【3日目(6/16(月))ニセコ〜十勝清水】

◆本日のテーマ◆クマの恐怖と闘い、樹海を抜けて大平野へ


<羊蹄山の名水に喉を潤す>
<森の中を一直線>
<峠越えバトル>
<あの賑わいも今は昔>


<羊蹄山の名水に喉を潤す>
ベルクのシッコ要求に目を覚ます。
今日はいくつかの峠を越えて北海道を東に進み、一気に十勝平野まで行く予定である。
今日も暑くなりそうだ。

朝の散歩で羊蹄山をバックに
朝の散歩で羊蹄山をバックに眠そうなベルク


8:12、昨日思ったより時間がかかったため、今日は遅れないよう予定より1時間ほど早く出発する。
羊蹄山の北麓の道道478号を通り、最初のポイントの京極町ふきだし公園に向かう。
途中、両側にジャガイモ畑が広がるが、花は咲いていない。まだ少し早かったようだ。残念だな。

8:33、京極ふきだし公園に到着。
羊蹄山に降った雨や雪が地中に染み込んで、地下水となってここから湧き出しているのだ。
しかし、湧き出し口の手前にペット不可という看板が立っていたので、ベルクを駐車場近くの芝生広場でラビにまかせ、
湧き水を汲みに行く。
湧き水というイメージではなく、文字通り“噴出し”て滝のように流れ出している。
ベルク用の2Lと人間用の500mlペットボトルに水を汲み、マイナスイオンをいっぱい吸って、出発。
豪快な湧き水 芝生広場で
豪快な湧き水。清涼感たっぷり 広〜い芝生広場で


国道276号を東へ。途中大滝村で国道453号に入り、9:37、三階滝公園に到着。
公園の駐車場から2分ほど歩く。ここは滝つぼの近くまで行けるわけではなく、そばの橋の上から眺めるのみである。
まあまあ小さいがきれいな形の滝である。ベルクは滝よりも公園の脇を流れる三階滝川の水遊びのほうが楽しかったみたいだ。

三階滝 覗き込むベルク 川で水遊び
三階滝 どれどれ、見せてみなよ 水遊びのほうが楽しいね


水遊びを堪能した(ベルクが)後、支笏湖を目指して出発。
国道453号を少し戻り、再び国道276号を東へ。

途中の美笛峠の支笏湖側は、道路地図によると“きつい峠道”となっているのだが、これのどこがきつい峠道じゃい!と
言いたくなるほど大きなカーブの幅広道路が続いている。
60kmで楽にクリアできるほどである。
本州だと“快適な高速コーナーの連続”と表現されるような道である。
さすが北海道だなあ、と変なところで関心する。

次にこの先で寄り道をして美笛の滝に行く予定だったのだが、あるホームページによると“駐車場から山道を1kmほど歩く”となっていた。
そこで、この暑さの中ベルクの体調を考えて「パスしようか」と提案したところ、
結構軟弱なラビは即座に賛成したのである(あ〜よかった)。

次の予定ポイントの苔の洞門へ。
ところが!駐車場とか案内板とかそれらしきものがない。
少し行ったり来たりして、もしかして、と思い国道脇の工事現場の看板を見てみると、11月〜5月は閉鎖中の看板が。
おいおい、今は何月何日だ?6月の16日だぜ。
しかも“国道ふちの違法駐車は絶対にお止めください”ときたもんだ。
この看板を、走る車の中から読むのはF1レーサーの動体視力を持ってしても、とても無理だぞ。
しっかりしてくれ苔の洞門運営協議会よ。

苔の洞門閉鎖の看板
今日は6月16日なんだけどなあ


がっかりしたなあ。せっかくだから支笏湖畔へ向かう。
10:43、支笏湖畔に着くが、観光地化された感じで写真だけ撮ってすぐに出発した。

支笏湖へ続く快適ロード 支笏湖畔で
支笏湖へ続く快適ロード 支笏湖畔で
恵庭岳をバックに


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<森の中を一直線>
支笏湖畔を出て、今日の目的の一つ北五条林道へ向かう。
この林道は全長8kmのほとんどが直線という珍しいものだ。
苫小牧へ向かう国道276号を2kmほど行き、左に折れ、森の中へ。
ここら辺は千歳の街からも近く、国道は車の通行量も結構あるのだが、一歩森に入ると
クマの目撃情報もあったりして、それなりに気をつけなくてはいけないところだ。

幸いカーナビに細い線で林道が記されていて、分岐点でも迷わずに進むことができた。

森の中を2kmほど進むと、北五条林道の看板が。看板に従い左折して、一直線の砂利道へと進んでいく。
未舗装の砂利道だがよく整備されていて走りやすい。これなら普通のセダンでも何とか通行できるかな。
見通しが良いのでスピードがあがる。50km超の林道走行にあるまじき速度で飛ばす。
ん〜気持ちいいなあ。
途中、別の林道への分岐を左に見てから少し道幅が狭くなり、若干のスピードダウン。
それでも15分ほどで走りきってしまった。なんかあっけなかったなあ。

