【2日目(8/9(土))函館〜十勝清水】

◆本日のテーマ◆北の都で涙の再会まで居眠り厳禁


<真夜中の国道をひた走る>
<台風で通行止め?>
<仲間たちと涙の再会>
<大雨の峠越え>


<真夜中の国道をひた走る>

“びるご”から降りてみると、前回は閑散としていたフェリーターミナルに、乗船待ちの車がぎっしり。
帰りはこの車の列の中に並んで待つのかと思うと少々うんざりする。
ま、今はこの先の楽しい旅行の事を考えることにしよう。

今回はお盆の時期ということもあり、中途半端な時間のフェリーしか予約できなかったため、
函館に着いても夜中の0時!
まあ、台風で欠航にならなくて良かった。
ちなみに台風は中国地方を北東に進んでいるそうだ。明日あたり北海道に来るのかも。
今日、明日と天気は悪いのだろうが仕方がない。フェリーが欠航しなかっただけで良しとしよう。

取りあえず、室蘭まで行くことにする。
ベルクのシッコをさせて国道227号へ出、すぐ近くのコンビニで飲み物とかを仕入れて0:35、出発。

国道を大野町方面に進み、3月に開通したばかりの函館江差自動車道へ。函館方面に進路を取る。
これは一応高速道路なのだが、函館新道とおなじく現在は無料開放されているのだ。
夜中ということもあるが、他に走っている車はいない。でも、雨が強くなったり弱くなったりして、走りづらい。
すぐに函館新道に入り、大沼方面を目指してひた走る。

大沼公園への道道338号を右に分けた頃から雨がひどくなってくる。はっきり言ってどしゃ降りだ。
トラックとすれ違うと水しぶきを浴びせられ、一瞬前が見えなくなる。
最初は緊張して運転するが、そのうち慣れてしまった。

森町の道の駅を過ぎたところで1:23、ガソリン給油。
ここら辺は北海道でガソリンが(たぶん)一番安い所だ。
前回の経験が生きてるなあ。と自己満足。

海辺に出てからは雨も小降りになり、夜中なので車が少なく淡々と走れる。
特にお盆の時期だからだろうか、トラックが少ないのが楽だ。

2:20、長万部を通過。
特に時間的にせっぱ詰まっているわけではないので、高速には乗らずそのまま国道37号を使い室蘭を目指す。
昼間ならば右側にずっと海が見えているのだろうが、夜中でしかも雨降りなので景色を楽しむことはできない。

室蘭港の入り口にかかる白鳥大橋を渡り、3:44、道の駅みたら室蘭に到着。
ここまでひたすら運転していて、写真を撮ることも忘れていた。まあ、何も撮るものなど無かったけどねえ。
道の駅のそばの大きな駐車場で仮眠を取ることにする。

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<台風で通行止め?>

7:05、筋肉痛で目が覚める。首筋が痛い。
我が家の車は、荷室から後席までをつぶしてベニヤ板を敷いてある“ベルク仕様”になっているため、
前席のリクライニングをあまり倒すことができない。
なので、頭の収まりが悪く、たまに前方や横にガクッとなって寝づらいこと寝づらいこと。
それでも、少しは眠れたかなあ。

駐車場で仮眠 みたら室蘭
仮眠した駐車場 道の駅・みたら室蘭


外に出てみると、小降りだが雨はまだしとしとと降っている。それに寒い。16℃くらいか。
とりあえず人間のトイレと、ベルクの散歩・朝ご飯にする。
駐車場の横からは昨日渡った白鳥大橋が小雨に煙っているのがよく見える。結構大きな橋だ。

白鳥大橋
白鳥大橋


今日は12時に札幌でサモ仲間と会うことになっている。
それまでにあちこち寄り道しながら、のんびりと札幌まで行く予定だ。
この天気では眺めは余り期待できないだろうが、とりあえず地球岬に向かう。

7:20、地球岬に到着。案の定、霧で何も見えない。
駐車場にも、昨夜ここに泊まったであろうキャンピングカーが1台いるだけだ。
写真を撮ろうと展望台に行くが、やっぱり何も見えない。
台風が来てるんじゃしょうがないかなあ。

