東北旅行(8/13(日))

  三日目。
  朝、ふと何かにじっと見られているような気配を感じて目が覚めた。
  ベルクがベッドのそばに来て、笑顔で見ている。
  「ごはん?」と聞くと、思いっきりのけぞった。
  そうか、今朝は食欲があるんだね。何だか私までうれしくなってしまった。

  宿のサービスのパンとコーヒーを頂き、8:45出発。
  今日はまず、角館の武家屋敷を見てまわる予定だ。
  9:22に角館に到着し、車を駐車場に停め、散策開始。
  とは言っても、日陰はよいけれど、日があたっているところは暑い。
  場所を選びながら歩いた。
  途中でソフトクリームを食べるためにお店に寄った。
  長いすに座って食べていたら、ベルクは石畳が気持ちがいいのか、初めてのところでいきなり真横になっていた。(これは本当に珍しい)
  そうしたら、お店の人達が集まってきて、「涼しいんだね、秋田は雪が積もるから、秋田に残る?」だって。
  ベルクは、「でも今は暑いでしゅ」と答えていたような。(笑)

武家屋敷にて   中には入らず門の前で   観光客も多かったでしゅ
武家屋敷にて。   中には入らず門の前で。   観光客も多かったでしゅ。

  それから、田沢湖を素通りして、「安の滝」(百選)に向かった。
  今、JRのキャンペーンでポスターに使われている滝だ。
  その割には歩く(4、50分)のだが、今回の旅行で楽しみにしていた滝だ。
  角館を出発し、秘境と呼ばれているマタギの里へひたすら車を走らせた。
  最後の5kmはまたもやダート。傾斜のあるところもあり、ベルクパパも慎重に運転していた。
  角館を出て休憩も含め2時間半、やっと「安の滝」の遊歩道の入り口に到着した。
  ここでは車が1台停まっていた。横浜ナンバーだ。はるばるやってきたんだね。仲間だなぁ。
  でも、ふと気が付くと、ベルク号はアブに取り囲まれていた。
  今度はアブか。車から離れれば大丈夫かな、と、ダッシュで車から下りた。
  ベルクも同様に下ろして様子を見ると、アブは車から離れようとしない。
  じゃ、今のうちに行っちゃえ、と遊歩道を歩き始めたのだが、
  (アブの習性は知らないのだが)高温を好むのか、今度は人間より体温の高いベルクに集まりだした。
  ベルクが嫌がって小走りになってもしっかり付いていくアブ。
  ベルクは自分にまとわりつくアブを見て、救いを求めるかのように私を振り返り、みるみるうちに尻尾が下がってしまった。
  それを見たら、ここまでやって来た苦労も忘れ、「引き返そう」と、安の滝をあきらめ、車に戻った。
  滝はなくならない、また来ればいいものね。
  今度は、虫のいない季節に来ようね。

  本当にはるばる行ったんだけどなぁ。
  あと1.9km歩けば滝にたどり着けたのに、そこまで行ったのに、今思うととっても残念。
  でも、あの時は、不思議と未練なく諦めることができた。
  やっぱり、ベルク第一だもんね。
  友人から、わんこが以前に蜂にさされ、ショックで泡吹いて失神したことを聞いているので(病院に連れていき大丈夫だったが)、
  もしベルクがさされて何かあったら大変、とそれしか頭になかった。
  でも、悔しい。(笑)
  11月上旬から冬期通行止めになってしまうため、今年中は行けないけれど、来年こそしっかり計画を立ててリベンジだ!!!!!!

安の滝への道   駐車場   遊歩道に入ったけれど。。。
安の滝への道。   駐車場。
広々としてよさげだけど、アブがね。。。
  遊歩道に入ったものの、
この少し先でUターンすることに。(涙)

  それから田沢湖へ行き、有名な「たつこ像」で記念写真。
  「安の滝」へ行かなかったため、時間が余ってしまった。
  今回の旅行の最後の宿となる「田沢プラトーホテル」へ行く途中に「友情の滝」というのがあったので、徒歩2分だし、寄ってみることにした。
  1つ位滝を見ておかないとね。(笑)

たつこ像   これが田沢湖でしゅね   記念撮影
たつこ像。   「これが田沢湖でしゅね」   一応記念撮影ね。
友情の滝への道   友情の滝    
友情の滝への道。   友情の滝。    

秋田駒ヶ岳をバックに。
  それでも15時半には宿に到着。
  チェックインしたあと、散歩がてら「アルパこまくさ」へ。
  田沢湖高原の中継施設としてオープンしたばかりで、情報センターや温泉がある。
  宿に戻り、まずは温泉へ。
  ここは近くには乳頭温泉があるだけあって、いわゆる温泉の香りがし、いつまでも身体から消えない。肌もすべすべ。
  夕食は囲炉裏だったが、これまた美味。ごはんも秋田小町だったし。

  温泉と食事は大満足だったけれど、やっぱり滝がなぁ。。。残念でならなかった。

(2006/08/13)



前のページへ戻るよ 次のページへ行くよ