北五条林道の看板 こんな道 こんな道2
北五条林道の看板
りっぱな看板だなあ
こんな道が森の中を
一直線に貫いている
どこまで行っても
真っ直ぐ


その後、別の林道を経由して千歳市の市街方面へ。りっぱな舗装道路へ出る。
クマに出くわさずに無事完走。ん〜、もっと走っていたかったなあ。

そして11:21、すぐ近くの千歳ICから道央自動車道へ入る。
北海道で初めての高速道路。夕張までひとっ走りだ。
ICを入り、すぐに千歳恵庭JCTから道東自動車道へ。
片道一車線になるが、車がほとんどいないので、ストレス無く走れる。

道東自動車道
道東自動車道
車がいない


11:52、夕張ICに到着。道東自動車道の西側はとりあえずここまで。この先の山の中はまだ未開通なのだ。

国道274号を札幌方面に5kmほど戻り、滝の上公園(竜仙峡・千鳥ヶ滝)へ。
公園の駐車場に車を置き、滝を見に行く。
しかし、滝自体はかなりの規模のものなのだが、橋の上から遠くに眺めるだけで、あまり良くなかった。
どうせ公園として整備するなら、もっと間近で見れるようにして欲しかったなあ。
また、竜仙峡ももっと間近で見れるように遊歩道を作ればいいのになあ。なんか欲求不満。
千鳥ヶ滝 どこ? つり橋なんか怖くない
千鳥ヶ滝を遠くに望む どこ?どこなのさあ つり橋なんか怖くないよ


また、公園と国道の間をJR石勝線が走っていて、何も無い原っぱのところに線路を覆うスノーシェードが
あって、なんか北海道らしかった。
石勝線のスノーシェード
石勝線のスノーシェード


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<峠越えバトル>
12:29、滝の上公園を出発。さらに東を目指す。
国道274号、通称“樹海ロード”を夕張〜日高〜日勝峠と行くのだが、途中の写真が無い。
なぜなら、トラック野郎達とのバトルが繰り広げられたからである。

国道274号は道東と札幌方面を結ぶ交通の大動脈となっている。
また、その名の通り日高山脈の樹海の中を貫いている山岳道路でもある。
山道であるから、追い越し禁止区間が延々と続く。
そして、やっぱり坂道になるとトラックを先頭にじゅずつなぎになってしまうのである。

たまにある登坂車線にトラックがどいた時に、がーっと抜くのであるが、何台も続くと、
抜ききれずに前後をトラックにはさまれてサンドイッチ状態になってしまうのである。
また、抜いたら抜いたでその先にまたトラックが。。。。これの繰り返し。疲れる。
早く道東自動車道を通してしまえばいいのになあ。

13:30、途中の日高で給油。やはり燃費がいい。こんな山道を通ったりしてるのになあ。

そしてまたトラックとのバトル。。。。。
そんなことを繰り返して、やっとのことで14:17に日勝峠に到着。
ベルクも疲れたことだろう。この素晴らしい十勝平野の景色を見て疲れを吹き飛ばしてくれ。
日勝峠から カーブはもうやだよ
日勝峠からの眺め カーブはもうやだよ


日勝峠からのパノラマ画像はこちら(224KB)

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<あの賑わいも今は昔>
14:36、日勝峠展望台を出発。この後はあの一大ブームを巻き起こした愛国駅・幸福駅に行く予定。

途中、十勝清水ICの手前で右折し、今日の宿泊予定のラーダニーヴァの前を通り、道道55号へ。
道道55号
真っ直ぐな道道55号


その後、カクカクと碁盤目状の道を行き、15:33、愛国駅へ到着。
駅舎が小さな記念館として保存されていた。
また、ホームと線路と蒸気機関車も保存されていたが、でも、なんか侘しい雰囲気。
特にすぐ先からぷつんと線路が切れているのを見ると、なんか寂しい気分になってくるなあ。
愛国駅舎 機関車も 線路が途切れている
愛国駅の駅舎が
保存されている
蒸気機関車もあった 線路がぷつりと切れている


ホームにて 幸福駅行きの切符
ホームで汽車を待つベルク でっかい切符もあった


15:42に愛国駅を出発。国道236号を南下し15:58、幸福駅へ到着。
こちらは公園として整備されていて、まだ明るい感じがする。 でも逆に観光地化されてると言えなくも無いなあ。

こちらには駅舎と線路のほか、車両が2両保存されていた。
廃止になるまで実際に走っていた車両のようだ。
幸福駅舎 ホームの様子 汽車来ないなあ
幸福駅舎
名刺が一杯貼ってある
ホームは板張りで簡素 汽車来ないなあ


今にも動き出しそう ベルク轢かれそう 出発しちゃうよ 汽車は初めて
今にも動き出しそう ベルク、後ろから
汽車が来るよ
早く乗ろうよ
ドアが閉まっちゃうよ
へへ、汽車は初めて


16:16に幸福駅を出発。
今来た道を戻り、今日の宿泊先であるゲストハウス・ラーダニーヴァに17:10到着。
ふ〜、今日もよく走ったなあ。

この宿で特筆すべきは究極の露天風呂である。こんなに気持ちのいい風呂は初めてだ。
ここでその究極の露天風呂を紹介しよう。
露天風呂へ
この裏山を登ると。。。。。

この先はこちら

明日はいよいよ道東だ。あの巨大生物をこの目で見ることができるのだろうか。。。。。


【本日の走行距離:400.4km】
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