【プロローグ】

2003年2月某日、エンジニアとしてバリバリ働いている私の元に一通のメールが来た。
(決してスーツについているベルクの毛を取ってふ〜っ、とか吹き飛ばして、あくびをかみ殺しているわけではない)
ラビからである。
「リフレッシュ休暇はどうするの?北海道がいいなあ。
能天気なメールである。仕事中になんということだ。私は素早く返信した。
6月頃は?こっちが梅雨の時期なら向こうは天気いいんだよね。」
こうして、ベルク連れの夢の(?)北海道旅行が決まったのである。
私とラビの勤めている会社では、リフレッシュ休暇という名称で勤続10年で5日、20年で7日、30年で10日のまとまった特別休暇をもらえるのである。
(ちなみに去年からこれが30歳、40歳、50歳と年齢で区切るようになり、その経過措置として、ラビと私が同時期に休暇を取れることになったのである。
ま、同じ世代ということもあるがね)。
休暇中は仕事を何もせずに遊んでいて給料がもらえるのだから、この時ばかりはサラリーマンで良かったなあ、と思うのであった。





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