駐車場 地球岬
霧の駐車場 地球岬。
やっぱり何も見えない


駐車場に戻る途中に地球儀のような大きなオブジェが。よく見ると電話BOXだった。
なんかいまどき“電話BOX”というもの自体が珍しいなあ。
残しておいて欲しいものだ。

公衆電話BOX
電話BOX。
地球の中にある。


何も見えないし寒いし、7:28、早々に出発する。

国道36号を登別方面へ。そして道道2号を登別温泉方面へ左折し、さらに道央道・登別東ICを
過ぎたところで道道350号へ右折。倶多楽湖を目指す。
すると、前方に“通行規制”の看板が!なに〜?

通行規制の看板
通行規制の看板


しかし車を止めてよく読んでみると、湖畔までは行けるらしい。良かった。

森の中の、北海道にしては狭いくねくね道を行き、8:15、倶多楽湖畔に到着。
ここから先は通行止めだ。
雨がしとしとと降り続き、さらに雲が湖面すれすれまで下がって、何かが出てきそうな雰囲気だ。
もちろん観光客などはいなくて、クッシーは屈斜路湖じゃなくて、ここ倶多楽湖の話なんじゃないか
と思われるくらいだ。

倶多楽湖
雲に囲まれた倶多楽湖

倶多楽湖のパノラマ画像はこちら(161KB)


雨が降っているし、何も無いので8:22、すぐ出発。

道道2号まで戻り、登別東ICより道央道に乗る。2区間乗り、すぐに苫小牧西ICで降りる。8:54。
そして道道141号を支笏湖方面へ右折。
最初は幅の広い快適な山道ですいすい進んでいったが、樽前山の登山口への道にぶつかり、
支笏湖畔へと右折したとたんにダートの下り坂に。
やはり標高が高い山の中だと、雨の量も多い。どしゃ降りだ。
小さな川のように道の真ん中を流れているところがあったりして、慎重に下ってゆく。
9:18、やっとのことで支笏湖畔についた。
が、前回のように恵庭岳が見えることもなく、大雨の中湖面がやっと見えるだけだ。
台風は今頃どこにいるのだろうか。

支笏湖
雨の支笏湖


この雨じゃあ、車の外に出ることもできない。
人間だけならまだしも、ベルクを出したくはないなあ。(単に泥を拭くのが面倒くさいだけ)
前回行きそびれた苔の洞門や美笛の滝にも行く予定だったのだが、潔くやめることにする。
そして国道453号〜道道78号を通り、北海道三大秘湖の一つオコタンペ湖へ。
“秘湖”というだけあって、湖畔まで行く道はなく、展望台から湖面を望むだけである。 展望台には9:38到着。
この頃には雨も少し小降りになって、人間だけなら外に出て写真を撮ってもいいかな、と思うぐらいになった。

オコタンペ湖
オコタンペ湖。
北海道3大秘湖の一つ。


湖面を眺めるだけなので他にすることもなく、すぐ出発。

国道に戻り札幌方面へしばらく走り、道道117号へ右折し、えにわ湖方面へ。
途中の白扇の滝に寄る。ちょうど10:00。
空は明るいがどしゃ降りだ。
結構りっぱな駐車場ときれいに整備された遊歩道があるが、他に観光客の車などいない。
そりゃそうだろう。こんなどしゃ降りの雨の中、滝を見に来る物好きはめったにいない。
(おまえらだけだって?その通り)
ベルクを車に残し滝のそばまで行ってみると、“白”扇の滝が、“茶”扇の滝になっていた。
それにものすごい水量だ。迫力という点では今日みたいな日のほうが見ごたえはあるかも。

白扇の滝
白扇の滝。
すごい水量だ。


しかし、遊歩道の脇の小さなお店(みやげ物屋?)が営業していたのには驚いた。
確かに今日は夏休みの土曜日でかきいれどきなのだろうが、今晩にでも台風が来ようという
この天候で店を開けるとは見上げた根性だ。
その根性には敬意を表するが、客は来ないだろうなあ。

