北陸旅行〜12/24(土)(第二日目)〜

  夜雪が降り出し、一晩で30cmほど積もった。
  ベルクと言ったら、昨日うんちをどうやってもしなかったのだが、
  朝の散歩時も雪で興奮し、うんちどころではないらしかった。
  便秘かな、と思った。(のちほど、通常に出たので一安心)

  チェックアウトし、まずは巌門へ。
  ぽっかり穴の開いたところを通ってくる波は勢いよく打ち寄せてきて、なかなかの迫力だった。
  次に「世界一長いベンチ」を見に行った。
  ギネスにも申請したとのことだ。
  まぁ、ただのベンチと言えばそうで、ベルクにとっては、目の前に広がっている砂浜の方が気持ちよかったようだ。
  例によって、キレて走り回っていた。
  そしていきなり荒れている海へ突進していったので、「とうとう泳ぐのか?」なぁんて思ってみていたら、
  海水が冷たかったのかすぐ引き返してきた。(軟弱)
  雪の冷たさは平気なんだけどねぇ。

巌門   世界一長いベンチ   日本海でしゅ〜
巌門。   世界一長いベンチ。   日本海でしゅ〜。

  それからは、義経の舟隠し、ヤセの断崖、関野鼻を見て回ったが、どこも強風。
  本当に強かったね。ベルクも必死になって踏ん張っていた。
  次の泣き砂の浜は、歩くと音がする、ということなのだが、何も聞こえなかったなぁ。ちょっと残念。
  鴨ヶ浦も強風。遊歩道は波をかぶっていて途中までしか行くことができなかった。
  こちらで有名な「波の華」は、空中を飛んでいるときはきれいなのだが、下に落ちると意外にも汚いだけだった。
  千枚田を上から眺め、このままではチェックインまで時間があるので、
  明日予定していた能登半島最北端の禄剛崎まで足を伸ばして見ることにした。
  禄剛崎まで行ってきても、ホテルに16時半までにはチェックインできるだろう、というので、私もOKした。

義経の舟隠し   ヤセの断崖   関野鼻
義経の舟隠し。   ヤセの断崖。   関野鼻。
波高し   泣き砂の浜   鴨ヶ浦
波高し。   泣き砂の浜。泣かず。   鴨ヶ浦。
波をかぶり思わず振り返るベルク   波の華   千枚田
波をかぶり思わず振り返るベルク。   波の華。   千枚田。

  しかし。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
  能登半島は、今年は大雪とは言っても海岸沿いにほとんど雪はなかった。
  ただ、ちょっと山に入ると雪はある。
  でも、サモエドを飼っている我が家にとって雪道には慣れたはずだったのだが。。。。
  はぁ。(出るのはため息)
  カーブで後輪がロックしてスピンし、180℃回ってあとは横滑りのまま田んぼへ。。。
  「横転するとはこういうものなのか」なんて感じるほど、一時は横転するかと思った。
  ポールと標識の間を、うまい具合に滑っていき、助手席側は深い雪の中に落ちたけれど、
  幸いにも車は無事だった。これは大きいね。
  ただ、自力の脱出は不可能。
  今年のGWに山口で事故ったときと同様に、損保へ電話し、対応をしてもらった。
  最終的には、今朝出発したペンションより更に遠い羽咋からレッカー車が来ることになった。
  遠い。。。あまりにも遠い。しかもレッカー車じゃスピードを出せないし。。。
  田んぼに落ちたのは15時過ぎ。
  それから日が暮れていき、暗闇に包まれていく気持ちと言ったら、何とも言えなかったなぁ。
  ほとんど放心状態。
  エンジンはかけっぱなしだったから、暖房にはなっていたけれどそれほど温かくならなったし、途中からはトイレの我慢との闘いだった。
  ベルクは最初、「ボク、滑るんでしゅ。どうにかしてくだしゃいでしゅ」と訴えてくるし。
  車が傾いているので、どう踏ん張ってもズルズル滑ってしまって、寝るどころではなかったみたい。
  ドッグベッドを置いたら、ようやく安定して、あとは事故のこと関係なく、寝ていた。

  たまたまパトカーが通りかかったので、「これで助かるか?」と思ったら、とっても甘かった。
  ベルクパパが「手配している」と言ったら、そのまま行ってしまったのだ。
  まぁ、怪我人はいないし、標識も壊れていないし、民家に突っ込んだわけじゃないからね。。。
  パトカーで引き上げられるわけでもなかったし。(でもちょっとかなし)

  通りかかった車も8台ほど止まってくれた。わざわざバックしてきた車もある。
  結構この場所は車が落ちるということ、今年は雪がとっても多いこと、という情報が入ってきた。
  それでも、落ちずに通過する車のほうが圧倒的に多いのだから。。。
  100mほど離れた民家に住んでいる方は、「お茶でも飲んでいくか」なんてことまでおっしゃってくださった。

  周りに何もない田んぼで、事故発生から4時間半ほどしてやっとレッカー車が到着した。
  おぉ、救世主!
  私は運転席から車を降り、じっと作業を見守った。
  タイヤにロープをくくりつけ、見事ベルク号は宙に浮いた。
  そしてゆっくりゆっくり道路に下ろされた。
  作業そのものはわずか15分程度。さすがプロだね。
  そのあと事務処理をして、やっと車は動き出した。実に5時間もの時間が経過していた。
  今日のホテルには早くチェックインしたかったのに。。。(涙)

衝撃映像   あ〜あ。。。   まずは後輪にロープ
衝撃映像。   奥から手前に走ってきました。。。   まずは後輪にロープ。
レッカー車にだんだんつり上げられるベルク号   宙に浮いたぞ   無事着地
レッカー車にだんだん
つり上げられるベルク号。
  宙に浮いたぞ。   無事着地。
何時間かかったことだろう?

  走っていたら、コンビニの看板が目に飛び込んできた。
  「ト、トイレぇぇぇぇぇ。。。」
  生き返った。温かい飲み物も買ってようやく一息つけた感じ。
  本日の宿「能登観光ホテル」に到着したのは、9時半過ぎ。
  夕食はないことを覚悟したが、ちゃんと用意してくださっていた。
  ベルクにもご飯をあげ、それからやっと温泉で身体を伸ばした。

  無駄な時間と出費(損保の担当者が帰宅して連絡がとれなかったため、とりあえず立て替えた)は痛かったが、
  それ以外に後遺症もなく、不幸中の幸いだったのだろう。
  でもねぇ。。。
  やっぱりねぇ。。。
  事故後の気持ちは何とも言えない。二度と経験したくないものだ。
  ベルクパパ。。。気を付けてくだしゃい。

(2005/12/24)



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