなぁ。
  そこから約30分、かなり急な下り坂の道が続いた。
  私は下りのほうが苦手。まして、ベルクが下りだとスピードアップするので、その制御もしなければならず、汗だくだった。
  そして、ようやく滝が姿を現した。
  数ある滝のうちでも、かなり見たいという願望が強かった滝だ。

  私の滝好きは、考えてみると母ゆずりだ。
  小さい頃から滝が好きで、特に水量の多い滝が好きだった。
  ところが近年、別の滝にも惹かれるようになった。
  北海道の社台の滝、草津の嫗仙の滝のように、不気味な雰囲気の滝だ。
  滝の途中で穴が開いていて、これがちょっとグロテスクなのだ。
  こういった滝は滅多に見かけないだけに、何だか惹かれてしまうんだなぁ。

  さて、目の前にそびえ立った「嫗仙の滝」は、水に鉄分が多いためか岩盤が赤茶色になっている。
  「飲んではいけません」という看板もあった。
  この色がますます気味の悪さを助長しているかのようだ。
  ちょっと他では見ないよね。
  写真で見ていたものより水量もあって、よかったなぁ。

  下ってきたのだから、帰りは上らなければならない。
  ベルクは上りとなると、非協力的になるし、野生動物の気配がするのか、まわりを見てばかり。
  別に引っ張って行ってくれなくてもいいから、ちゃんと一人で歩いてくれ〜。
  ベルクパパは。。。姿が見えないほど遅れていた。

ハイキングコース   これが「嫗仙の滝」だ!   上部   ベルクも一緒に記念撮影
ハイキングコースとして整備されている。
この辺は平坦でベルクパパが
写真を撮る余裕があった。(^_^ゞ
  これが「嫗仙の滝」だ!   滝の上部。穴が不気味だ。   ベルクも一緒に記念撮影。

  ボロボロ(ベルクパパ)になって駐車場に戻った。
  天気はまだ大丈夫そうだ。
  今のうちに滝巡りをしておこう、と次に「唐沢の滝」(長野県真田市)へ行った。
  ここは駐車場のすぐそばに滝があり、ホッとしたね。
  水量もまずまず。飛沫を浴びて気持ちよかった位。
  さきほどの「嫗仙の滝」の水は飲むことができなかったので、ベルクにも水遊びはさせなかった。
  この滝の水は大丈夫なので、水遊びをさせた。
  気持ちいいでしょ?

唐沢の滝   気持ちいいね
「唐沢の滝」。   気持ちいいね。

  さて、時間はまだあるし、もう1つ滝へ行くことにした。
  日本の滝100選にも選ばれている「米子大瀑布」(長野県須坂市)で、「権現滝」と「不動滝」からなっている。
  駐車場に着いたら、ワンボックスのタクシーがたくさん停まっていてびっくり。
  さらに、滝への細い道が渋滞。団体さんだ。はぁ〜。
  2つの滝を同時に見ることができる場所があるので、そこから眺めればいいや、と思っていたのだが、
  気が付いたら「不動滝」のそばに来ていた。
  間近で滝を見るのはいいのだが、でもこんなに近いと、もう1つの「権現滝」と一緒に見ることはできない。
  絶対ここからかなり離れているはず。
  (ちなみに、「権現滝」は近くまで行けません)
  もう一度案内図を見て、そこからさらに歩いた。
  やがて原っぱのような見晴らしのいいところに出て、そこから2つの滝を同時に眺めることができた。
  ふぅ、やっと着いたね。
  写真を撮ったが、実はそこから10分ほどで、別の滝に行くことができる。
  「米子大瀑布」に隠れて訪れる人は滅多にいないらしい。
  せっかくここまで来たから、と向かったのはいいのだが、この頃から雷が遠くで鳴り出した。
  大丈夫かなぁ、と思いつつ先を急いだのだが、ベルクがバテてきてスピードがでない。
  案内板もただ、滝の方向を示すだけで、距離なんて書いてない。
  本当に10分?不安になりながら歩き、やっと到着した。
  「奇妙滝」という滝だ。
  う〜ん、なかなかよいではないか。
  100選の「米子大瀑布」が近くにあるため、日の目を見ないようだが。。。
  「ここまで来てよかった」と思い、写真も撮って帰ろうとしたら、雷がひどくなってきた。
  「こりゃ、まじにやばい」と先を急ごうとしても、ブレーキになるベルク。(笑)
  駐車場まで0.9キロ、下り、とわかっていても、頭上で「バリバリバリ」という雷の音を聞くと、さすがにビビッたね。
  平常心でいたのはベルク位かも。(笑)
  家の中だと雷を怖がるが、外にいると意外に平気。
  雨もポツポツ降ってきたが、ちょうど山道を下っていたので、木々が雨を遮ってくれた感じだ。
  でも、雷は怖かった。「お願い、ここには落ちないで」と祈って歩いた。
  木々の隙間から駐車場が見えたときは、本当にホッとしたね。