みやげ物屋
白扇の滝のそばの、ど根性みやげ物屋さん。


次にすぐ下流のラルマナイ滝を見に行く。
車を駐車場に置いて遊歩道を50mほど行き、滝のすぐそばに架けられた橋の上から見るのだが、
ものすごい水量で、濁流のようになって流れている。ものすごい迫力だ。

ラルマナイ滝
ラルマナイ滝。
濁流のようだ。


と、迫力に少しビビりながら車に戻ると、横に北海道開発局(?)のランクルが橙色灯を
回しながら停まっている。
あれ?なんか悪いことしたっけ?と自問自答するが、ここは進入禁止でもないし、ネズミ捕り
ではないし、と、そおっと近寄ると、なんとこの道道を通行止めにするので、早く出て行って
くれ、とのこと。
なんだ、次にこのすぐ下流にある三段の滝を見に行こうと思ってたのに。

でも、しょうがない、素直に指示に従うことにする。
しかし、さっきの白扇の滝のそばのみやげ物屋は、お気の毒にこれで今日の商売は強制終了だなあ。

10:40、出発。えにわ湖の脇を通り、恵庭市方面へ。
まだ札幌の集合時間まで(予想外に)時間があるので、国道36号を通って行くことにする。


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<仲間たちと涙の再会>

国道36号をチンタラ走り札幌ドームの脇を通り、11:45、グリーンドーム横の広場に到着。
少し雨が小降りになってきた。

と、続々とサモ仲間が集まって来た。
前回会った方(サモ)、初めての方(サモ)、いっぱい集まってくれた。
ベルクも俄然元気になり、女の子にはねえねえと言い寄り、男の子にはガンをつけていた。

そのときの様子はこちら


集合写真
集合写真。
雨の中こんなにいっぱい集まってくれた。


雨はほんの少し降っていたが、ほとんど気にならないくらいであった。
この中の誰かの日頃の行いがよほどいいのだろう。
(我々でないことだけは確かだ)

約2時間ほどみんなと遊び、サモまみれを堪能する。
そして、今日の宿泊地が十勝清水なので、台風で日勝峠が通行止めにならないうちに、
通過しなくちゃ、ということで、14:17、みんなに見送られて出発。
心残りだがしょうがない。


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<大雨の峠越え>

国道36号に出て、北広島ICから道央道に乗る。
その後道東自動車道に入り、夕張ICまで直行、15:32到着。
雨が凄くなってきた。

幸いなことにお盆でトラックが少なく、まあまあ走れる。
しかし、たまに対向車のトラックとすれ違うと、水しぶきを浴びせられる。
しかも、路面に雨が川のようになって流れ、ハンドルを取られるのでしっかり両手でホールド
していなくてはならず、結構緊張した。
特に上り坂で登坂車線の車を追い越すとき、カーブの途中に水たまりがあるとすごく気を使う。
こういうとき、4WDで良かったと思うのである。

16:28、日高に到着、ガソリンを給油する。
あとは最後の難関、日勝峠だ。

と、日勝峠に近づくにつれて、雨が激しさを増してくる。
もうどしゃ降りなんもんじゃない。集中豪雨だ。
バケツをひっくり返したような雨というのはこのことか。
バケツだけじゃなくて、たらいや風呂おけも一緒にひっくり返したようだぞ。

日勝峠への道
豪雨の中の日勝峠への道

写真ではこの雨のすごさが伝わらないが、ホントに物凄い豪雨なのである。
後で知るのだが、この大雨で日高地方は大変なことになるのである。

豪雨の中を爆走し、日勝峠の眺めを楽しむなんてこともなく、17:25にやっとのことで
今日の宿ラーダニーヴァに到着。ふ〜、疲れた。
しかし、この雨では楽しみにしていた“究極の露天風呂”には入れない。くそ〜、台風め!
ということで食事をしたら早々に眠くなってしまった。


明日は台風はどうだろう。早く通り過ぎちゃえばいいのになあ。


【本日の走行距離:554.0km】


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