犬橇大会(湯沢)

  湯沢で開催された「第8回NOME TO JAPAN 犬そり大会 in 湯沢」に参加した。
  この大会は、(土)(日)の二日間開催され、(土)はナイター、(日)は日中行われる。
  実は3年前にナイターの1dogに出場したことがある。
  このときは、全然レベルが違って、予想通り最下位に終わった。
  実は、この前の年から、(日)に行われる4頭1チームによるリレーに、サモエドだけで出てみたいなぁ、と思っていた。
  でも、当時サモエドで犬橇をやっている人を見つけるのは至難の業で、「夢」だと思っていた。

  あれから月日は流れ、昨年から犬橇デビューするサモが増え、なんと今年は念願のチームを組むことができることになった。
  ベルクが現役のときに、まさか夢が実現するとは思ってもみなかった。
  うれしかったな、本当に。
  そして、チーム名を勝手に「サモエドドリームチーム」と命名させてもらった。

  朝5時過ぎに出発し、8時前に現地に到着。
  既にヴェルデ君、ラムちゃんは到着していた。
  受付を済ませ、やがてはなちゃんも到着。
  テーブルやイスを出して、休憩場所をセッティングし、まずは休憩をした。(^_^;)
  まず出番は、ラムちゃん、ベルクのスキージョアリング。
  400mの予定だったが、コースの設営上、距離が480mに延びていた。
  通常1dogの犬橇だと200〜250m位なので、これはとても長い。
  ベルクは、途中でなぜかベルクパパと並行に走っているときもあった。
  (おいおい、しっかり老体のパパを引っ張っておくれよ。。。)
  ラムちゃんはいい走りだったね。

  午後、やっとリレーの順番になった。
  昔、ジフテリヤが大流行したアラスカノームに犬橇隊が血清を運んだ、という出来事に基づき、
  この大会ではリレーが行われている。
  レースでは”血清”の変わりに、8kgほどのドッグフードを、1頭250m×4頭でリレーすることになっている。
  。。。ということを知ったのは、当日で、「リレーってどうやるんだろうね」と初出場のサモエドドリームチームは、
  誰もわからなかった。
  チームにいる「サポータ」がゴールした橇から次の橇へドッグフードを運ぶそうで、
  次に出走する橇の準備も「サポータ」が担当なのだそうだ。
  「サポータ」が実は重要な役割を担うことを知ったのは、スタート直前。
  適当に「サポータ」に決められていたベルクパパはお気の毒だったかも。。。

  リレーは2チーム毎に競うので、あみだくじで組み合わせを決定した。
  サモエドドリームチームは、1組目の出走となり、相手は、去年の2Dogの日本チャンピオンまでいる最強チーム。
  天と地、大人と幼児、玄人と素人、月とスッポン位の差がある。
  我がサモエドドリームチームは、「途中で周回遅れでも抜かされるから、うまくパッシング(後から来るチームに道を譲ること)しないとね」なんて
  ことまで、打ち合わせした。(^_^ゞ
  「かえってここまで実力が違うと、うちはうちのペースでやれるね」とさばさばして言い、あみだに恵まれたかも知れない。(笑)

  午後でかなり気温もあがり、雪も湿って重くなっていた。
  歳の若い順で、ラムちゃん→はなちゃん→ヴェルデ君→ベルクの順に走ることになった。
  サモエドドリームチームは、常にスマイルを絶やさず、観客の皆様に愛想を振りまきながら走った。
  結果は、相手チームがゴールした時点で、まだ3頭目のヴェルデ君が走っている状況だった。
  ベルクのときは、独走で、大会のスタッフにも「もうのんびり楽しんで走ってください」って言われたほどだ。
  「橇犬の走りじゃない」「かわいい」という声もあちこちから聞こえてきたけど、いいんですっ。
  今回は、メンバが集まって参加することに意義があったんだから。
  湯沢の大会始まって以来のサモチームの出場、という歴史を刻んだのだから。(ちょっと大げさかな。(^_^ゞ)

  ただ、ちょっと残念だったのは、どの子もベストの走りではなかったことかな。
  ベルクに関していえば、コースアウトしたし、前半はチンタラチンタラ、ラインたるませて走っていた。
  原因を考えてみたのだが、初めてのリレーということで、次に出走する準備やドッグフード(血清)の受渡しで、
  なんか浮き足だってしまい、出走前の緊張感を持つことができなかったからじゃないだろうか。
  マッシャーがそうだから、ベルクもお遊びモードで走ったに違いない。
  後半はやっと走っていたけれど、既に遅し、って感じ。
  初めての状況であろうと、マッシャーは犬をコントロールしないとね。
  これは犬橇に限ったことではないけれど。。。

  最後にパン&ジャーキー食い競争にヴェルデ君、ラムちゃんが出場し、全てのレースは終了した。
  全ての力を出し切っての結果ならいいが、そうではなかったので、ちょっと悔いは残る。
  まぁ、それはこれからの課題としましょうね。

  レース以外の時間を、仲間と過ごすのは楽しいものだ。
  前は孤独だったから、余計に今が楽しい。
  月日の流れとともに、自分をとりまく環境も変わっていくもんだな。

  湯沢の大会をもって、今シーズンの犬橇は終了した。
  2ヶ月あるかないかだ。短いなぁ。
  最近は、犬橇の練習場も出来てきた。
  練習して、是非来シーズンは、速くはなくてもベストの走りを常にできるようにしたいものだ。

湯沢の大会   大会会場   多頭引き
湯沢の大会。   大会会場。   多頭引き。
リレーが実現した今、
次の”夢”はサモの多頭引き?
ベルクのスキージョアリング   ラムちゃんのスキージョアリング   リレーの前
ベルクのスキージョアリング。   ラムちゃんのスキージョアリング。   リレーの前。
妙にリラックスしている
サモエドドリームチーム。
ベルクのスタート直後   何とか走っているけど。。。   やっとゴール
ベルクのスタート直後。
何か左に寄っているなぁ。
  何とか走っているけど。。。
   photo by AKIsan
  やっとゴール。
   photo by AKIsan
ヴェルデ君のパン&ジャーキー食い競争   ラムちゃんのパン&ジャーキー食い競争   初のサモエドドリームチームの面々
ヴェルデ君の
パン&ジャーキー食い競争。
  ラムちゃんの
パン&ジャーキー食い競争。
  歴史に残る(笑)、
リレーチームの面々。
(左から)ヴェルデ君、ベルク、
はなちゃん、ラムちゃん。


(2005/03/06)



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