権現滝   不動滝   米子大瀑布   奇妙滝
「権現滝」。
これ以上近づけない。
  「不動滝」。
高いねぇ。
  「米子大瀑布」。
やっと着いたね。
右が「不動滝」、左が「権現滝」。
  穴場の「奇妙滝」。

  15時頃「米子大瀑布」の駐車場を出発し、今日の宿泊先である北軽井沢の「Hot Dog」に向かった。
  1時間半ほどで到着。雨は降っていなかった。
  ここは3年ぶり。なつかしいなぁ。
  荷物を運び込み、コーヒーをご馳走になって、お風呂に入ってたっぷりかいた汗を流した。さっぱりした。

  ベルクには先にごはんをあげてから、私たちの夕食となった。
  夕食にわんこ用ごはんを出してくれるので、ベルクのごはんは少な目にしておいた。
  昼間たくさん歩いたし、ごはんも食べたのでいつものベルクなら寝てしまうのに、今日はなぜか寝ない。
  ベルク用のごはんがあることに気づいているわけはないし。。。
  そのごはんをあげても寝ないし、寝ないどころがまん丸の目で見つめてくる。
  視線をはずさないんだな。何だろう?って考えて、ベルクパパに「トイレかも!」って言った。
  ベルクパパが外へ連れていき、「ウンチもしたよ」という報告。
  そう言えば、今日はあれほど歩いたのに、まだしていなかった。
  すっきりしたのか、それでベルクはぼーっとして、落ち着いたようだった。

  翌朝。
  一度5時に人を起こしてごはんを食べ、二度寝に入っていたベルクを起こし、散歩へ行った。
  まだまだ疲れは取れていないようだ。
  昨日は距離というより、アップダウンがすごかったからね。
  今日も天気はよく、別の滝を見に行こうか、となったが、
  駐車場そばでないとベルクがかわいそうなので、1箇所だけ見てから帰ることにした。

  「たまだれの滝」はペンションから車で10分ほどで、駐車場から3分程度。
  この位がちょうどいいね。
  それから通りかかった渡辺牧場に寄り、ソフトクリームを食べ、ベルクにはしぼりたてミルクをご馳走してあげた。
  そのあとは、前橋にあるドッグカフェ「カフェ サンズ」に向かった。
  事前にネットで調べておいたのだ。
  700坪のドッグランもある。
  でも、この時期は暑くてとっても遊ばせられないなぁ。。

たまだれの滝への橋   たまだれの滝   ミルクを前に「マテ」
「たまだれの滝」への橋。
ベルクは怖いので足早。(笑)
  「たまだれの滝」。   ミルクを前に「マテ」。
あんまり見つめると蒸発しちゃうよ。(笑)

  そして、時間はまだ早かったけれど、高速が渋滞する前に帰ってきた。
  久しぶりの旅行だったので、それだけで楽しかった。
  その上、ずっと行きたかった「嫗仙の滝」に行けて大満足だ。

(2005/07/30〜07/31)



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