我が家に来るまで
崇拝する山口百恵の誕生日と同じ日に仔サモ達は生まれた。
1/365の確率である。
これは、運命の糸で結ばれているとしか言いようがない。。。
1ヶ月経った頃、仔サモ達を見に行った。
サークルの中にいる仔サモ達はまるでぬいぐるみ。。。
この中から、「ベルク」を決めることができるんだろうか。。。
しばらく仔サモ達を見ていた。
やがて、ある仔サモに目がいくようになった。
首には、「みどりきいろ」のリボンをつけている。
この「みどりきいろ」は好奇心旺盛で、人が近づいても、別のサモが近づいても、
ごはんが入れられても、真っ先にそばへ寄っていくのだった。
おまけに、顔に誰のかわからないが、ウンチをつけても平然としている。
その後、仔サモ達を抱かせてもらった。
犬を抱いたことのない私は辞退し、主人にやってもらった。
といっても、主人も経験はほとんどないはずだが。。。
順繰りに抱かせてもらったあと、主人に聞いてみた。
心の中で、「みどりきいろ」がいいなって思いながら。。。
「どの子がいい?」
「みどりきいろ!!」
耳を疑った。全然相談なんてしていなかったのに、意見が一致!
わけを聞いてみると、抱き方が下手なのでどの仔サモも緊張して固くなったのに、
「みどりきいろ」だけは全然緊張しなかったそうだ。
決まった。「みどりきいろ」がベルクだ。
さらに1ヶ月が経ち、ベルクをもらいに行った。
ブリーダ曰く、「全然この子は物怖じしない」
これは、果たして誉め言葉なんだろうか。。。
初めて乗る車も、酔うこともなく、粗相をしでかすこともなく、
無事我が家に到着した。
そして、初めてのケージ、初めて迎えるひとりぼっちの夜にも、
ちょっと鳴いただけで、すぐ順応したベルク。。。
物事に執着せず、すぐ環境に適用する性格。
なんて、飼い易いんだろう。。。
何も知らない私たちは、無邪気に喜んだ。。。。。。。